皆さんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。
社会の記述問題における失点原因についてお伝えします!
自信をもって解答を作成したのに△や×になってしまう…
記述はいつも△という方には特に注目してほしい内容です。
それでは早速、みていきましょう!
次の問題を見てください。
この問題に対して、A,Bの解答があります。
解答A:関東内陸は機械工業がさかんだが、京葉は、化学工業や金属工業の割合が多くなっている。
解答B:関東内陸とちがい、京葉は臨海部にあるため、化学製品の製造がさかんであること。
では、問題です。
解答AとBの中で改善すべき点を見抜きましょう!
解答A:関東内陸は機械工業がさかんだが、京葉は、化学工業や金属工業の割合が多くなっている。
解答AもBも、瞬間的に見て字数が足りていませんね…
では、字数以外で改善すべき点を見抜いてください!
見抜けましたか?
解答Aは、条件の内容が説明されていません。
問題文では、「工業地域が立地する場所に触れて」という条件があります。
金属工業や化学工業は原材料の輸入が必要になるため、港の近くで行われることが多いです。
一方で、機械工業は土地と人が必要になります。
海沿いの地域でも生産することはできますが、
近年は、広大な敷地を確保できる内陸部に建設されることが多いですね。
自動車生産のさかんな豊田市も内陸部にありますね!
では、次の解答Bはどうでしょうか。
解答B:関東内陸とちがい、京葉は臨海部にあるため、化学製品の製造がさかんであること。
この解答も、Aと同様に字数以外で改善すべき部分はどこにあるでしょうか。
それでは、字数以外で見抜いてください!
解答Aの改善点もヒントになりますよ!
正解は、違いを明確に書くことができていない点です。
どちらか一方の長所の説明であれば、解答Bのように短くまとめことは可能です。
しかしながら、今回の問題文では、2地域の違いを答える問題です。
関東内陸工業地域の①立地と②グラフの内容を含めることで正答を含めて解答しましょう。
今回の正答例は以下の通りです。
関東内陸工業地域は内陸部にあるため、多くの土地や人が必要な機械工業がさかんに行われているのに対して、京葉工業地域は海に面しているため、原材料の輸入が必要な金属工業や化学工業がさかんに行われている。
これまで見てきた、解答A,Bの修正点に気が付くことができなかった場合、
問題文の読み取りが不十分になっているサインかもしれません。
設問の指示と条件を正しい読み取りを行うために、意識的に印を付けることが有効な手段の一つです。
また、字数が100字を超える場合は、箇条書きで書き出しを行いましょう。
長文になると、要素の不足が起こりやすくなります。
書き出して、目に見える状態にする。
これによって、条件の不足や要素の不足に気が付くことができます。
前の記事でも紹介しましたが、
記述を書くことはゴールではありません。
・問題文の条件を正しく拾うためにチェック/書き出しを行う
・条件や資料が含まれているかを確認する
この2点を意識して問題に取り組んでみましょう!
今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!
応援しています!