みなさんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。
今回は、
これから本格的に公民の学習が始まる、
公民学習の真っ只中という方に役立つ
中学受験公民の特徴と意識したいポイントをお届けします!
目前に迫るGWも活用しながら公民学習の得点アップに繋げてください!
では、いきましょう!
はじめに、
中学受験入試の公民は、政治・経済・国際と3つの大きな分野に分類されます。
中でも中学入試では、政治分野が最頻出分野となっています。
次に、国際分野、経済分野の順で出題されていきます。
近年では、ウクライナ問題をはじめ、国際情勢についての出題頻度は高まっています。
経済分野については、出題される学校は限られますが、時事との関連する場合があります。
受験校の特色に応じて定着度を調整してください。
▸公民の出題単元
憲法
国会
内閣
裁判所
選挙
三権分立
地方自治
財政・社会保障
暮らしと経済
国際連合
国際組織
こう見て行くと、公民は単元が少ないですね。
中でも、内閣と裁判所、三権分立と選挙は2単元を1回で扱うこともあり、
授業の回数はより少なくなります。
地理と歴史は約半年間ずつかけて学習が進んで行くのに対し、
公民の入試頻出の単元はおよそ2か月弱~3か月で学習を終えるため、
学習の期間がとても少なくなっています。
また、地理が5年生の夏休みと6年生の夏休み、
歴史が5年生の冬休み、6年生の春休み、夏休みと復習を重ねるのに対し、
公民は6年生の夏休みと復習の機会が限られます。
(9月以降で復習する機会もありますが、過去問などで後手にまわりやすくなります)
さらに、用語に漢字が多用されていることもあり、苦手意識を抱きやすいという傾向もみられます。なかには、小学生だけの独学で理解するのが困難な単元も見られます。
しかしながら、地理や歴史と比べて圧倒的に出題範囲が狭いという点は、
裏を返せば、得点源にしやすい分野ともいえます。
苦手意識が固まる前に、ご家庭でのフォローを行えるかどうかが大きなポイントといえます。
では、得点源にするためには、どのような取り組みが有効なのでしょうか。
①漢字の持つ意味について考える
②仕組みや働きに対してイメージできる状態を作る
③用語を口頭で説明させる機会を設ける
④時事問題と関連付ける
①漢字の意味を考える
例えば、違憲立法審査権。
国会で作られた法律が憲法に違反していないかどうか調べる権利。
裁判所が国会に対して持つ権利で、憲法に照らし合わせて確認する権限となります。
議院内閣制。
国会と内閣が連帯して責任を負う仕組み。
議院は国会の意味ですね。
これらのように、熟語の変換や訓読みに直すなど漢字を手掛かりにして考えると理解しやすくなります。
②仕組みや働きに対してイメージできる状態を作る
得点に結びつけるためには、知識を使える状態に“整理”することが必要になります。
関係性や仕組みを正しくイメージできるよう、図を書かせる練習も有効です。
棒人間や4コマ漫画、相関図など
お子さん自身が書きやすく、簡潔なものを活用してください。
お子さんの図が正しく書けているかを一緒にチェックしてあげて下さい。
③口頭で説明させる機会を設ける
学習した用語を説明させることで、
用語の理解度・定着度を測ることができます。
特に、直しのタイミングが効果的。
直しを終えた後に、失点した用語や改めて学習した用語について説明する機会を設けるとより効果的です。
翌日、翌々日にさらに確認を行うとより定着度アップにつながります!
④時事と関連づける
時事問題の出題は、社会では定番問題の一つです。
日頃のニュースとの関連性を考えながら、時事的な視点をもって学習した内容と結び付けましょう。
・2023年の公民分野に関連する出来事(予定されている出来事も含みます)
▸こども家庭庁(→内閣)
▸統一地方選(→地方自治)
▸G7 広島(国際組織)
▸国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)がアラブ首長国連邦(UAE)で開催予定
(環境問題)
上記は、あくまでも一例です。
その他の出来事についてもアンテナを張って学習を進めていきましょう!
■今回のまとめ
✓地理や歴史と比べて圧倒的に出題範囲が狭い
✓公民は、難しい分野ではなく得点源となりうる分野であるという位置付けにする
✓得点源へと変えるポイント
①漢字の持つ意味について考えさせる
②仕組みや働きに対してイメージできる状態を作る
③用語を口頭で説明させる機会を設ける
④時事問題と関連付ける
今回はここまで。
また次回お会いしましょう!
応援しています!