みなさんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。
今回は目前に迫る夏期講習での社会の学習についてお伝えします。
6年生向けの内容です。
~夏の位置付け~
6年生の夏の社会は、過去問を念頭に置いた土台固めの期間。
9月以降本格的に過去問に入っていきます。
スムーズに過去問学習に移行するため、基礎の定着を最優先に図るべきです。
しかし、4教科の中では、算数と国語が最優先。
著しく社会だけが苦手、足を引っ張っているという状態でない限りは、時間を割きすぎないよう注意しましょう。
1日、2時間以上かけることや、塾の休校日にまとめてやることのないように。
(社会が好きなお子さんも、社会ばかりにならないように注意してくださいね!)
毎日少しずつ継続し、触れる教科が社会です。
具体的には、1日30分は時間を確保して、学習スケジュールを組み立てると良いでしょう。
社会を全くやらない日があるのは望ましくありません。
スケジュール管理はお子さん任せでは、バランスが取りにくくなるためフォローをしてあげてください。
授業が続くとやりっぱなしになりがちです。
ですが、基礎に時間をかけられるのはこの夏休みが最後。
基本の姿勢として、小テストや授業内の問題演習の直しは授業の中で取り組むよう、
お子さんに意識付けをしてください。
3分野の学習時間の比重は、お子さんによって異なります。
したがって、志望校の出題傾向の把握を行いましょう。
赤本の各教科の分析表を参照して、分野別の比重を確かめてください。
また、これまでに参加した説明会での情報を再度確かめることも良いですね!
志望校や併願校が固まっていない場合、3分野の中でも汎用性が高い分野は歴史です。
原則として、全時代からまんべんなく出題されることが一般的です。
(記述が中心となる学校は異なる場合もあります。)
夏期講習の学習で『歴史は自信がついた!/得点源になった』という状態を目指すことも
良いでしょう。
~分野別の学習ポイント~
大手塾での中心となる学習内容は「地理と歴史」です。
ここでまず注意したいことは、学習進度です。
これまで約半年間ずつ学習した内容を、10日弱で復習するため非常に速い進度となります。
その上で、地理は農作物や資源・エネルギーなどの統計データの習得に重点を置いて学習を行うことが望ましいです。
9月以降の過去問では、表やグラフをもとにした問題が多く出題されます。
授業内で、基礎用語の定着を図りつつ、家庭学習では統計データの定着を図りましょう。
歴史は、各時代の主要人物と出来事に加えて、年号を含めた「時代」の意識を持ちましょう。
時代や区分で区切って学習する機会は9月以降減っていきます。
このタイミングで各時代の基礎内容を整理しつつ、人物や出来事がいつの時代に起きていたことなのかを常に意識して学習を進めてください。
過去問における歴史の出題が必ずしも時代順とは限りません。
基礎を固めつつ時代の一致に重点を置いて学習を進めてみると良いでしょう。
~有名校過去演習~
「有名中」や「銀本」などの過去問集についてです。
基礎固めが夏期中盤までにしっかりと行えた状態であれば、
夏期後半は総合力アップのために進めましょう。
一方、基礎が固まっていない場合は、基礎固めを優先しましょう。
基礎が固まっているかどうかを見極めるためには、いくつかの指標があります。
数値として判断しやすいのが、過去のテスト・模試です。
5年生の夏期まとめテスト(8月)、5年生まとめテスト(2月~3月実施)を
制限時間-5分で解いて、70%以上の正答率を超えているかどうかを基準に判断しましょう!
また、お子さんの解いている様子をもとに見極める方法もあります。
詳しくは、過去の記事でご紹介していますので、こちらも是非参考にしてください!
有名校の過去問で意識したいことは、解き直しを習慣化することです。
解くことと直すことをセットで行う。
この状態をスタンダードになるように意識させることがポイントです。
11月以降は忙しくなり、直しが疎かになりやすいです。
解くことと直すことが1つの学習の流れとして習慣化していれば、実りある学習となります。
直す際には専用ノートを用意し、解答理由や正答とポイントの記入を行いましょう。
正しい知識と自身の中にある知識のズレを修正することにつながり、土台の強化につながります。
今回はここまで。
今回の内容を活用して、有意義な夏期にしてください!
また次回お会いしましょう!
応援しています!