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投稿日:2023年12月11日

テーマ: 社会

中学入試目前!社会のカタカナ用語チェック!

皆さんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。

今回は、目前に迫る中学受験に向けた、
社会科カタカナ用語についてお届けします。

近年の入試では、カタカナ用語は頻出となっています。

用語は聞いたことがあるものの、意味を正しく理解できない
別の言葉と間違って覚えている
という受験生が毎年多く見られます。

間違えやすいカタカナ用語を確認し、更なる得点アップにつなげてください!
それでは早速確認していきます!

 

問、以下の用語の意味を以下のア~ウからそれぞれ選び記号で答えなさい。
(正解以外の選択肢が説明している用語が、何についての説明かを考えながら解き進めてみましょう!)

 

第1問:ノーマライゼーション
ア,障がいのある人などの社会的弱者が社会生活に参加できるようにするために、階段をスロープにしたり、公共施設にエレベーターを取り付けることをすすめたりするようなこと。
イ,障がいのある人と障がいのない人が、お互いに区別されることなく社会生活をともにすることができる社会を目指すこと。
ウ,文化・言語・国籍の違いや、老若男女、障害などを問わずに、誰でも利用することができる施設や製品などの設計のこと。

 

第2問:デフレーション
ア,景気が拡大し、消費が活発になり、物価が上がる現象。
イ,景気が停滞し、消費が落ちこみ、物価が下がる現象。
ウ,景気が停滞しているなかで、物価が持続的に上昇している状況。

 

第3問:リデュース
ア,ごみを資源として再び利用すること。
イ,まだ使える物を、繰り返し使うこと。
ウ,物を大切に使い、ごみを減らすこと。

 

第4問:デジタル・ディバイド
ア,インターネットをはじめとするITなどの恩恵を、受けることのできる人とできない人の間に生じる経済格差のこと。
イ,テレビやラジオからの情報を鵜呑みにせず、多角的に分析する能力のこと。
ウ,住宅や建物、車、家電製品、電子機器などのモノを、ネットワークに接続し、情報交換をして相互に制御する仕組みのこと。モノのインターネットとも呼ばれる。

 

第5問:フードバンク
ア,まだ食べられるのに、捨てられてしまう食品のこと。
イ,食料が生産されてから、消費者の元に届くまでの「重さ×距離」で表される数値のこと。
ウ,食品の品質には問題ないが、通常では販売することが難しい食品や食材を引き取り、福祉施設などへ無償提供するボランティア活動のこと。

 

迷わず答えられましたか?

それでは、正解発表と解説をしていきます!

 

 

 

 

第1問:イ(ノーマライゼーション)
福祉に関するカタカナ用語です。
似ていますが、いざ判別するとなると迷いやすいカタカナ用語の筆頭といえるでしょう。

アの説明は、バリアフリーの説明です。ポイントは、バリア(=障壁)をフリー(=取り除く)という点です。障壁は、障がいのある人にとっては、段差や階段が挙げられます。
ウの説明は、ユニバーサルデザインの説明です。
デザインは、設計の意味です。誰でもどんな人にも使いやすいという点をおさえましょう。

 

第2問:イ(デフレーション)

アは、インフレーションの説明です。
ウは、景気が停滞時に、物価が持続的に上昇するスタグフレーションの説明です。
インフレーションとデフレーションは物価に加えて、お金の価値の変動もおさえましょう。
インフレーションは、物価が上昇することで、お金の価値が下がる状態です。
一方で、デフレーションは、物価が下落することで、お金の価値が上がる状態です。
デフレーションは、その性質から、その状態が持続する傾向にあり、デフレスパイラルと呼ばれる状態になります。

 

第3問:ウ(リデュース)

アはリサイクル、ウはリユースの説明です。3Rは発音が似ているので、3つの違いに注意しましょう。
少し余談ですが、この単元に関連した問題で盲点になりやすいのが、リサイクルや環境に関するマークです。
用語がしっかりと理解できる方は、エコマークやグリーンマーク、MSCラベルといったマークまでおさえておくと良いでしょう!

 

第4問:ア(デジタル・ディバイド)

イは、メディアリテラシーの説明です。
情報を発信する側の手が加わった情報を、調べて分析することです。
この用語に似ている言葉として、ネットリテラシーという言葉があります。
インターネット・リテラシーを略した言葉で、インターネットの情報を正しく理解し、それを適切に判断、運用できる能力のことをさします。

ウの説明はIoTの説明です。
近年は、インターネットと接続できる、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品が販売され、省エネなどにも繋がっています。ICT(情報通信技術)と区別しておきましょう。

 

第5問:ウ(フードバンク)

アは、フード(食品)ロスのことです。
日本では、フードロスの問題が課題となっています。
こうした問題を解消するための取り組みの一つとして、近年注目されている取り組みが、フードバンクです。

イは、フードマイレージの説明です。食料自給率が低く、食料を輸入に頼る日本は、この値が高くなっています。
この用語に関連して、バーチャルウォーター(仮想水)もおさえましょう。
輸入している食料を生産するとした場合に、どのくらいの水が必要かを推定したものです。
フードマイレージと同様に、日本は多くの水を使用しているといえます。

 

 

今回は、意味の判別で迷いやすいカタカナ用語を取り上げました。

これらの用語以外にも、
モーダルシフト、インバウンド、ピクトグラム、ナショナルトラスト
などの用語もおさえておきましょう!

これまでのカタカナ用語見てきたなかで、
「そういえば、あのカタカナ用語ってどんな意味なのかな」と疑問に思うものが出てきたかもしれません。
そうした用語も調べて、入試に挑みましょう!

 

今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!

 

応援しています!

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