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投稿日:2024年09月13日

テーマ: 社会

【中学受験社会】過去問の進め方で気を付けたいポイント

みなさんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。

新学期が始まり、過去問に入った方やまさに今過去問を進めようと考えている方多いのではないでしょうか。
そこで今回は、中学受験社会における過去問を進めるうえで気を付けたいことについてお伝えします。

 

はじめに、出題形式についてです。

過去問を進めるにあたり、問題以外の情報をお子さんが確実にインプットできている状態を作りましょう。
制限時間、おおよその問題数、理科とあわせての試験なのか。
これらの基本の情報を解き始める前に確認し、お子さんが何も見ずに答えられるようにしておきましょう。

 

社会は、他教科に比べてテンポよく解き進めなければならない状況が多いです。
どんな問題が出題されるかという点や、合格者平均点を超えられているかという点に注目しがちです。

合格者平均との差に一喜一憂することも、しばしば想定されます。
「より終わった!点数の確認…」となる前に、問題以外の外側の情報をきちんと確認しましょう!

 

次に、直しについてです。

直しにおいて注意すべきことは、答えの上書きで終わりにしないことにあります。

丸付け後に、上から正答を書き込んで終わり。
こうなってしまっては、過去問を解く効果も薄れてしまいます。

間違え直しは、得点を向上させるうえで欠かすことができません。
「社会は同じ問題を答えさせることは少ないから、ちゃちゃっと終わらせる」
というお子さんも過去に多くいました。

中学受験社会でも、積み上げていくことが重要です。
正答の書込みだけを行う汎用性の低い学習とならないよう、直しの方法に注意が必要です。

 

直しにも様々な方法がありますが、今回は推奨している方法を一部お伝えしたいと思います。

〔直し方の一例〕
直しノートを用意し、ノートの左ページに答案用紙を貼付、学校名と年度を記入します。
右ページから、直しを書きます。

[記入内容➀] 問題番号と選んだ解答
[記入内容②] その答えを選んだ(答えた)理由を簡潔に記入
表やグラフは、着目した項目と判断した理由を1行程度でまとめて書きましょう。
「適当に選んだ」場合も、選択肢であれば「どの部分」で迷ったのかを書きます。

解答を導くために用いた知識を、目で見える状態にした上で直しを進めることで、自身の頭の中にあるイメージと正しい知識との差が明らかになります。

[記入内容③] 解説やテキストを用いて、1行程度を目安に解説を記入。
まとめて書くことを意識しましょう。
直す問題が少ない時には、「関連すること」・「ポイント」を付け加えてみてもよいでしょう。
ただし、あまり深掘りすぎないように注意が必要です。

時間はしっかりと区切りましょう。

上記の①~③の手順を繰り返し行います。

[記入内容④] 失点した単元(弱点)の抽出し書き出す
解説を参照し、失点した問題の単元を抽出しましょう。
単元が分かりにくい場合は、これまで使用していたテキストや四科のまとめなどの目次を参照するとよいでしょう。

 

単元が抽出できたら、演習まで行いましょう。

 

最後に分析についてです。

合格の可能性を高め、限られた時間で効率的に学習を進めるには分析が重要です。

「なんとなく良い点が取れている」
「もう少しで届きそう」
という状況にあっても、分析を行うことをお勧めします。

問題の出題傾向の分析は、保護者の方が主体となって行います。

直近3年分程度の過去問をもとに出題傾向の把握を行います。

「単元」「形式」の2つに分類して、Excelなどを活用してまとめると傾向が一目瞭然です。

しかしながら、そこまでは難しいことも想定されますので、
「単元」の把握は、赤本に収録された出題分析表を参照してください。
単元ごとに、出題頻度の高い単元を把握し、知識の定着度や厚みを持たせましょう。

 

「形式」の把握は、用語、選択、記述、作図、計算の5つに分類しましょう。
さらに、選択問題は、正誤選択や時代整序などに分類するとより詳細な出題傾向を把握することができます。

問題数が多い学校は、量が多くなることもあるので、失点した問題に絞って行うことも一つの方法です。

 

いかがでしたか。
3つの気を付けたいポイントを活用して、お子さんの過去問学習にお役立てください!

 

今回はここまで。
それではまた次回お会いしましょう!
応援しています!

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