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投稿日:2023年04月03日

テーマ: 社会

新学年の社会の勉強で差をつけるポイントはこれだ!6年生上半期編

皆さんこんにちは!
受験Dr.の清水栄太です。

今回は6年生上半期の点差をつける学習ポイントを分野別にお伝えします。

塾によって多少異なりますが、
公民の学習が加わり、
地理・歴史・公民と3分野の基礎学習が一周するのが、この6年生の上半期
テストや模試も各分野から幅広く出題される時期になります。

学習状況によって優先順位は異なりますが、
6年生上半期で重要度が高いのは公民分野です。

その理由は2つ。
・復習の機会が地理や歴史に比べて少ないこと。
・出題範囲は狭いが、時事問題と関連した出題が増加傾向にあること。

どの分野に軸を置けばいいのか分からない、
手広く取り組み過ぎて、全体としての定着度が低くなっている、
こうした場合は、公民分野に集中して取り組むことも有効な手段です。

では、ここから分野別に差がつく学習ポイントについて見ていきましょう!

 

Ⅰ、公民分野

▸差がつく学習ポイント:日数や分数の識別
憲法や国会、内閣で学習した分数や日数の使い分けは、その理解度によって大きく差がつきます。

分数のポイント:審議の内容や重要度を区別する
例)憲法改正の発議に必要な数:総議員の3分の2
日数のポイント:審議の流れを把握することがポイント
例)衆議院の優越:参議院が衆議院の指名を議決後10日以内に指名しないときには、衆議院の議決が国会の議決となる。

模試の応用問題や難関校の入試問題では、
「40日と30日はセットだから」
「大切そうなものは3分の2だったような」
という感覚的な判別では歯が立たない問題が多く出題されます。
テキスト内容の精読を一緒に行い、フォローを行いながら、日数や分数の内容を理解すると良いでしょう。
ノートにまとめることも効果的です!

 

Ⅱ、地理分野

▸差がつく学習ポイント:地形を始めとした流域図
地形は模試においてはテーマとして出題される機会が多いです。
また、河川や山地等は定期的に復習が必要になる知識事項の一つでもあります。

知識確認用のテキストでは、川・山地・湖・半島等が分かれていることが一般的です。

弱点補強には、最適ですが、
①限られた時間の中で学習を進める上では時間がかかる
②他の地形との関連性を意識しにくい
という点が考えられますので、

地方別の地形や流域図といったページを活用して、週ごとや日ごとに確認を進めることが必要です。

正答率が8割以上で得点できている場合は、
地図帳を開き、テキスト以外の地形に踏み込んで確認をしてみましょう!
(1回15分を目安にしてみましょう!)

▸差がつく学習ポイント:統計データに関する知識

その①:一次産品
農作物の一次産品は、数が多く忘れやすい内容の一つです。
しかし、模試では、定番問題になっています。
きゅうりやピーマンなどの促成栽培、キャベツやレタスなどの高冷地農業の対象となる作物から優先して定着を図りましょう。

その②:貿易の輸入品目
こちらも、一次産品と共に定番問題の一つ。
中でも資源や食料の輸入先については、国際社会と関連付けた出題として取り上げられることが多くなります。
5月いっぱいまでに、一次産品→貿易の順でおさえておくと効果的です。

これらの統計データについては、夏期講習に再度復習することになります。
上半期に定着させておくことで、夏期講習期間で過去問対策に早めに入ることに繋がります!

 

Ⅲ、歴史分野

▸差がつく学習ポイント:年号

年号については、公民分野が始まる前までに終えておくことが理想的です。
すでに公民分野が始まっている場合は、
四科のまとめや年号150問テスト、メモリーチェックで週ごとに固めましょう!

すでに主要な年号をおさえられている場合は以下の発展的な部分にも挑戦してみてください。

Point(発展)年号でおさえると差をつけられる出来事
‣平安時代:前九年・後三年の役、末法思想、源平合戦など‣江戸後期~明治の外交:モリソン号事件、アヘン戦争、日朝修好条規、鹿鳴館の建設など
この期間は、1853年のペリー来航から地租改正まで、日清戦争~関税自主権回復までの2つは集中的に扱っているため年号に触れる頻度は多くなります。
したがって、これらの期間の前後が空白として手薄になりやすい期間です。
ここの部分を年号として補強しておくことで、差をつけることに繋がります。‣明治~昭和の工業史
生糸の輸出が世界一位、造船の生産数が世界一位、GNPが資本主義国で第2位
これらは、表やグラフの中で取り上げられることが多く、選択肢での出題となると判別が難しくなる部分です。▸差がつく学習ポイント:時代判別
6年の上半期では、歴史分野の出題は全ての時代からとなります。
これまでは、単元や時代区分で括られていたため、範囲を想定しやすくなっていました。

 

出来事が何時代なのかを区別する練習が必要です。
年号の定着を図りつつ、覚えた年号を活用するため、
各時代の初めと終わりの年号をおさえるよう心がけましょう!

春休み前に行われたテストや問題集を活用して
余白に年号や時代を書き込みながらトレーニングを重ねましょう!

 

■今回のまとめ

・6年生上半期で重要度が高いのは公民分野
・差がつく学習ポイント
Ⅰ、公民分野①日数や分数の識別
Ⅱ、地理分野①地形を始めとした流域図 ②統計データに関する知識
Ⅲ、歴史分野①年号 ②時代判別

 

今回はここまで。
また次回お会いしましょう!

応援しています!

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