皆さん、こんにちは。
受験Dr.英語科・社会科講師の白石 聡と申します。
本日は、今年の7月から8月にかけて行われたオリンピックについて、様々な面を見ていきます。
夏季オリンピックとしては第33回目に当たる今回のオリンピックは、フランスのパリで開催されました。
パリでの開催は1924年以来、ちょうど100年ぶり(3回目)の開催だったという事も注目されていましたね。
前回の東京オリンピックでは、日本は過去最多の金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個、計58個メダルを獲得しました。
パリオリンピックでは、メダル数の更新はできなかったものの、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個、計45個メダルを獲得し、金メダルの数が多い国を順番にランク付けしたランキングでは世界3位になっています。中でも金メダル8個を獲得したレスリングは怒涛のメダルラッシュで11個のメダルを獲得しました。さらに、パリオリンピックで初めて採用されたブレイキンでは、女子種目で日本人が金メダルを獲得しました。
そんなパリオリンピックでは、いろいろな場面で世界情勢が反映されていたことを知っていますでしょうか。
まず、今回の参加国については200か国以上の国内オリンピック委員会(NOC)およびオリンピック難民選手団が参加しました。しかし、ロシアは国として参加していません。2022年に始まったウクライナ侵攻により、オリンピック憲章に違反していることが問題となりました。IOC(国際オリンピック委員会)『AIN』と呼ばれる、国を代表しない「中立な立場の個人資格の選手」という形式で参加を認める方針を取りました。その結果、ロシアから36人、ベラルーシから23人の計59人の選手が参加資格を得ました。しかし、出場を辞退した選手やロシアの各競技連盟が出場を許可しないなど、参加できた人数はもっと少なくなりました。
一方で、ガザ地区へ侵攻していたイスラエルに対しては、IOCはパレスチナとイスラエルのオリンピック委員会は平和的に共存しているという見解から、国としての参加を認めています。国連が即時停戦を求めいている状況下での決断は注目を浴びました。『オリンピック憲章』に明示されている、「すべての個人はスポーツをすることへのアクセスが保証されなければならない」という理念が適用された形となり、ロシアとの待遇差に様々な声が出ていました。
その他には、セーヌ川を使用した、トライアスロンも話題となりました。
パリの排水設備は、主流となっている雨水と生活排水の配管を分離する「分流式」ではなく、雨水と生活排水が混ざり合う「合流式」が多く、雨が大量に降った際には水位が上がり、排水が下水処理場にたどり着く前にセーヌ川に流れ出すという仕組みになっています。そのため水質汚染が問題となり、出場者の中には体調を崩す人もいたといいます。環境問題に積極的に取り組んでいるヨーロッパにおいて、見過ごされてきた実態が明らかになり、話題を呼びました。
最後に、世界で活躍する各競技には愛称がついている日本代表チームがあります。
・男子サッカーは侍ブルー
・女子サッカーはなでしこジャパン
・野球は侍ジャパン
など他にも多くの競技で愛称があります。
次のスポーツの愛称は答えられますか?
・バドミントン
・バレーボール(男女それぞれ)
・水泳
興味がある方はぜひ調べてみてくださいね。
また、スポーツ以外にも日本が世界に発信している事に呼称を付けていることがあります。
平成28年芝中学社会の問題では、次のような問いがありました。
大問4 問3
近年日本政府が推進している、漫画をはじめとする日本の文化を海外に発信する事業をなんと呼びますか。〇〇〇ジャパンに当てはまるようにカタカナ3文字で答えなさい。(一部抜粋)
答えはクール(ジャパン)です。
もちろん頻出の用語・問題ではありませんが、この際に覚えておきましょう。
最後に、日頃から日本が世界に向けて取り組んでいる事、世界での立ち位置などに興味を持つことが大切です。興味のあるニュースから積極的に目を向けていきましょう。
今回の内容は以上で終わりです。
それではまた次回お会いしましょう。