こんにちは!算数科の吉岡英治です。
皆さん、計算練習は毎日コツコツやっていますか?
面倒なひっ算ばかりで楽しくないなぁと思っていませんか。
今回は、計算力でお悩みの受験生に、ひっ算をしなくて済む、計算が楽になる裏技をご紹介します。
<「11×11~19×19」の計算は暗算3秒で暗算できる!?>
それでは例題1
この問題を、普通のひっ算とは少しちがう解き方で、しかも暗算3秒で解いてみたいと思います。
それでは参ります。
ハイッでました。答えは224。
速いですね!
勘の良い人は、やり方がわかったかもしれません。
もう一問見てみましょう。
参ります。
出ました!答えは204です。
簡単な足し算と、九九のかけ算しかやっていないのに、答えが出ます。
こんな便利な方法があるのに、学校でも塾でも教わりませんね。
それでは、計算方法を説明します。
<11×11~19×19の計算を3秒で暗算する方法>
【17×12の場合】
・Step1⇒17と2を足します
17+2=19 ※7+12でもOK
・Step2⇒17と12の一の位同士をかけます
7×2=14
・Step3⇒19を十の位に、14を一の位に置き、足し合わせます。
答えが204と求まります!
十の段同士の掛け算(11×11~19×19)まで、素早く暗算できます。
※21×37のような計算では使えない点に注意してください
しかし、なぜこのような方法で、答えが求まるのでしょうか。
実はこのやり方、インド式計算法と呼ばれる計算法です。
数年前に巷で話題になり、書籍やアプリ等も数多く出されました。
インド式計算法の中には、中学受験に使えるものも結構あるんです。
<計算法の種明かし>
それでは今回の計算法の種明かしです。
17×12の計算を面積で表してみると~
さらに、面積が10の長方形で区切ってみます。
青い長方形と赤い長方形に分かれました。
青と赤の面積を足して、答えを求めましょう。
面積が10の青い長方形はいくつあるか数えます。
縦に17個、横に2個を合わせて、17+2=19個
Step1の17+2=19は、10のかたまりが19個あるという意味だったのです。
面積10の長方形が19個あるので、青い部分の面積は190
赤い長方形の面積は、縦7横2ですから、7×2=14
これがStep2で一の位同士をかけた意味です。
青い部分の面積190に、赤い長方形の面積14を加えて
190+14=204
いかがでしょう。
なぜStep1~3で答えが求まるのか、イメージできたと思います。
インド式計算法では、数字と計算結果の関係を暗記して使うことで、マジックの様に一瞬で答えが出ます。
でもせっかくですから、ただ暗記するだけでなく、理由まで納得して使いこなしていきましょう。
今回の11×11~19×19は、中学受験において非常に良く出る計算です。
ぜひ今回の裏技を活用して、楽しく計算問題に取り組んでみてください。
計算を楽しめるようになると、計算力はぐんぐんアップしますよ!
気になる20×20~99×99のやり方は、またの機会にご紹介します。
<まとめ 11×11~19×19の計算を3秒で暗算する方法>
【1A×1Bの場合】
Step1. 1A+Bを求める…① 足して
Step2. A×Bを求める…② かけて
Step3. ①×10+② ずらして足す!