こんにちは!算数科の吉岡英治です。
皆さん、計算問題、やってますか?
計算なんて将来人工知能が全部やってくれるからいらないよ!…なんて思っていませんか?
もしかすると本当にそんな時代が来るかもしれませんが、まずは目の前のテストでしっかり点を取って
ママを喜ばせましょう!
前回は 「因数分解を利用してかけ算を簡単にするコツ」 を紹介しました。
<今回は、「引き算はもういらない!引き算を足し算で解くワンバウンド計算」です。>
引き算を足し算で解く…禅問答のようですが、これが出来ると引き算が楽しくなるんです。
それでは「例題1」、暗算で、どうぞ。
頑張って頭の中でひっ算をすると
あらら、ごちゃごちゃになっちゃいました。
一生懸命考えて時間をかけるほど、頭の中の数字はぼやけててしまいます。
3桁ならまだいいけど、4桁になったり、繰り下がりが2回になるとちょっと厳しいですよね。
今日はとっておきの裏技です。
<ワンバウンド計算とは?>
まず、347と280の間にある、きりの良い数字を探します。
今回は間にちょうど300があります。
347から280まで一気に引き算するのではなく、300で計算をワンバウンドさせます。
こんなイメージです。
一気に引き算するのではなく…
ワンバウンド!
次にワンバウンドを利用して、2つの距離を考えます。
①280から300まであといくつ?⇒20
②300から347まであといくつ?⇒47
最後に①、②の数字を足し算します。
20+47=67
足し算で答えを求めることが出来ました!
このワンバウンド計算が出来ると、繰り下がりが2回生じる計算も楽勝です。
さっそく、例題2で練習してみましょう。
暗算で、どうぞ。
上手くワンバウンドできましたか?
この問題は、900でワンバウンドさせると非常に簡単に解くことができます。
ワンバウンドを利用して、2つの距離を考えます。
①889から900まで⇒11
②900から920まで⇒20
最後に①+②をすると、11+20=31
繰り下がりなし、足し算で解けました!
もうこれで繰り下がりの計算ミスに悩まされることはありません。
それでは最後にもう一問。
これは難しいですね。
どこでワンバウンドさせればよいのでしょうか?
200でバウンドさせてもよいのですが、200から10155までの差を考えるのが少し面倒ですね。
ここはバックスピンを使います。
167からちょうど10000進んだ点10167でワンバウンドさせて…
10155にバックスピンで戻るイメージ。
①まず167から10167まで10000進んでから
②10167から10155まで、12戻れば良いので
①-②=10000-12=9988
この問題では引き算をつかいましたが、うまくワンバウンドさせ
バックスピンで戻れば、暗算で攻略できました!
いかがでしょう、ワンバウンド計算。
ただ何も考えずひっ算で計算するのではなく、「どこでワンバウンドさせようか?」と
頭を使ってみてください。
きっと、計算が楽しくなるはずです!
<まとめ 「引き算はもういらない!引き算を足し算で解くワンバウンド計算」>
①きりの良い数でワンバウンドさせてみる
②バウンドするまでと、バウンドしてからの距離を足せばOK
③技ありバックスピンもマスターしよう!