こんにちは。算数科の吉岡英治です。
夏もそろそろ終盤にさしかかってきました。
夏の風物詩といえばやっぱり…怪談。怖い話の季節でございます。
計算力をあげる裏技講座、今日は背筋も凍るこわ~い計算の話。
「れい」にお困りの方、必見。
霊、もとい0(れい) が沢山でてきたときの対処法をお教えいたします。
<0(れい)に出くわしたときの計算術とは!>
0というのは不可思議な数です。
1個、2個は見えるのに、0個だけはどうしても見たり触ったりすることができません。
見えないけど、いる。いるけど触れない。
まさしくお化けです。
ふりかえれば、あなたの後ろにも、ほら・・・
それではさっそく0がうようよ出る、心0スポットをご案内計算しましょう。
例えば
0の対処法をしらないと、ひっ算が大変なことになってしまいます。
ゾゾゾ~。0がこんなに沢山!
これでは計算スペースがなくなってしまいます。
こんなときの対処法です。
<0は見て見ぬふりが一番>
0に出くわした時の基本は、「見て見ぬふり」です。
240×2000の場合、まず0を無視して24×2を計算してから、あとで0をつければよいと考えます。
24×2=48
無視した0合計4つをくっつけると、480000
暗算で対処できました。
ホッ。
それでは例題2で練習しておきましょう。
この場合もいったん0は無視です。
36×12に集中します。
36×12=432ですから
432に無視した0を3つ戻して、432000
悪零退算っ!
さて、0が沢山でてくる大きな数の計算はこれで安心ですね。
それでは0が出ると噂の怖い計算をもうひとつ。
これも何も考えずひっ算すると、大変なことになります。
ゾゾゾ~
どのように考えれば、楽に計算できるでしょうか。
<大きな数にくっついた0の正体は…>
300には0が2つついています。
その正体を、あばいてみましょう。試しに300を次のように因数分解してみると…
300=3×10×10
0の正体が10であることがわかりました。
例題1、2の計算では、0を無視したわけではなく、10のかけ算ととらえて
計算を後回しにしていたのです。
<0のパワーで小数点を動かそう>
それでは例題3の対処法です。
300にくっついた10×10。
この10×10を、0.012にプレゼントして、小数点を少しでもなくすことを考えます。
0.012を、一回ずつ10倍していくと…
10をかけると、小数点が右に1つずつずれていきます。
結果的に、300の0ふたつを使って、小数点を2つ右に動かしたことになります。
計算は、300×0.012 ⇒ 3×1.2 となり
3×1.2=3.6
無事に0を掃って、暗算で答えが求まりました!
除0完了。
<0に出くわしたときの計算法のまとめ>
⓪大きな数にくっついた0の正体は、「10」
①0が沢山ついた大きな数のかけ算⇒「0は見て見ぬふりが一番」
②0が沢山ついた大きな数と小数のかけ算⇒「0のパワーで小数点を動かそう」
算数の0は、もうこわくありません。