皆さんこんにちは。
算数科の吉岡英慈です。
前回はお豆腐からダイヤモンドを切り出した算数侍。
立方体を切断して正四面体を残しました。
今回は、正四面体からさらに複雑な形を切り出します。
それでは…
算数侍、立体斬りっ!
<正四面体からの切り出し>
前回切り出した正四面体がこれです。
前回同様、辺の中点を結んで切断してみます。
これを、斬っていきます。
まず次の3点を選んでスパッ
今度は手前の3点を、立体斬りっ!
このように正四面体の4つの頂点を次々に切り落とします。
つぎで最後の1つ。
どんな形になるか、まだ想像するのが難しいかもしれません。
最後に奥の三角すいを…
スパッ!
完成です!
<正八面体>
切り出されたこの立体。
正三角形8枚で作られてるので
「正八面体」と言います。
前回から扱ってきたこの正多面体。
実は、この世にたった5種類しか存在しません。
そのうちの3種類を前回からのブログで扱いました。
立方体(正六面体)、正四面体、正八面体です。
中点を選んで切断することで
正六面体⇒正四面体⇒正八面体の順に切り出されます。
さらに、正八面体の辺を黄金分割することで、なんと正二十面体が現れます!
神秘的ですね~。
黄金分割もこれまた算数ネタの宝庫。次回、かどうはわかりませんが、これについても触れたいところです。
<正四面体と正八面体の体積くらべ>
最後に、正四面体と正八面体の体積を比べてみましょう。
今回利用するのは、「相似」です。
よく観察すると、正四面体から斬り落としていたのは、小さな正四面体
中点ですから、相似比は2:1。体積比は2×2×2:1×1×1=8:1ですね。
小さな正四面体を4か所切り落としたので
8-4=4
残った正八面体は正四面体の半分であることがわかります。
<正多面体と受験算数>
立体の切断を扱うために名打った、算数侍立体斬り。
いつの間にやら、正多面体の話になってしまいました。
中学受験において、正多面体は比較的マニアックな領域ですが
頂点、辺、面の数え上げや切り出し等、難関校対策として重要な分野。
このブログで少しでも面白いなと思っていただければ幸いです。