GWの過ごし方
6年生の場合
この時期は、SAPIXではGS特訓という志望校別特訓講座が実施されます。
ほかの塾では、カリキュラム通りの授業になるでしょう。
この時期は、GWで学校がお休みになりますので、時間を少しでも有効に使いたいところです。
私なら、やはり弱点補強を勧めます。
春期講習を終えて、名実ともに6年生になり、気持ちも新たに受験へと臨む生徒も多いでしょう。その機会を利用し、
① 志望校別授業がない塾では、単なる授業の復習ではなく、苦手な単元、文章ジャンルを徹底的に学習する
② 志望校別授業がある塾で、志望校の過去問を扱った場合は、入試問題の傾向を分析し、今の自分のレベルで何が足らないのかを把握する
③ 志望校別授業がある塾で、志望校の過去問を扱わなかった場合は、①と同じ学習をする
このように目的を持って学習するとよいでしょう。
ちなみに、私の国語の授業では6年生は春期講習中に入試問題を解く生徒もいました。
入試問題の傾向を授業で体験してもらい、その場で添削しながら解説をする。
自分がどうすれば、その問題が解けるようになるのかを自覚してもらい、今後の学習の糧にしてもらおうという戦略です。
もちろん、弱点補強に徹した授業を行った生徒、テスト戦略に徹した生徒などもいました。
大切なのは、それぞれテーマを持って学習することです。これが一番大切です。
あと志望校が決まっていない生徒は、この時期に学校説明会や入試問題を見ながら、志望校選びをしておきましょう。入試問題は千差万別なのですから。
おまけ
読解方程式セカンドステージとして、読解力が上がる「9つの習慣」というものも作ってみました。
一部をご紹介しておきますので、ご参考まで。
文章を読むとき、どんなことを意識して読めば、早く正確に問題が解けるか?
1つめの習慣
繰り返し表現・言い換え表現
A似たような1表現
Bあとから詳しい説明を補足して繰り返した表現、
C具体的な説明⇔抽象的な表現に言い換えたもの
D「つまり・すなわち・要するに・~ということは」などの表現の前後
このような表現は、繰り返された表現で、強調表現=言いたいことですので、A→Aのように、線を引いた上で→を付けてイコールの関係だとわかるようにしておきましょう。
繰り返しの表現の例
自然には一次的な自然と二次的な自然がある。
一次的な自然とは(人手の加わらぬ原生的な)自然であり~
言い換えの例
A地球上の自然は、大きなシステム(抽象表現)とみなすべきである~。
B地勢、気候、生物が互いに影響しあい、ある程度の安定と調和が保たれている(具体的な表現)
AとBは、=の関係になります。
2つめの習慣
譲歩の文・一般論の文
なるほど~
たしかに~
もちろん~
+ しかし、けれども、だが A
一般的に~
~と言われている(考えられている)。
~は誰もが知っていることだ。
このような文は、しかし、けれども、だが のあとに述べられているAが言いたいことですので、線を引きましょう。
3つめの習慣
因果関係を表す文
Aだから・したがって~の後の文
B「から」・「ため」
「一役買っている」・「影響を与えている」・「支えている」・「関係している」
で文末が締めくくられている文
↓
これらの文は、理由を表しているので、線を引く。
そのうえで、これらの文の直前の内容を確認しておきましょう。
C問いかけの文(文末・・~ではないかなど問いかけの形)⇒その解答にあたる文
↓
このような関係になっていることを意識し、特に問いかけの文に線を引く。
4つめの習慣
二項対立
※2つの概念を比較しながら論じる
A中学入試では頻出の対比の概念
自然と人間(人工)
欧米諸国(西洋)と日本
近代化・合理化と自然保全・自然保護
物質的豊かさ、経済的繁栄・文明の発達と精神的な豊かさ、伝統や文化の美しさ・価値
グローバル化と独自性、個々の文化・言語
自立と依存
利己的な考えと他者を思いやる心・社会性
Bこれに対して~ /一方で、/ それとは違い、
⇒これらの言葉で始まる文とその前に述べられている文が対比関係
対比の場合、比較されている概念のどこが違うのかがわかる部分に線を引きましょう。
対比の例(青で書いてある部分が対比関係)
日本人は議論どころか、会話さえ苦手なのだ。
これに対して、ヨーロッパでは脚本家とは別に会話だけを検討するライターがいるほど、会話を重視している。
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