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秋はやっぱり、学校を見に行く季節ですね

こんにちは、受験ドクターのN.Kです。

 10月になってもまだまだ「残暑」…なんだか秋という感じがしませんね。
このブログが掲載される頃には少しは涼しくなっているでしょうか?

 さて、先日、自由が丘の駅前を歩いていると、
「学園祭やりまーす!」「よろしくお願いしまーす!」
という学生さんの元気な声。ポケットティッシュを配っていました。
「ふーん、大学の学園祭をこんなふうに宣伝することもあるのか!」と
なんだかとても興味深く感じられました。
「どこの大学かな?」と思って確かめてみると、「東工大」。
なるほど、自由が丘にほど近い「大岡山」という所にキャンパスが
あるのだな…と思っていたら、その数日後に、あのニュースが!
そうです、ノーベル医学生理学賞の大隅良典先生がいらっしゃる大学なのでした!
学園祭が行われるのは、その何日か後のことですから、
きっと多くの方が足を運ばれるのではないでしょうか。

 学園祭とか体育祭は、その学校の生徒の雰囲気を知る絶好の機会。
実際、そのような学校行事に参加して興味をもつお子さんは多いでしょう。
学校に直接足を運んで、その雰囲気にダイレクトにふれるという経験は、
とても大切なことですよね。
「こんなところで学園生活を送りたい」という気持ちをもったお子さんは、
少々きついことがあってもへこたれない強いメンタルをもてるのでは。
そんなふうに思います。

さて、志望校についてより深く知るのであれば、やはり「説明会」でしょう。

先日、ある有名私学の説明会に参加しました。お天気にも恵まれたからか、
たいへん多くの方が集まり、会場を埋め尽くしていましたが、
印象的だったのは、お子さんがたいへん多かったということです。
「みんなどんな気持ちで参加しているのかな?」という興味をもちました。
 冒頭の学校長の挨拶の内容は、当然のことながら「校風や教育方針」が
話の中心になりますから、お子さんにとっては少々分かりづらいでしょう。
 でも、途中から学園生活を映像で紹介するプログラムになると、
ガラッと反応は変わります。それはそうですよね。授業風景から始まり、
さまざまな年間行事の様子を見せてくれるわけですから、みな興味津々です。
 その後、カリキュラムや入試要項の話になっても、お子さんたちの様子は
退屈そうには見えませんでした。先生の話し方のうまさもあるのでしょうが、
やはり、「実際にその学校の中で話を聴く」ということが、間接的に情報を
得るのとはまったく違った意味をもっているのだろうと感じました。
 説明会が終わったあと、会場を出る親子連れの方々の様子をしばらく見て
いましたが、笑顔の多いこと! まるで映画館を出てきたお客さんのようです。
「ああ、このあとの親子の会話はさぞや弾むのだろうなあ!」と思いました。

 さて、この時期の受験生は、「模試」の連続。ひんぱんに目にするのは
「学校名」と「合格可能性の数値(%)」。
「あなたの〇〇学校合格の可能性は◇◇%です」――
それはたしかにとても重要なデータではあるのですが、
ともすると、その子にとっての「憧れ」であるはずの志望校が、
「数字」でしかイメージされなくなってしまうような…
それって、ちょっとさびしい、ちょっとこわい気がします。

今日も自由が丘校で授業。受験学年の生徒さんには、
やはり志望校の過去問を扱う指導が多くなります。
「平成△△年度は▲▲点、合格者平均マイナス▼▼点…
もうひといき!」
という具合にやっています。数字がつねにあるわけです。
でも、そこには、「〇〇に合格したいよねっ!」という
熱いものがなければならない。
その子の「憧れ」を講師が共有しようとする気持ちが
なければならない。
 そんなことを(自戒を込めて)思っています。


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