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ジメジメ時期の体調管理について

こんにちは。受験ドクター自由が丘校のS.M講師です。
いよいよ迫りくる夏期講習。
6年生のお子さんたちは、そろそろ周りからも散々「夏休みは入試の天王山!」と言われて
「わかってるよー……」という気持ちにもなり始めているころかもしれません。
もしかしたら「そもそも天王山って何よ?」という子もいるかもしれませんね。

天正10年(1582年)の山崎の戦いの際、古くから水陸交通の要地となっていた天王山を先に
占領した羽柴秀吉(豊臣秀吉)が明智光秀を破った。 その故事から、勝負を決める分岐点を
「天王山」、そのような勝負を「天王山の戦い」と言うようになった。

とのことです。つまり夏休みの頑張りこそが、入試での勝敗を分けるのだ!ということ。
実際、学校がなく受験のための勉強だけに全力を尽くせる期間というのは貴重です。
学校の授業+クラブ活動や委員会+行事。
他の習い事をしているお子さんであればさらにそれもプラスすると、
普段受験のための勉強に割くことができる時間というのは、一日数時間程度しかとれません。
それが夏休みには、約40日間のうちほとんどの日を塾での勉強に使うことができるのです。
塾なども含めて学習時間を一日8時間としても、単純に8×40で320時間!
これだけの時間をどう使うかということは、
今後の成績に大きく影響してくるということが想像できるのではないかと思います。

学習計画をたてよう!
といったことは、ドクターの先生からも言われていると思いますし、
他の塾の先生方も当然おっしゃっていると思いますので、
今回は「忙しい中で知識事項の復習をどのようにやるか」という観点からお話ししたいと思います。

夏のこの期間を使ってぜひ行いたいのが「基礎知識事項の定着」です。
簡単にいえば、標準的な一問一答レベルのものはマスターしよう!ということです。
秋以降、いよいよ実際の入試問題の演習にふれていくことになります。
そのときに、例えば「足利義満って何時代に何をした人だっけ……?」となってしまうようだと
直しのときに室町時代の導入までさかのぼることになり、多くの時間をとられてしまいます。
「ああ、そっか! ○○だから足利義満なんだね、なるほど!」となるのが理想です。

とはいえ暗記しなければならない言葉は複数教科にわたって大量にあるため
ここまでの内容すべてを総復習するというのは、いくら夏休みとはいえ困難です。
ではどのように知識チェックをしましょう? そのポイントは以下の3点です。
① 苦手なところから
② まずは口頭で言えるように
③ そして書けるように

先程は話の流れで使いやすい歴史を例にしましたが、
ここからは私が一番わかっている国語でご説明します。
たとえば「四科のまとめ」という四谷大塚の教材で、慣用句の勉強をするとします。
慣用句のレベルA大問1から見ていくと、

 1 □を明かす…まわりの人を出し抜いて、あっと言わせる
 2 □が出る…予定以上の出費で赤字になる
 3 □を焼く…手だてがなくて困る。もてあます
 4 □に余る…あまりのひどさにだまっていられない
 5 □を割る…かくしていたことをしかたなしに話す

と、□を埋める問題が大量に並んでいます。
これを、ひたすら口頭で「鼻、足、手、目、口…」とどんどん答えていくのです。
親御様が答えを見ながらチェックしていけば、現時点で頭に入っていない慣用句が浮かび上がります。
それをチェックして覚え直し、先へ進んでいく。
漢字が易しいものや、記号で答えるような問題であればこれである程度クリアできるようになります。
1日10個ペースで3日間に30個を丁寧に書いて練習するよりは、
口頭で毎日30個を3日間やったほうが知識は定着します。

その後で漢字を確かめていきましょう。
歴史上の人物名や四字熟語は、書いて答えなければならないことが多いので
口頭チェックだけでは点数に結び付けられない場合が少なくありません。
漢字が得意なお子さんであれば、本人申告で字があやふやなものだけ書く形もありですが、
基本的には漢字で答える練習では全部書いた方が安全です。
大人からすると信じられないような覚え間違いをしていることも、よくあります。

短時間でひとつでも多くの知識を身に着け、効率よく勉強することで
他のものにじっくり取り組む時間を増やすことができます。
今回は暗記モノに関するアイディアをご紹介しましたが、それ以外のことでも
夏休み期間中の学習計画や学習法についてお困りのことがありましたら、
ぜひ受験ドクターの講師にご相談くださいませ。


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