秋の深まりと過去問
大木快です。すっかり秋も深まってきました。
今年は秋の台風が多いですね。
夜の間に降った雨で川が予想外の増水をすることがたびたびあり、自然の力の大きさを感じます。
写真は台風の過ぎた後、成城学園校のビルから撮影しました。
街ができるときに意図していたのか定かではありませんが、道路の延長上に富士山が見える区画になっています。。
夕暮れ時は特にきれいに見えます。
秋の深まるこの時期、小6の皆さんは過去問演習真っ只中の時期だと思いますが、目的を持ってやっているでしょうか。
宿題として課されている場合もあるので、やるだけでも大変だと思います。
もし、マルツけして得点を集計しているだけなら、もったいないかもしれません。
時期別に、下記のように目的を明確にして実施してみて下さい。
過去問演習の目的
1.知る
分量、難度、出題分野等、出題の大枠、イメージを掴む
2.増やす(=最重要)
解いたものを復習して知識を増やす。覚えていない知識は覚える。弱いと思った分野は復習する。
これは模試と同じ。
3.慣れる
時間の感覚、取捨選択、時間配分など、自分なりの作戦・計画を立てることができます。
4.計る
受験校をどうするか。志望校を変更するか、迷っている2校のうちどちらにするかなど。
点数と感触を元に判断する。
ここで、過去問に関するFAQについて、コメントしておきたいと思います。ご参考になさってください。
1.同じものは出ない?
ヤマを張るために解くわけではないでしょう?
出題形式や作問の考え方は共通していますので、経験を積んで自信と見通しを持っているのは大きなメリットでしょうね。
同じものは…出ることもあります。同じ発想の問題が繰り返し現れることは多いです。時には2年続けて同じネタが出さることも。
2.とても得点が低いのですが。
最も多い悩みです!
第一志望は後に回し、第2、第3志望の過去問から実施してみましょう。多少手ごたえを得られると思います。
模試の偏差値や判定と、解いた実感とが異なることも出てきます。いわゆる「相性=お子様なりの解いた感想」もこれからは考慮に入れるとよいでしょう。
合格する生徒たちも、最初から良い点は取れません。今後の推移や模試の成績を参考に、どの程度まで伸びるかを予測して、
どのくらいの可能性があるかを判断する必要があります。
1度解いたものを、しっかり復習してから2回目にトライして、それでも点数が取れないなら厳しいかもしれません。
3.何年分やればよい?
正解はありません(あったらみんな受かってしまいます)。科目にもよりますが、第一志望は「できるだけ多く」やるに越したことはありません。
ただ、このパターンはこうすればよい、という決め打ちをしたがるお子さんは注意。傾向が変わって動揺するという失敗という危険もあります。
あくまで傾向をつかむのが目的、です。
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