算数の問題文の読み飛ばし・読み間違いを減らす方法
こんにちは。受験ドクター成城学園校の石井伸二です。
中学受験生の皆様の頭を悩ませる「算数の問題文の読み飛ばし・読み間違い」についてお話します。
小学生は、大人からすると「なんで!?」と言いたくなるような読み飛ばし・読み間違いをしてしまいます。
「右から左へ」と書いてあるのに左から右へだと思い込む。
「2本の直線は平行です」と書いてあるのに読み飛ばしてしまう。
「りんごを1個、みかんを1個、なしを2個取りました」とあるのに、全部1個だと思い込んでしまう。
など・・・枚挙にいとまがありません。
「注意してじっくり読みなさい!」と言いたいところですが、
この言葉で改善した例を私は見たことがありません。
そもそも「注意深く読む」とはどういうことなのでしょうか。
特に小学生だとそれを理解してもらう必要があります。
そこで、
ゲーム感覚で「注意深く読む」という行為を体験してもらうための方法をご紹介します。
「問題を解く前に、問題を読んで、すぐにテキストを閉じる」
これをしてください。
詳しくご説明します。
普段はテキストを横に開き、参照しながら問題を解いているかと思います。
これを、テキストを閉じた状態で解いてもらうのです。
以下の手順で行います。
第一ターム:問題文をじっくり読んでもらい、内容を理解します。
第二ターム:約30秒、ノートにメモを書いてよい時間をとります。その中でノートに必要な情報を書き写します
第三ターム:テキストを閉じ、ノートのメモだけを頼りに問題を解いていきます。
メモを取る時間を短めに設定するのがコツです(問題の長さに応じて調整してください)。
限られた時間でメモを取らなくてはならないため
①意味を整理して理解し
②何を書き写すか、どこが大切な所なのか見極めます。
問題を一度しか読めないので、必死に注意深く読みます。また、書き写す時間が限られているので、どこが問題を解く上で必要な要素なのか、真剣に見極めようとします。
この2つの行為こそが「注意深く読む」なのです。言葉で説明するのではなく、このようなゲームを通して体感してもらいます。
もちろん、本番のテストでこの方式は使えません。しかし、このような特殊な状況下で一度練習しておくことで「あんな感じで読めばいいんだ」という感覚をつかむことが出来ます。
4~5年生のお子さまや、6年生でもこうしたミスにお悩みの方は、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
その他の『校舎ブログ』の項目一覧
- 直前期の算数は「途中まででもたくさん解く」!
- 学習量の配分について
- 「いつまでも〇〇の単元が苦手」、でも実は成長している?
- 算数の苦手克服のカギは「割合」
- 模試の成績表の見るべきポイント
- 週単位の学習サイクルはできていますか?
- 今年もよろしくお願いします
- 秋の深まりと過去問
- 怒涛のテストの季節
- ツバメ一家と台風一過
- 夏期講習直前!成城の2大イベントの紹介!
- 夏休みのスケジュールの立て方
- 学習のペースをつくりましょう!
- 桜の開花と受験勉強
- 充実の春を過ごしましょう。
- ご挨拶
- 最後に勝利をつかむためには
- お子さんの不安を解消するには、お子さんに合った対応が必要です
- テストを受けたあとにとるべき行動とは
- 入試まで残り100日!1日1日の勉強の成果を大切に。
- いよいよ「勉強の秋」の到来
- オリンピックに学ぶ「結果を出す」ことの難しさとその方法
- 夏前・夏・夏後を制するものは受験を制す
- 夏を迎えるまえにすべきこと
- 3ヶ月の振り返りと目標の見直し
- ゴールデンウィークの計画を立てましょう
- 今年もたくさんの桜が咲きました!
- 中学入試はゴールではなく新たなスタートです
- 2016の素因数分解
- お子さんに対する接し方のご不安・ご心配もご相談ください
- 志望校選び
- 休み明けのテストのふりかえりで、注意すべき点
- ご心配事の相談はお早めに!
- あれこれ気になってしまうというご家庭からのご相談
- 成城学園校開校!