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算数の苦手克服のカギは「割合」

こんにちは。受験ドクターの石井伸二です。

夏休みも残り少なくなってきました。

6年生の皆さま、塾の夏期講習テキストの復習は進んでいるでしょうか?

毎日のように新しい授業が行われ、そのたびに宿題が出されることかと思います。
それらをこなすだけで精一杯・・・となっていては、非常にもったいないです。

講習の授業がお休みの日などに、過去のテキストをもう一度学習していきたいところです。
とはいえ、時間的に全ての範囲を解き直しすることは難しいです。ではどの単元を優先するのが最も効果的なのでしょうか。

最もオススメするのは「割合」です!

割合は様々な単元と複合して出題される、最頻出分野です。にもかかわらず、算数が苦手なお子さんほど、この割合を軽視する傾向にあります。

「割合」は名前が地味で目立たないからでしょうか。「場合の数」や「旅人算」、「ニュートン算」といった、格好いい名前の単元の陰に隠れがちですが、ここを固めずして他の単元の成長は見込めません。

平面図形や速さが苦手だというお子さんの様子をよくよく見ていくと、苦手の原因は実は割合の単元が出来ないからだったということがままあります。

例えば平面図形の問題です。

問題:下の図形は台形と三角形を組み合わせた形です。Aの面積はCの面積の何倍でしょうか。

seijo_august

この場合、A:Bが1:3であり、B:Cが9:13です。
ここから計算を進めていくのですが、平面図形の知識と同時に、割合の知識が必要となります。
特に「〇は△の何倍」という表現で分数が使われる場合の処理についてあやふやな場合は、いくら平面図形の学習を進めても、効果が出にくくなってしまいます。
そのような場合には、一度思い切って「割合」の単元の学習を始めましょう。

単独の割合分野で、割合の概念について理解を深め、その上で改めて平面図形に挑戦すると、以前より格段に解けるようになります。

まずは単独の割合の問題で練習し、それから「平面図形の割合・相似」や「速さと比」といった分野に再挑戦しても遅くはありません。
入試まであと半年を切っていますが、今ならまだ基礎固めが間に合います。
一度立ち止まって、足元の割合を固める学習をしてみてください。

それではまたお会いしましょう。


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