休み明けのテストのふりかえりで、注意すべき点
生徒さんたちは、夏休み明けのテストで、手応えある結果が出ているようです。
休み明けのテストのふりかえりで、注意すべき点をお伝えします。
各学年とも、お子さんたちがテスト慣れしてくる時期です。ただ、慣れることと取り組みが上手になることとは必ずしも一致しません。慣れたものの、得点力はじりじり下がってくることもあります。
その原因としては、
①時間が足りない。
②設問の難化に対応できない。
③覚えたと思ったことを忘れてしまっている。などがあげられます。
①時間が足りない。
これは、設問が複雑化する、量が増える、などによって、これまでのスピードでは対応しきれなくなることが原因の一つです。
対応策としては、
A.時間配分をしっかりして、ひとつひとつの設問にかけられる目安時間を意識すること。
B.設問理解、計算、筆記にかかる時間をそれぞれ短縮すること。
があげられます。
なんとなく始めて時間切れになるお子さんは、最初に大問単位でも時間配分をしておくことで、時間に対する意識が生まれ、取り組みが効率的になることがあります。
また、設問ごとに、何が問われているか理解することが必要ですが、それまでにかかる時間を意識することで、短縮を図ることができます。
時間を意識させると読み落としが発生するお子さんの場合は、ひとつひとつの作業にかかる具体的な時間をはかってあげることで、ある程度、落ち着いて取り組めるようになります。
いずれにしても、どこで短縮できるのか、明確化していくことが大切です。
②設問の難化に対応できない。
いくつかのパターンがありますが、
何の問題かの見当がつかない、問われていることが何かが読み取れない、といった場合と、
解くための手順が複雑化しているため、どこかでつまずいてしまう、といった場合が考えられます。
対応策としては、
A.問題の本質と出題意図を読み取るまで、のトレーニングをする(実際に解くまではしない)。
B.いきなり答えに進もうとせず、できることから取り組み始めて、試行錯誤しながら、正答のための手順を見つけていくことに慣れる。
といった方法が考えられます。
③覚えたと思ったことを忘れてしまっている。
いっしょうけんめい覚えたことも、時間がたつと、徐々にぬけていったり、不明確になっていってしまうのは自然なことです。適切なタイミングで、想起したり、チェックしたりし続けることで、知識は維持できるのです。むやみに反復する必要はありませんが、大きなテストの前1週間くらいのタイミングで、「これまで覚えてきたこと」のチェックを反復していくことは効果的です。適切なタイミングで反復チェックすることで、チェックとフォローにかかる時間も徐々に短くなっていきます。どんな基本的なことであっても、半年も放っておくとあやふやになってしまうものです。基本的なことほど、着実に定期的に確認することが大切です。
さて、校舎は、真剣な学びの場ではありますが、殺風景で、心和む要素がまったくないというのも寂しいと思い、生徒さんを応援する環境を整えつつあります。
笑顔で生徒さんを迎える猫。
厳しい受験を戦い抜くためには、心安らぐ時間も必要です。
心折れ、逃げ出したくなるような瞬間も、時にはあるでしょう。
そんなとき、見守り、支えようとしている先生方がいることを思い出して、じょうずに気持ちを立て直すことができるよう、いつも、祈っています。
それぞれの夢に向けて、これからもいっしょにがんばっていきましょう。
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