暁星中学校 / 学校説明会 / 実況中継
1. はじめに
私、教頭の神田と申します。入試関係についても私の方でやっております。今日の説明は私の方でさせていただきます。よろしくお願い致します。
本日は主に小学校5年生以下を対象とした話をさせていただきます。ですので、6年生がお越しいただいても特に構わなかったのですが、特に入試についての説明はありません。学校の紹介を主にさせていただきます。
ただ、本日お配りしたもの「学校案内」だけとなっておりますが、外の受付において、願書が置いてありますので、後程必要なご家庭は外の受付で、もう一度言っていただいて願書の方を貰うようにしていただければと思います。例えば6年生のときにお越しいただいた方の場合では、出題傾向の話も本当はしているのですが、今日は特に学校説明会ということなので、学校の生活を中心に話をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
2. 暁星について
まず、本校ですが、1888年に国立されました。
右側の写真の方、暁星革命発祥の地という碑ができましたが、ちょうど昨年の11月の初めにできました。
そちらの場所は築地の方になります。初めは築地のあたりにできました。
そのあたり、雙葉さんとか明治学院さんとか、それぞれの学校もあのあたりに出来たこともありまして、海に近い所というところもありますので、そこの周りに色々な学校ができまして、その後こちらの方に移ってまいりました。
我々の学校は、フランス人宣教師それとアメリカ人宣教師あわせて、5名の方が創った学校になります。
キリスト教の中でもカトリック系の学校、プロテスタント系という学校がありますが、本校はカトリック系の学校で、特に23区内で男子校であるのは本当に本校だけとなります。
3. 授業について
カトリック系の学校ですので、宗教の時間もあります。
週1時間授業しています。期末テストもあります。
中間テストはないですけど、期末テストだけはやっています。
聖書を買って頂いて、一緒に読むこともありますし、享徳という教育的なこともやるようにしております。
フランス人宣教師とアメリカ人宣教師が開いたこともありまして、英語だけではなくてフランス語の学習もしております。
今は中学生に対しては、英語を週6時間、フランス語を週2時間、必ずやるようにしてもらっています。
フランス語については、特に教科書は市販されているわけではありませんので、本校で作成された教科書を使ってフランス語の授業をしております。
このフランス語の教科書なのですが、かなり古くから歴史あるのですけれども、ほかの学校でもお使いいただいているところもあります。
それから、6年一貫の教育で、高校からの教えは今、しておりません。
6年間の教育を受けて頂くことになっています。本校では今、3学期制で週6日制をとっております。
土曜日も授業をやっております。体育の授業は午前中の4時間をとってやっております。
週34コマの授業になります。
平日は6時間、土曜日だけ4時間ということになります。
そして、千代田区は、グランドを2面取ることができており、それぞれ人工芝というかたちで、体育の授業、クラブ活動なども活用しております。
ただ、やはり男子校ですから、運動部の数も、数多くあります。
グランド体育館、やはり日を分けてもなかなか足りない部分、狭い部分もあります。
ご存知のように、小学校も建設しておりますので、小学校の体育館を使ったり、小学校の運動場を使ったり…という時もあります。
そういうかたちでクラブ活動が行われております。
本校の5階には実験室が5つ用意されております。
科学、物理、生物、地学、それと中学の実験室というかたちで5つ用意されており、それぞれ実験がぶつからないようにうまく出来るようになっております。
食堂を本校では持っております。
シダックスさんが経営しています。
ただ、全校生徒が座るスペースがありませんので、お弁当を持ってきていただくことが多いかもしれません。
どうしても…という時は食堂を利用されても結構な形にしております。
4. 通学について
昔に比べますと、だいぶ鉄道網も発達しておりまして、色々乗り入れが進んでおりますので、本校では九段下・飯田橋両駅を使用することが出来ます。ですので、かなりの方面から1本で来られる所が増えてきているのではないでしょうか。
また、つくばエクスプレスなど、新しい路線も出来ていますので、遠い所から来るお子さんもいます。今一番遠いのは、山梨県上野原から来ているお子さんもいらっしゃいます。
どうしても小学校から上がってくるお子さんが多いものですから、やはり23区内。それと半蔵門線が通じておりますので、川崎市・横浜市から来られるお子さんが特に多いのが特徴だと思います。
5. 行事について
カトリックの学校ですから、色々な学校行事の中でも、やはり宗教行事があります。
本校に入っていただいた最初にやる行事が入学ミサになります。
入学式よりも先に、おみとうで入学ミサをやっていただきます。
それから講堂に移動して入学式を行います。
先程もお話ししましたが、週1時間の宗教の時間があるのと、ハツキンと呼ばれまして、年3回をだいたい予定しておりますが、月の最初の金曜日(=ハツキン)に、中学1年生はおみとうでミサ、それ以上の中2~高3までは講堂に集まりまして、色んな方のお話を…。
この間は本校の生徒が、夏休みに東日本大震災のボランティアに行って参りました。
その報告をかねた報告会を全校生徒に聞いてもらいました。学年ミサを年に1回やりますので、そちらのときはまたおみとうに集まって神父様のお話を聞くことになります。
卒業式の時もミサをやって、またこちらに来て卒業式をやるというかたちです。
入学ミサから始まって、本当に卒業式ミサまであります。
ただ、毎日の朝、何かお祈りをするとか、そういうことまでは今行っておりません。
要所要所で、こういう宗教行事があります。
特に信者でないと入れないとか、そういうことはありませんので、その辺はご心配なさらないでください。
入学した後でも、信者にならなければいけないということも特にありません。
男の子たちなかなか恥ずかしがり屋ですから、卒業してからこういう学校にいたのだ、という意識を持ち始める子が多いのは、この学校を卒業してからかもしれません。信者のお子さんも何人かはいらっしゃいます。
時には、学校のおみとうの方で、結婚式を挙げるお子さんもいらっしゃいます。
6. 学習指導について
学習指導ですが、6年間の一貫教育で、中3の時に高校受験がありません。
ただ、高校進学に関しては、判定をきちんとさせていただいております。
いくら6年間の一貫教育といえども、高校に入るという事は、義務教育を終わって自分の意志で高校に上がることとなりますので、その辺はきちんとさせていただいきたいと思っております。
「ゆとりある」と書いてありますが、中学3年生の3学期も授業を進めていく事が出来るのです。
また、このあたりは学習指導だけではなく、クラブ活動もそうなんです。
中学3年生は、公立にいる場合ですと、2学期から3学期にかけて大会も、もうなくなってきますし、勉強も入試の方になってきますし、なかなか先に進まないところが出てきます。しかし中1・中2のあたりでも、多少授業コマ数が多い分、進んでいくことがありますが、高校の授業の範囲をもう始めていくわけです。
そういうところが「ゆとりある」というか、早めに進みながら高校3年生の最後、教科でも大学入試演習を中心にした授業になっております。
高2の終わり、もしくは高3の1学期の終わりくらいまでに教科書が終わるようにカリキュラムを組んでおります。
「外国語の重視」とありますが、2か国語を中学ではやっていますが、合わせて外国語で週8時間もあります。
もしかしたら負担にお感じになるご家庭もあるかと思います。
保護者や生徒にアンケートを取ってみたのがあるので、少しお話させていただきたいと思います。
これは、今の中学2年生の人が、中学1年生の時に(昨年度に)アンケートしたことで、子供たちが自分たちの意志で答えています。
それをそのまま読ませていただきます。
質問の内容は「英語とフランス語が一緒にやっていけるか不安です。
実際学んでみてどうですか」
というかたちで質問してみました。
それに対して、この子は科学部に入っている子なのですけれども、フランス語は暁星中学校に通うからこそ出来る語学だと思います。
「僕は中学生の今が語学を学ぶチャンスだと思うので、頑張っています。
英語もフランス語も先生がサポートしてくれるので、混乱することはありません。」
それから、運動部のお子さんにも質問してみました。
こちらは野球部に入っているお子さんが書いたものです。
「英語は2学期ごろからペースが早くなり、授業も週6回あり、単語もたくさんありますが、あまり苦労したことはありません。
フランス語は、英語とはまったく違う感じですが、単語と文法が出来れば、ある程度出来ます。」
一部のみの紹介ですが、このような子供たちの声が聞こえてまいります。
実際に子供たちにとってみれば、2つの外国語を中学に入ってきて初めて英語を習うお子さんも多いわけですから、多少苦しいところがあるのかもしれません。ですが、やはり若いお子さんたち、その若いときに新しい語学を吸収できるときだと思います。
それに、卒業してから、社会人になってから、英語、フランス語、それと大学でやればもうひとつの言語を習うことができると思います。
3つ知ったうえで社会人になっていくことは、すごい大きな武器になると思います。
時々、社会人になってから帰ってくる生徒たち(卒業生たち)に聞いてみると、やっぱり行ける外国が多くなるのです。
フランス語を知っているだけで。アフリカ方面や色々な所、行ける所も増えてくると思います。
そういう意味でも多くの外国語をやっておくということは、本当に今後の世の中にとっても、彼らにとっても大きなことだと思っておりますので、暁星の方でもきちんと続けていきたいと思っております。
先ほど申しましたように、中学の間は6時間と4時間と分けております。では高校に入ってからどうなるかといいますと、高校に入ってからは英語とフランス語どちらかを第1外国語として選んでいただくことになります。
第1外国語として選んだ方の語学の方を6時間、選ばなかった方の第2外国語の方は、2時間選択でやっていただくことになります。
フランス語を第1外国語に選んだ場合は、英語が第2外国語になりますので、第2外国語の授業は放課後ですが、必ず取ってもらっています。
英語を第1外国語に選んだ場合は、フランス語が第2外国語になります。放課後に授業をやっておりますが、こちらの方は選択で必要があれば取ってくださいという形にしております。
そういう形で高校の方では進めておりまして、第1外国語としてフランス語を取った場合には、もちろんそれで受験をしていくわけです。ですから、センター試験に対応する、それから国公立の試験に対応するかたちで勉強を進めてまいります。
ただ、残念なことに最近の大学受験の流れで、今から10~20年前に比べますと、フランス語で受験できる大学が減っていることは確かなことなのです。
特に、私立医学部でフランス語を使うことがなくなってしまったという、大学側からの連絡が来ることが多少多かったので、最近は昔に比べますとフランス語を第1外国語として選ぶお子さんが減っていることも確かです。
次に「基礎の徹底」とあります。
こちらですが、どんな勉強にしろ、基礎はやはり出来ないと先に進めませんし、中学に入ってから、やはり小学校と違ってもうお父さんお母さんと一緒に勉強やるというわけではありません。自分できちんと計画を立てて、やっていくことになります。低学年の方では、ひとりひとり、なるべくノートを見て、こういう使い方をしていった方がいいんじゃないか、というかたちで添削して返してみたりとか、そういうかたちで、ひとりひとり基礎が出来るように徹底させていきたいと思っております。
また、習熟度別授業を本校では取り入れております。
クラス編成につきましては、均等にお分けするのですが、英語と数学の授業につきましては、中3の時から習熟度別授業を取り入れて行っております。
進学進路ですが、本校は大学がありませんので、どうしても卒業した後は進学していくために大学受験を通っていかなければなりません。
就職する者もおらず、全員が大学受験というかたちで進んでまいります。
大学合格のためだけではなく、大学で伸びるのが暁星の進学指導と書かせて頂いております。
大学に入ることももちろん必要だとは思いますけれども、その先を見据えたかたちでの指導を考えていきたいと思います。
高校1年生には、校外学習で職場訪問などを予定しております。
自分の目的をきちんとある程度分かった上で、大学に進学するということは、やっぱり彼らにとっても大きいことだと思います。
大学に入ったところで、燃え尽き症候群というとちょっと大げさかもしれませんけれども、入った後に初めて女の子と一緒に授業を受けるわけです。ですから、そういうところで終わってしまうわけにもいきませんので、その後をやはり見据えてきちんとやっていければいいかと思います。
ただ、卒業生はやっぱり多くいますので、大学行ったり社会人になったりすると、キミ暁星出身なんだと言われることが多くあると思います。
それだけでも彼らには救いの手だと思いますし、仲間が増えたかたちになると思います。
卒業生ですが、講演会の方にも来てくれる時もあります。生徒対象に医者の方とか弁護士の卵だった人などが来て、色々と話をしていただいております。
そうすると、やはり卒業生ですから、子供たちも気さくに質問しやすくて「どういう形で勉強していけばいいですか」とか、「大学に入ってからどういうことをやっていきましたか」とか、随分自分の手前のことだけではなくて先を見据えたかたちで卒業生と接することもできます。
最近の合格実績の傾向としては、理系に入っているお子さんたちは医学部に行きたいなぁ…という風に思っているお子さんが多いことは確かです。
ただ、やはり医学部と言いましても、そう簡単に入れるところではありませんので、彼らも必死に今やっておりますが…。
フランス語がなくなったことは、本校にとっては本当に大きなことですが、それでもまだ医学部に行きたいというお子さんが多いということは確かです。
この理系の方なんですけれども、本校では高校2年生から文系・理系に分けてクラス編成を行ってます。
高3では、もう少しコースはあるのですが、クラス編成としては大きく文系・理系で。それと国公立に行きたいお子さんと、やはり私立に行きたいお子さんで、どうしても習う科目数が違ってまいりますので、それで少し選択授業などを増やしながら対応しております。
実際に本校ではどういう風に進学指導をしているかと言いますと、放課後に高3対象に自由な形で講習を設けております。
こちらの方、授業料とは別にお金をいただいて(そんなに高くないお金ですけれども)、お金をいただいて講習を開いております。
小論の場合ですと、小論文が月曜日と書いてありますが、ただ月曜日に出してその時に添削を渡して、その週ぐらいに返ってくるかたちです。
数学も色々なバリエーションを持っていて、ある時には医学部の数学という形で開くときもあります。
生徒の需要にも色々応じていきたいと思っています。
英語・フランス語もありますが、もちろん理科系・社会系も色々開くことにしています。
美術のデッサンも開いておりまして。建築系または芸術系の大学に行きたいというお子さんもいらっしゃいますので、デッサンの実習などを通して対応できるようにしております。
7. 生活指導について
本校の生活指導ですが、カトリックの学校というと、おたくの学校はキリスト教のカトリックの学校なので割と厳しめですか?とよく聞かれることがあります。
生活指導の場合に「品格の」とありますが、やはり必要最低限なことはきちんと守っていただきたいなと思います。
外でも迷惑をかけることがないようにしていきたいと思っていますが、やはり色んなことがありますので、時々苦情が来ることも確かです。
どうしても電車の中で集団になりますと、うるさいとかそういうかたちで苦情が来ることもあります。
飯田橋・九段下に向かう道路でも、どうしてもグループになって横幅広がって歩いたりしますので、そういう時にも苦情が来たりしますけれども、ひとりひとりと話すと割と素直な生徒が多いと思っております。
きちんと色々対応は出来るのですが、ちょっと集団だと迷惑をかけるところがあるのかなと思いますので、担任を通じて、時々生徒部長からも指導をするようにはしています。
入学式でみんなきちんとしておりますが、卒業式でもこれがダラッとすることはないです。
やはりきちんとしています。
彼らは、きちんとやらなければいけないところをわかっておりまして、本校での宗教的な行事でもきちんとしております。
先ほども言いました通り、集団になって外に出た時の態度については、今後も改善していかなければならないところかなと思います。
本校の制服にはボタンが7つあって目立つので、あれは暁星だとすぐ制服だけでわかってしまうところがあります。
ボタン7つをきちんと閉めると本当にカッコいい制服だと思います。
8. 同窓会について
「感謝の気持ちをもつ」とありますが、卒業してから御身塔で結婚式を挙げに来るお子さんや、卒業してから「結婚して子供ができました!」と報告しにくる卒業生もいますし、何かにつけてここに戻ってくる卒業生が多いです。
小学校からも一緒に含めると、12年間ここに通ったお子さんや、中学校からだと6年間ここに通ったお子さんもいます。
大学の4年間に比べると、ここにいた6年間や12年間はよほど印象に残っているのか、同窓会もよく開かれますし、自分も毎年6月の第3土曜日という決められた同窓会に顔を出しています。
そういうかたちで、繋がりはいつまでも続いています。
同窓会というのは、どこの学校でもあるかと思いますが、本校でももちろんあります。
様々な方がいらっしゃいます。
もちろん芸能人の方もいらっしゃいますし、保護者対象の講演会にもお呼びすることもあります。
世界各地に行っても卒業生がいるというのが本校の強みだと思います。
昔に比べますと、外交官になる人が少なくなったことは確かかもしれませんが、世界各地に暁星の卒業生がいます。
9. 暁星幼稚園との交流について
運動会の時に、幼稚園生と高3の生徒と一緒に競技があります。
毎年必ずあり、電車ごっこみたいな形で、幼稚園生と高3が競技します。
同じ敷地内に幼稚園生・小学生・中学生・高校生がいます。
幼稚園生から見ると高校生はカッコよく見えますし、高校生から見ると幼稚園生はかわいく見えるようです。
異なる年齢のグループが一緒になって活動するというのも、本校の特徴だと思います。
この前後で高3の生徒が幼稚園に行きまして、ペアになる子とお昼ご飯を一緒に食べるのですが、そこからもう仲良くなって運動会では競技をやるわけです。
高校3年生のお兄さんたちも、幼稚園生とお弁当を食べるのが楽しみで、今年も2回行っています。
いつもは1回で終わる時があるのですが。
それでまた、幼稚園生の方は、お兄さんの絵を描いてくれて、それを後で貰っています。
高校生がそこで感激するというかたちで交流させております。
これくらいの時期になると、高校3年生ももう忙しいので、最後の行事として、9月に高校3年生が幼稚園生と一緒にプールに入ってあげるという行事があります。
基本的に幼稚園生は、園庭の方でちっちゃいプールを使っている時があるのですけれども、年に1回高校3年生と大きなプールに入ります。
このプールは、浅瀬にしていますので飛び込みが出来ないので、なかなか水泳には使いづらい所があるのですけれども。
そういうところで幼稚園生と一緒に活動をすることも行っております。
10. 生徒の活動について
生徒の活動をまとめてみました。
ボランティア活動として、チャリテ委員会というものがあります。
英語ではチャリティーですが、フランス語ではチャリテと呼びますので、本校ではチャリテ委員会として組織しています。
クラブ活動で体育関系12種類、学芸関係は16種類あります。
これは年によって新設されたり、廃部されたりすることもありますので、多少数が変わることもあります。
生徒会活動は、代表委員会(学級委員会と同じようなもの)があります。
それと、選挙管理委員会、図書委員会、文化祭委員会、美化委員会、保健委員会というものを、本校では生徒たちの活動としております。
ボランティア活動として、都内であしなが学生募金の活動を行っております。
その他、チャリテ委員会を中心に活動しております。
委員としては、各クラス1,2名なんですけれども、全校生徒がチャリテのメンバーということにしているので、年に1,2回は校内募金活動を行っております。
東日本大震災やタイでの洪水など、困ったところがあれば、そういうことに関する募金をやりましょうというかたちで話を進めています。
生徒会活動としては、代表委員会の方(=学級委員)をクラスで1人しています。
それ以外に、選挙管理委員会の方で、生徒会の役員の管理をおこなっています。
最近は正直、やり手が少ないことも確かです。自分たちが学生だった頃は、だいぶ立候補するお子さんが多かったかと思いますが、最近は実際少ないのが現状だと思います。
全部の役職が埋まらない事もあります。
ただ、なった子たちはきちんと生徒会役員としての活動を一生懸命やっておりまして、今年は校長先生とお話をしながら、こういう所を改善していきたいのだけれど…という話をしていました。
代表委員会が文化祭の中でひとつ企画をやってみたりして、活発的な活動をおこなっております。
図書委員会、美化委員会、保健委員会などは、字のごとくの委員会なのですけれども、それぞれがそれぞれの場所で活動をしております。
文化祭委員会というのが、生徒の中でもやり手が多く出ていて、文化祭を色々やってみたいというかたちで開かれている委員会になっています。
10月に文化祭がありましたけれども、多くの来場者に恵まれ、天気にも恵まれておりましたので、素晴らしい文化祭が出来たのではないかと思います。
男子校なので、学校を装飾することが苦手だと思われがちなのですが、彼らなりに今年はすごい装飾をしておりました。
カルタ部とサッカー部の垂れ幕もありましたが、文化祭委員会の装飾のメンバーたちが、あれに負けず劣らずの垂れ幕などの装飾を作りました。
正門の所に置くアーチも作ったりして、そういう活動も一生懸命やるお子さんたちが多くいます。
毎晩遅くまでやっていたわけではないですが、授業終わってからの夏休みの暑い中、講堂や地下のスペースで文化祭の準備を頑張っていたみたいです。
11. クラブ活動について
クラブ活動ですが、学校案内でもある通り、活動している曜日が2つある場合は週2回ということになります。
ただ、これは来年も同じようにはならず、ちょっと変わる可能性があります。
まず競技カルタ部ですが、今年も全国高校百人一首カルタ選手権大会で見事優勝しまして、大会4連覇を現在飾っております。
高校の中では、女の子と一緒に戦ったりもします。
強い学校がほかにもあるのですけれども、なんとか4連覇することが出来ました。
畳の上にカルタを置いて、日ごろから長い時間練習をして、一生懸命やっております。
競技カルタ部だけでなく、ほかにも多数の学芸クラブがあります。
音楽部と室内楽研究部があるのですけれども、音楽部はジャズバンドのようなものをやっていて、室内楽研究部はピアノを弾いたりバイオリンを弾いたりと、個人的な演奏が多くなっております。
チェス部も珍しい所です。
トレーニング研究部もあり、ウエイトトレーニングの部屋を本校では揃えておいてあり、運動部系みたいな形なのですが、高体連に所属するところがないので、とりあえず学芸関係に入れています。
日ごろトレーニングマシンを使って体を鍛えてはいます。
だからといって何かの大会があるわけではないので、その成果を発揮するところが今のところないのですが…。
この中でも、割と人気がありますのが、鉄道研究部と物理部、それから科学部です。
鉄道研究部では、鉄道模型を作って文化祭などで展示する活動だけではなくて、日ごろは、たとえばひとつの路線に絞った取材を重ねています。
写真を撮りに行くので、それも含めた文化祭展示になっております。
動画にしたり、パネルにしたりしています。
来年までの文化祭までに、岡山から鳥取方面に行ける伯備線を撮りに行くという形で、今年はこれから活動していきます。
たとえば11月の紅葉シーズンになりましたら、土曜日・日曜日に活動しています。
土曜日の授業が終わってから新幹線に乗って岡山に行って、日曜日に撮影して夜に帰ってくる時もあります。
もちろん春休みや夏休みには、長い期間向こうに行って取材を重ねるという形の活動を行っております。
物理部ですが、大学の研究議会や高校生の発表会にも出たりしています。
学芸関係のいい所は、中学1年生でも高校2年生・3年生のお兄さんたちとも一緒に活動ができますので、中学生だけでは出来ない実験など色々と出来ます。
学芸関係のクラブは、全部が中学生と高校生一緒に活動しています。
それに対しまして、運動クラブですが、サッカー部関係のことを聞かれることが多いのですけれども、今年は東京都での夏の前の大会で優勝しまして。そのまま関東大会に行きまして、関東大会でも優勝いたしました。
ただ、全国大会では残念ながら1回戦で負けてしまいましたけれども…。それでも多くの生徒が所属しておりまして、ひと学年に30人~40人くらいいます。
これだけの人数がいるので、レギュラーまで行くのは大変な道のりかと思います。
サッカー部の活動日は、月曜日を除く毎日としています。日曜日も、朝来て練習したりだとか、練習試合に行くだとか、そういったかたちで活動しています。
運動部の中では、試合が中学と高校では違いますので、別々に活動しているところが多くあります。
中学生高校生が一緒に活動しているところが、バスケットボール部や卓球部、ソフトテニス部、山岳部などです。
基本的に大会が中学と高校で分かれますので、それに応じた練習メニューを組んでいくかと思います。
あるいは違う顧問がついて活動しているところもあります。
ただ、たとえば陸上部のように、高3、高2、高1、中3、中2、中1が何人かに分かれて、縦で割った班つくり、その班の中で面倒を見ているところもあります。
運動系で珍しいところは、山岳部やスキー部です。
山岳などは、日ごろはトレーニングを積んだり、和気あいあいとやっているときもあります。
ちょっとした休みのときにはテントを張って泊りに行ったりだとか、そういうことも実際にやっています。ひと月にひとつの山を行くように活動しています。
サッカー部以外で、ほかにはどこが強いのかと言いますと、東京都は多くの学校がありますのでなかなか難しいのですが…。
東京都ではスキー部で活動している人数が少ないものですから、関東大会にすぐ出られるということで、次に強い部活はスキー部になります。
ただ、その上の大会となりますと、長野県や北海道の選手が多くいますので、そこからはなかなか大変なのですが、関東の中では頑張っている学校の部類に入ります。
高校受験がないということもありますので、中学の間は学芸関係もしくは運動関係のクラブにぜひとも入っていただいて、何かしら活動していただければと思います。
今は、中学1年生のクラブ活動所属率は95%を超えております。
学年が上がると、ほかの部に移ったりすることもありますが、中学の間は95%を超えております。高校に入りますと少し落ちてきまして、高校全体で70%くらいになります。
12. その他Q&A
説明会で多く質問されることをまとめてお話しします。
始めにも申し上げましたが、信者ではないので不利になりませんか?という質問です。本当に不利になるということは一切ありません。
入学後も不利益になることはありませんので、その点はご心配なさらなくて大丈夫です。
本校では暁星小学校の生徒がおりますので、その児童とはうまくやっていけますか?というご質問もよく受けます。
こちらの方ですが、4月のはじめにオリエンテーションを行いまして、うまく馴染むように工夫しております。
5月のはじめくらいに、遠足を予定しておりますが、もうその頃にはバスの中もにぎやかになるくらいになっております。
小学校の敷地も先生もガラッと変わりますし、クラブ活動に入るとそのクラブでの友達も出来ていきます。
クラブ活動に入ると、1回友達が出来ると、友達の輪の広がりが早いです。
いじめはありますか?と最近よく聞かれます。もちろんまったくないということはないと思います。
男の子同士ですから喧嘩することもあると思います。
きちんと自分の意見を言えて、お互いのことを認め合いながら喧嘩していくということも必要なことはあるかと思います。
ただ、やはり多くの人数対1人は、厳正に対処いたしますし、スクールカウンセラーの方も毎日来ております。
そういうときはスクールカウンセラーの方に助けを求めたり、加害者側にだいたい問題があることが多いので、そちらの方もスクールカウンセラーに話してもらったり、保護者を呼んで話したりと、原因をまずなくしていくというのを考えます。
もちろん被害者側の生徒とも、担任やスクールカウンセラーを交えて話をしたりして、今後きちんと対応できるかたちをとっております。
ひと学年4クラスで、1クラスだいたい46人なので、176人がひと学年の人数ですが、クラスにはひとりの担任だけではなくもうひとりの副担任をつけております。
担任がいなくても副担任がいるので、何かあったときでもすぐ対応できるようなかたちにしております。
食堂の話は先ほどもお話しましたが、中1でも利用できるのですが、ほとんどの方がお弁当を持ってきていただいております。
ほかに特徴のある行事はありますかということで、中1の夏休みには宿泊を伴う行事を予定しております。
今までのことを見直して、これからのことをもう一度考えていく時間を多く設けております。
また、レクリエーションの時間には、山登りをしたり、スポーツ大会や飯盒炊飯をしたりして、そういった形の活動をしております。
それからサッカー大会が各学年で行われます。
3学期の寒い時期なのですが。それから、中2で百人一首を授業で取り上げることをやっておりますので、百人一首カルタ大会などもやっております。
補習はありますか?ということで時々問い合わせをいただきますが、授業担当者が個別に対応していくことがあります。
基本的に、最後は自分自身で勉強していただくことが一番必要だと思います。
テスト前に「ここを教えてほしい」という形で来るよりも、普段の授業できちんと聞いてもらうことの方が大事だと考えております。
もちろん聞きにきたら教えますけれども、自分自身が自学自習出来るように、少し突き放しがら指導していくこともあると思います。
高校では講習を行い、大学進学に対応させていただいております。
(中学1年生の授業の模様を2分半にまとめたビデオ上映)
数学の教科書も独自のものを使っています。
英語は、本校ではプログレスの旧版の教科書を使って授業をしております。中1などのはじめは、クラス単位となっておりますが、どうしても人数が多いものですから、なかなか大変なので、中2では少人数にして、中3ではそれに加えて習熟度別制度をとっております。
13. 学校生活の1日の流れについて
本校の1日の流れは、朝8時15分からホームルームが始まります。
この辺に来るには、割と早くに来なければいけない時間になっていますので、ラッシュの前に来ることが出来るくらいの時間です。
だいたい中1くらいですと、8時を目指して来てくださいと言われると思います。
1時間目・2時間目50分授業がありまして、その後、2時間目と3時間目の所だけ15分休みがあります。
昔のなごりで、ひとつの授業が終わると、1回外に出て体を動かして整列してからまた中に入る、という繰り返しを行っておりました。
そのなごりで、15分の休みがそこの間だけあるということです。
今は、特に外に出て整列することはありませんが、15分休みをどういう風に生徒たちは使っているかと言いますと、食堂に行ってちょっとつまんだり、飲み物を飲んだりという時間になっております。
朝練をやるクラブもありますので、正直昼食までもたないこともありますため、そういう時に食堂に行ってつまむという時間にしています。
4時間目終わりましてから、昼休みになり、5時間目・6時間目とあり、帰りのホームルーム・清掃の後にクラブ活動というかたちになります。
校内で活動した場合、基本的に18時を最終下校時間としております。
ただ、運動部の関係で、外の練習場に行った場合には、これよりも多少遅く解散する場合があります。
ハツキンの時などは、この時間とは変わって、朝のホームルームと1時間目の間に集まって講話を聴いてからとなります。ですので、そうした場合にはその日は45分授業、午後に3時間やるので、15時30分くらいまで授業やることになっています。
これは、年に3回くらいしかないので、基本的には50分授業で1日6時間、土曜日だけ12時20分までの4時間授業となっております。
本日は5年生以下対象の説明会ということなので、学校のことについて駆け足で説明させていただきました。
色々な学校をご覧いただいて、本人が一番行きたいところを探していただければと思っています。
もし、それで最後に本校を選んでいただければ、我々も本当に嬉しい限りです。
今日は学校の簡単な説明で終わらせていただきます。今日は長い間お聞きいただいて、どうもありがとうございました。