日能研 上位生 浅野・駒場東邦志望 6年生男子G君の場合
【生徒の現状】
・新5年生から日能研に通っている。入塾したときはM2だったが、5年生の終わりくらいにM3になった。
・塾が休みの日は5時間勉強していて、朝学習もしている。
・出された宿題はやっていて、先生の話もよく聞いている。
テストについても、結果にこだわるようになり、振り返りの話し合いもする。
テストは当日に帰ってきたらすぐに間違え直しをしている。
・算数に関しては、応用の難しい問題は正答率を見て、あまりにも難しそうな場合はやらないこともある。
・国語は、偏差値が上がったり下がったり、変動がある。
記述問題が得意ではない。記号選択の問題も取れていない面がある。
意味がよくわからないまま解くことが多く、時間内に終わらないことも。
・普段の勉強や宿題で時間がかかってしまう科目は、算数。
本来ならば、国語に1番力を入れなければいけなかったのだが、あまり時間をかけられなかった。
なので、国語をあと数か月で何とかしたいと考えている。
【先生のアドバイス】
可能性としては、文章をまとまりとして読む態勢が作れていないかもしれないです。
文のつながりとしては見ていても、例えば全体のテーマや主題の見極めで苦労しているかもしれません。
文章のパターンに慣れること、常識感覚を身につけるために語彙を強化することが必要ですね。
語彙については、専門のドリルを今からでもこつこつと取り組むことで、ベースが出来てくると思います。
言葉の知識は自分で判断するものでなく、決まった使われ方に合わせていくという意識づけをすることが必要かもしれません。
文章や問題の水準や分量などに、どこか壁があるのかもしれないですね。
問題を解いている時に、何にどれくらい時間をかけているのかを見てあげる必要があります。
意外なところに時間をかけすぎてしまっているかもしれないです。
例えば、長文の場合、最初に文章を読み通しているのか、問題を読みながら文章を読んでいるのか、またその時間配分が気になるところではあります。
また、問題の意味を取るまでに時間がかかるのか、それとも問題の意味を理解できないまま取り組んでしまうから時間がかかるのか、ですね。
まずはテーマをつかむこと、それから問題が何を聞いているのか、二つとも曖昧な可能性がありますね。
土台や学習の量はしっかりと積み重ねておられるお子様ですので、自分なりの取り方が定まることで効率も上がっていくと思いますし、何をどうすればいいのかわかることで得点力が上がると思います。
【Q&A】
Q
国語で、例えば「この話はこういうことだよ」と教えても、「でも、こうとも考えられる」などと反発してくるときもあり、どうしたらいいかわからないです。
A
国語の文章はストレートに捉えなくてはならないので、価値観まで議論するものではなく問題として受け止めなくていけないですよね。
ですから、お母様が「これはこういうもの」と伝えるスタンスで良いと思います。
Q
テストの方に追われてしまって、日能研でも過去問に取り組ませるのが遅いようなので、少し不安です。
A
逐一全ての内容を習得することはできないので、必要なところを確実に拾っていくことで志望校に近づくのではないかと思います。