「サピックスの授業についていけない」とお悩みの方必見
SAPIX 中位生 海城中志望 6年生男子Y君の場合
- SAPIXに通っている6年生。
- 海城中学校志望。
- 国語が苦手で、サピックスオープンの国語のAタイプの偏差値が37程度。
国語の偏差値が悪く、本人は「考えても解けない」と言います。
物語文は「作者の気持ちになると共感できて解ける」そうですが、論説文や説明文は苦手で抜き出し問題や記号問題ができないようです。
SAPIXで相当な数の国語の文章問題を解いていますが、まったく成果が見えません。
文章自体が難しくなってきているとは思うのですが「このままの状況で授業を受け続けていいのかな?」という不安があります。
SAPIXは夏までに授業がひととおり終わって、今後は夏期講習で演習プリントなどをやっていくと思うのですが……。
SAPIXでは難関校対策で難しい問題ばかりやっていますが、結局志望校には届いていない状況です。
サピックスオープンも国語はなにをやってもダメで「考えても解けない」と言います。
このままわからないうちに進んでいくと、最終的に問題形式の違う中堅校にも対応できないのではないかという不安があり、家庭教師にお願いすることを考えはじめました。
中学受験家庭教師ドクターは塾併用というかたちで頼んでいる方が多いのでしょうか。
SAPIXでの宿題の量が非常に多く、毎日のようにやらないと終わらないのでこなすだけで精一杯です。
このような状況のなかで、文章を客観的に読み取れる力を個別的に指導していただくことは可能なのでしょうか。
海城中を志望していますが、海城中の国語は筆記や記述が多く、知識や思考力を必要とする傾向があるようなので不安があります。
SAPIXの授業がどんどん進んでいくなかでこのような弱点を克服させることは可能でしょうか。
本人はやっても成果が出ないことで体力的にも疲れており、「この学校に入りたい」という強いやる気と行動が見えなくなってきています。
中学受験まで1年もありませんが、SAPIXとの併用で弱点補強をお願いすれば今からでも間に合いますか。
また、今基礎固めをしておけば、海城中以外の押さえの中堅校などへも受けられる幅は広がりますか。
国語の偏差値が悪く、本人は「考えても解けない」と言います。
物語文は「作者の気持ちになると共感できて解ける」そうですが、論説文や説明文は苦手で抜き出し問題や記号問題ができないようです。
国語の文章問題で点が取れないのにはいくつか可能性が考えられますが、まず勉強の仕方として心配な点は、受験で必要な、「客観的に問題を解くトレーニング」ができていない可能性があるということです。
物語文でも論説文でも説明文でも、得点を取るには、
1. 文章中の客観的な根拠に照らして、確実に得点を重ねられる手がかりを見つける。
2. 問題で求められていることに合わせて、その手がかりを使っていく。
といった作業が必要です。
お子さまの場合は、その作業の手順がうまくこなしきれていない可能性があるため、偏差値にムラが出ているのかもしれません。このムラは非常に危険なので、克服しないといけないところですね。
また、入試では、長文問題を2題出してくるところが多いので、客観的な解き方ができないと非常にリスクを背負った状態ということになると思います。
文章の種類別の読み分けも確かに必要です。
物語文の読み方や気持ちの理解などは、それなりに手がかりが無意識につかめているかもしれませんが、論説文や説明文は「どんなふうに読んでいるの?」と聞くと「よくわからないから一応結論を探すのだけれど、なにについてなにが書いてあるのかがよくわからない」という可能性があります。
物語文と違って論説文や説明文で戸惑うお子さまというのは、自分が知っている、自分がわかる範囲のことが書いていないとわからないと思い込んでしまいがちです。
ただ、論説文や説明文は、どのお子さまも初めて読むようなことが書いてあることが多いですし、わからないことが書いてあるのが当たり前です。
その場で与えられた「初見」の文章の中から、時間内にどれくらい手がかりを探して理解を組み立てていけるかというところが勝負になってくるので、「わからないものをその場でどこまでわかるようになるか」という読み方をする意識を持ってもらうことが大切です。
まず、論説文や説明文を読み終わったときに「たくさん使われている言葉はなにかな?」「だいたいなにについて書いてあるのかな?」というかたちでテーマや主題、話題を意識させてなにについて書いてあるのか説明できるような読み方をさせます。
最初になにについて書いてある文章なのかということを意識させるように問いかけてあげると、そのうち自分でできるようになり、読解の手がかりがひとつできます。
そのうえで「この筆者はなにが言いたいんだろう?」「結論はなんなんだろう?」と問いかけると、だいたいのお子さまは最初のほうの段落から拾ってくることが多いのですが、「それかな? それかな?」と言っていくと、最後のほうに「あ、これかな」というのが出てくることが多いです。
「なにについて書いてあって、結局なにが言いたいのか」をつかむような読み方を型として定めてあげると、効率的に文章が読めるようになりますし、だいたいの問題はそういうことについて聞かれるわけですから、大変解きやすくなります。
ところが、文章を最初から気合いを入れて読んでしまうと具体的な話のところでぐるぐる回って、結局なにが言いたいのかわからずに「難しい」と思ってしまうことが起こります。
もちろん、どういうところが壁になって苦労しているのかはお子さまによって違うので、今お話ししたことはひとつの例ですが、そういったところを見つけられれば、取り組み方が変わって少し読めるようになり、解く手がかりを増やすことが期待できると思います。
SAPIXで相当な数の国語の文章問題を解いていますが、まったく成果が見えません。
文章自体が難しくなってきているとは思うのですが「このままの状況で授業を受け続けていいのかな?」という不安があります。
SAPIXは夏までに授業がひととおり終わって、今後は夏期講習で演習プリントなどをやっていくと思うのですが……。
大手の塾の場合、ひとりひとりのお子さんが苦手なところを拾って埋めてもらうということはちょっと期待しにくいと思います。自然に解くスキルや読むスキルが身についていっているお子さまは問題ありませんが、こぼしてしまったものがなんなのか、そしてそれをどうすれば埋められるのかということは、個別的に見極めをしていきませんと効果的な対処ができない可能性があります。
私が気になったのは「勉強をしているのにうまく身になっていない部分」や「つらい思いをしているのに見返りがない部分」があるように見受けられることです。
夏期講習では演習主体になっていくのは間違いないので、そのときに道具立てや自分なりの型を身につけないでやみくもにやると、得るところが少なくなってしまって疲れているわりには点数が取れないという状況が続いてしまう可能性があります。
夏期講習前までに基本的な勉強の仕方や、文章の種類ごとに読み方の基本を固めていったり問題の種類ごとに解き方の基本をしっかり教えたりすることで、実際の問題に取り組むときの学習効果が上がるようにしてあげたいところですね。
Aタイプの問題で点数が取れないということは、語句知識や慣用表現なども落としている可能性があります。
SAPIXの学習は、基本的にあまり語句知識が体系的には身につかないようなシステムになっています。たとえば、5年生の夏休みくらいにことわざや慣用句の教材をもらったと思いますが、渡しっぱなしになることもあり、テキストは問題主体になるので、知識をしっかりと身につけるよりどころがないのです。また、どんどんレベルが上がり、細かいことを聞かれるようになるので、自分なりに工夫をしていない限り、非常に不安な知識状況になってしまいます。
今回のサピックスオープンは難しい問題が多かったことは多かったのですが、難関校を目指すとなると、できなくていい問題はあまりないと思っていいでしょう。
ですから、Aタイプの問題で目立って落としているところがあれば手当てをする必要があると思います。
SAPIXでは難関校対策で難しい問題ばかりやっていますが、結局志望校には届いていない状況です。
サピックスオープンも国語はなにをやってもダメで「考えても解けない」と言います。
このままわからないうちに進んでいくと、最終的に問題形式の違う中堅校にも対応できないのではないかという不安があり、家庭教師にお願いすることを考えはじめました。
中学受験家庭教師ドクターは塾併用というかたちで頼んでいる方が多いのでしょうか。
学習状況、積み重ね状況に個人差が出てきて、志望校もそれぞれの生徒で違った方向に決まっていきます。
塾の授業は志望校別のコースがあればそこに入るということがひとつの目安になりますが、難関校SS特訓で設定がない学校を受験される場合や、設定がある学校を受験される場合でも併願校の対策もやっていかないといけませんので、そういう部分で個別の対策や対応をSAPIXに期待することはなかなか難しいかなと思います。
ですから、入試までの間、お子さまに必要なことの個別的な見極めと、お子さまの状況と志望校の傾向などをしっかり結びつけるお手伝いというのを私どもはさせていただいています。
そのお手伝いがおそらくほとんどのお子さまに必要で有効だろうと思いますので、現在通っている塾とうまく併用して利用していただくのがひとつの道筋だと思います。
中学受験家庭教師ドクターも中学受験個別指導塾ドクターも、SAPIXや早稲田アカデミーや四谷大塚や日能研などの大手塾と併用されている生徒さんもいらっしゃいますし、併用せずに私どもだけで指導を受けている生徒さんもいらっしゃいます。
SAPIXでの宿題の量が非常に多く、毎日のようにやらないと終わらないのでこなすだけで精一杯です。
このような状況のなかで、文章を客観的に読み取れる力を個別的に指導していただくことは可能なのでしょうか。
やり方としては、たとえば新しい教材を使うのではなく、SAPIXの教材や宿題のやり残した問題、または解いて出来がわるかった問題をこちらの指導で扱うかたちでスキルを上げていくことはできます。
また、「デイリーサピックス」でも授業や先生によって取り扱い方や掘りさげ方が違ってきますので、消化不良になっているところや、もう少し理解が必要なところをしっかり見て指導を進めることはできます。
負担を増やさず、SAPIXのテキストフォローやカリキュラムフォローというかたちで、むしろうまくSAPIXが回るようなお手伝いをさせていただくこともできますし、宿題量が多く「これは全部やらなくてはいけないんですか」というような場合には「これはこのお子さまには必要ないと思われます」という見極めをしてさしあげることもできます。
海城中を志望していますが、海城中の国語は筆記や記述が多く、知識や思考力を必要とする傾向があるようなので不安があります。
SAPIXの授業がどんどん進んでいくなかでこのような弱点を克服させることは可能でしょうか。
本人はやっても成果が出ないことで体力的にも疲れており、「この学校に入りたい」という強いやる気と行動が見えなくなってきています。
海城中の国語は記述の割合が多く、社会も独特な傾向で、しかも記述が主体という、麻布中や武蔵中と似た傾向の問題が出題されます。
プロから見れば、海城中には海城中の傾向というのがしっかりありますので、求められている力をつけていくお手伝いをすることはできます。
知識面で言えば、科目ごとの単元についてひととおり弱点をチェックしていって、どういったところでどれくらいのフォローやサポートが必要そうか見極めをして、それを学習スケジュールの中に組み込んでいくやり方が標準的です。
基本の部分ができていないと問題が解けませんので、道具立てとして必要なことになります。その間、SAPIXの授業で進んでいくものもあるかもしれませんが、基本的な道具立ては早めに処理をしていきませんと、その道具を使わないと解けない問題はできないということになります。
演習主体になってくる夏休み、特に後半までに合わせて、なんとか知識を拾って固めていくという学習の組み立てが必要になると思います。
一応ひととおりの単元が終わっている前提になっていて、そのうえでさらに応用や発展のレベルで出題がされていく時期になりますと、基本で抜けているところは結局落とすことになってしまうので、お子さまにとっても非常にモチベーションが下がる状況になりますので、早く埋めてあげる必要があります。
勉強というのは、もちろん人間がすることですから、本人の気持ちが非常に重要になります。同じことでも「やろう」と思ってやるのと「やりたくないな」と思ってやるのでは、モチベーションも効率も全然違ってきます。
お子さまにとって中学受験というのは非常に大きなプレッシャーで、ストレスになるんですね。ですから、それをうまくコントロールする方法や対処法を教えていってあげないと学習は当然進みません。そういったアドバイスやサポートというのは常に必要なことだと私どもは考えております。
そのためにも、今少し先が見えなくなっている状況があるとすれば「今、なにをすべきなのか」という優先順位をはっきりさせて、できないことを無理やり詰め込むのではなく、できる範囲でできることを確実にこなせるようにしてあげる。そして、その努力がテストの得点、偏差値、志望校につながるんだという実感を持ちながら進めてもらうことが適切だろうと思います。
中学受験まで1年もありませんが、SAPIXとの併用で弱点補強をお願いすれば今からでも間に合いますか。
また、今基礎固めをしておけば、海城中以外の押さえの中堅校などへも受けられる幅は広がりますか。
実際には本番の3ヶ月前くらいまで、年内いっぱいくらいはかけこみでお願いされる方もいらっしゃいます。
今ちょうどSAPIXの単元がひととおり終わったところで、そのフォローをしながら演習のレベルが上がって入試問題演習になっていくタイミングですので、逆にいえば少し余裕を持って対策をしていけるくらいの時期だと思います。
ここで適切にサポートしてあげられれば、これからの後半戦の流れにしっかりのってうまく力をつけて右肩上がりで受験に臨んでいただくという道筋が立てやすいと思います。
また、押さえというところで言うと、出題傾向、レベル、内容などについて、どういった学校だったら解きやすそうで得点が取りやすそうかというアドバイスをさしあげることはできます。
中学受験家庭教師ドクターにお願いするにあたり、こちらから先生を選ぶことはできますか。
また、どのくらいのペースで教えていただければよいでしょうか。
広い幅でご希望をだしていただくことで講師選考の幅が広がりますが、海城中の合格を出した実績が複数ある講師など、ご希望いただければできるだけ合わせられるよう配慮いたします。
指導にかんしては、1回2時間1科目で週1回くらいのペースが標準的です。