早稲田アカデミー 6年生男子T君の場合
受験相談担当:当塾スーパードクターA講師
【生徒の現状】
・少年野球を去年の8月まで行っていた
・基本的な性格は、真面目で、強く我を通すタイプの性格ではない
・漢字、慣用句、ことわざ等の国語があまりできていない。特に記述問題が苦手で、記述問題が出ると諦めてしまう
・模試の結果が良くなく、本人のモチベーションが下がりやる気が落ちている
・家庭学習は、宿題以外やっていない
・本人が集団塾より、個別塾で学習したいと言い出している
・本人が今通っている早稲田アカデミーを辞めたいと言っていたが、先生等と話をして続けようかという事になった
・公立に行った方がいいのか、受験をした方がいいのか悩んでいるが、本人は受験をしたいと言っている
【先生のアドバイス】
・今現在やるべきことは、出来る事と出来ない事をきちんと理解して把握し、出来る事からやっていく。
自分自身のできる事、かつここからステップしていけば上っていけるという道を示してあげる。
それをやっていくと伸びると思います。
・国語の記述が書けていないというのも、もちろん不安だと思いますが、それ以前の段階で語彙力や初歩的な部分で漢字、漢字1つ1つの言葉の意味というのも非常に大事です。ですので例えば「学習」学ぶと習うという事これは同じような漢字を書くんだねという事を頭にきちんと入れておく。
そういった基本的な事の積み重ねを今からでもやっていくことが必要かなと思います。
・集団塾で人数が多くなってしまうと、一方通行で先生から教えるだけになってしまうので、やはり隣で先生がつく形で、「ここを書いてごらん」「これはどう思う」等少しずつ、文章を書くのに慣れていく必要があるのかと思います。
いきなり全部書けと言われても書けないので「こことここ抜き取って書いてみようか」という形でナビゲートしていくしか書けるようになるのはなかなかないと思います。
そうやっていく事は間違いなく必要かなと思います。
・算数は解けるという事なので、ある程度きちんと説明して自分の中で理論立ててできるのであれば、やっていけると思います。
それを国語でもやろうとすると、ポイントを絞りづらい所は間違いなくあると思います。ですので国語でもこれはここがこうだからこうやろうというメソッド、接続詞が書いてあったらこうやってこうやって読み取っていこうとやっていくといいと思いますね。
・国語は2つ必要だと思います。
1点目は、基本的な語彙力。
これは必要な漢字、こういう意味とこういう意味だというのを理解していく、あるいは積極的の反対は消極的だという事をきちんと理解しておく。すると文節に積極的、消極的とあれば逆の事を書いてある。
だからここに「しかし」が入るんだね。というように、問題を解く手掛かりになります。
漢字、ことわざ、慣用句等も暗記という風になると、どこが大事でどこが大事じゃなく、どれをどう言うのだか分からなくなり、とにかくやるのが辛くなってしまいます。
一人でできるのであればいいですが、一人でなかなかできないようであるからこそ、そこを一緒に声を掛けてやってあげないと難しいと思います。
2点目は、今申し上げたように1対1で横について「ここはこうやっていこう」という形をとりつつ、一緒に問題を解いてあげる、あるいは答としてあげる事です。
この2点をやっていかないと国語の成績はなかなか上がらないと思います。
なかなか即効性があるという事にはならないけど、ほっといたら上がるのかというと決してあがる訳ではありません。ですので、その辺り我慢は必要ですが、そういうところからやっていく必要があると思います。
・算数はきちんとできるという強みがあるので、そこをモチベーションの軸にして「算数はこんなにできるのだから国語だってできるはずだよ、解き方が分からないんだよね」と話をしていってあおっていかないとですね。
・野球を通して、こことここだけ集中して練習したらこれができるようになる、という経験があると思います。そのため、これをこうやりなさいという明確な指示があって、自分がなんとなく上手くなってきた気がする、良い打球が飛ぶようになってきた気がするという経験がありますよね。ですので、すぐにヒットというか数字にならないとしても、頑張ろうかなという気になってくれるという事が十分にあると思います。
すぐにテストの成績にならないとしても、出来る感というのを与えてあげないと嫌になっちゃうのは間違いないと思います。そのためスケジューリング、方向性をきちんと示してあげる必要があると思います。
・基本的に小学生に自分で学習をしろというのは、非常に難しいので、宿題だけやっていれば良いという状況が1番です。
「先生がきちんと”決めてあげるから””見ていてあげるから””分かってあげるから”後は言われた事をきちんとやってごらん」という形が1番です。
例えば宿題も、子供の場合、指示を出されたとしても出来る出来ない・得意不得意があります。なので、算数の問題の中でもここは戻らないといけないなという状況でしたらピンポイントに、そこのプラスアルファ難しいところは出さないといけないな、という解説していく必要があります。
その辺をしてくれるようにという風に考えるようであれば、そうした方がいいと思います。また、個人個人に合った宿題をやってないのであれば、個別指導的な形が最短距離という形でいいのかなとも思います。
・なかなか成績が伸びず、本人が希望して家庭教師の先生でやってみようかなという状況はいい方向に向かう可能性がある状況です。
なかなか伸びない、勉強が嫌になる、でもお父さんお母さんが無理やり家庭教師や個別で先生に習って…という状況だと難しいです。しかし、本人が、できない、嫌だ、悔しい、せっかくやっているのに何とかしたいというようであれば、それはモチベーションになっていきます。なので新しく何かやったらできるかもしれないというように思う。もしそういう形でしたら私共も力になるということもできるかなと思います。
【Q&A】
Q
早稲田アカデミーに通いながら苦手な科目を個別にするか、それか個別の方に全般的にお願いをするか、今の成績の現状からどうしたらいいですか?
A
本人が早稲田アカデミーを辞めたくないという状況で、無理やり辞めさせるという事はしない方がいいと思います。
ただ現状でなかなか変わってない状況もあるので、個別指導を追加していく形をとるのがいいのかと思います。
宿題をまわしていく事でできている状態であれば、それをやっていきながら「個別で教えてもらうとこういう感じなんだな」というのを理解してもらう。そして、これとこれをやればできるかなという風にやっていくのがいいのかなと思いますね。
あとは夏休みぐらいまでに全範囲一通りの勉強を終える、終わったら復習をして、それ以降は過去問を解きながら自分の勉強をしていく段階になっていきます。そうなると早稲田アカデミーさんのナビゲート、所属しているメリットというのはちょっとずつ減ってくる状況になります。ちょっといいかな、というのであれば辞めてしまって個別指導に一本化するのもありだと思います。
Q
全て個別で行うという場合、週どれくらいのペースでやっていく必要がありますか?
A
全て個別にすると致しますと、家庭教師の先生につき2時間くらいを1セットという形、個別指導塾の場合1時間半90分を1セットという形にさせて頂いております。
状況と致しまして家庭教師の先生の場合、国語算数は確実に2時間ずつは必要になってくると思います。
国語と算数は1週間で2時間ずつ、国語に関して足りないという状況になり兼ねないのでプラスアルファが必要かな、というところはありますが、2時間という事で、算数も2時間という形ですね。
理科と社会も削る訳にはいかないのと、余裕があるという状況ではないので、こちらも2時間ずつという形を頂いて、最低限週8時間くらいは必要かと思います。
Q
塾でいう夏期講習とか集中授業というのはないですか?
A
そういった形ではなく、集中指導というところで夏休み冬休みは時間がたくさん取れるという認識でおります。そこで例えば「国語は先生に何時から何時まで見て貰って、算数は夏休みに時間がたくさんとれるから全部で算数十何時間やりましょう」と。
じゃあどこでやりましょうかという形でとっていくという感じです。
時間数を増やしていくという感じで先生の方から提案します。
Q
早稲田アカデミーに通いながらだとどのような感じになりますか?
A
通いながらという状況ですと、どの科目が必要だという所を判断させて頂きたいんですが、現状ですとここが、というのは明らかに国語ですので、国語の個別をまずとって頂くという形です。
基本的には国語と算数なんですが、勉強の仕方から分からないのであれば社会を入れていく必要もあるかと思います。
まずは国語を週2時間ずつ、もっとできるのであれば3時間4時間という形です。
いきなり全部変えてしまうのが怖いという状況なのであれば、個別指導の国語から。国語と算数両方できたら良いかなという風には思っているのですけどね。国語と算数から個別指導という形で早稲田アカデミーさんと併用して増やすと。
その中身によって比べて頂いて構いません。早稲田アカデミーさんの授業と、私共の家庭医教師と、受験ドクターの授業を比べてどちらがいいか。あるいは早稲田アカデミーさんとこのまま併用していくのもいいという事。全部私共におまかせ頂くという事。こちらの形が入口としていかがかと思います。