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家庭学習スケジュールの立て方

こんにちは、受験ドクターのYです。

今年も梅雨の時期に突入しました。
4年生は受験カリキュラムの学習がスタートして4か月がたち、そろそろ各教科とも少しずつ難しい単元に入っていきます。
5年生は4年生で学習した内容の発展的復習が終わり、新出単元の学習が始まったころです。
そして、6年生は一学期のまとめ、4年生から学習してきた内容のまとめに入ります。

どの学年も、これまでより家庭学習に時間がかかる時期になりますので、今回は家庭学習スケジュールの立て方についてアドバイスさせていただきます。

まず、主に集団塾にお通いの方に向けてのお話となりますが、保護者会で各教科の先生から「最低限これだけは学習してください。」と、指示を受けると思います。しかし、最低限とはいえ4教科すべての指示内容をやり遂げることができる生徒は、決して多くはありません。

したがって、家庭学習として指示された内容の中で、優先順位をつけましょう。
ただし、学力と指示された内容を照らし合わせて、何をどこまで進めるとよいのかは毎回の学習内容・難易度によって変わりますので、優先順位をつけることが難しいことです。

判断が難しいと感じましたら、ドクター講師陣にご相談ください。どんな些細なことでも構いません。「まず、学習すべき内容はこれだ」ということを理解して、学習計画を立てるようにしましょう。

次に、スケジュールの立て方についてですが、毎日の下校時刻、学校の宿題量、習い事などに費やす時間を考慮して、何曜日に何時間程度、自由に活用できる時間があるか把握しましょう。
そして、もし3時間家庭学習に充てることができると思われる場合、2時間分程度の予定を立てることがおすすめです。

大人の感覚では3時間あるからその時間はフル活用できると考えてしまいますが、子供は大人の予定通りには行動してくれません。勉強に取り掛かるまでにダラダラとしたり、始めたかと思うとすぐに「のどが渇いた」とか「トイレに行く」などと理由をつけて、離席したりすることが多いでしょう。

このようなケースで、いちいち目くじらを立てたり、イライラしたりしていては、ストレスがたまる一方です。子供は大人の想像通りには行動してくれないことを考慮して、見守りましょう。

何曜日に何を学習するかについて、塾の授業日が火曜日・木曜日・土曜日の場合、水曜日と金曜日は前日の授業科目を復習し、翌日の授業科目の前回学習分が身についているか確認することが基本の形です。
土曜日の授業の復習は、日曜日か月曜日に行うことにして、もし月曜日に行う場合、日曜日は計算・漢字など、必ず毎日行うもの以外は学習しない、オフの日を設けることをおすすめします。

これは、6年生になると、大半の塾が日曜日に1日中授業を行うのですが、それ以前から日曜日にもビッシリと学習予定を入れてしまうと、日曜日の授業が開始された場合に家庭学習が回らなくなるからです。それまでは、余裕のある学習スケジュールが望ましいです。

また、日々の学習スケジュールは、「どの内容をどこまで進めるか」ではなく、「算数を60分、理科を30分」と、時間で区切りましょう。
初めはやり残しが出てしまうかもしれませんが、子供でもやり残しが気になります。そのため、時間内に終わらせようと集中して学習するようになります。

一方、課題が終わるまで続ける場合、一つの課題が終了すると次の課題が与えられ、結局寝る時間まで勉強を続けなくてはならないと感じてしまい、集中できずダラダラ過ごし、「ただ机に向かっているだけ」の状態になってしまいます。

学習習慣が身についていない、あるいは集中力が持続しないと思われる場合は、一人で勉強させずに一問ずつ答え合わせをするなど、テンポよく学習を進めるとよいでしょう。特に、苦手としている科目ほど集中力が途切れやすいですので、手助けが必要となります。

最後に、これはぜひ実践していただきたいことですが、一緒に計画を立ててください。
「月曜日は4時ごろ帰ってくるから、何時ごろから宿題やって、何時ごろから勉強できるかな。」とか、「水曜日は何と何をやるといいと思う」などと問いかけながら、「これならできる」と思わせる計画へと誘導してください。

大人が立てた計画を押し付けると不満を口にしてしまいますが、一緒に立てた計画であれば、「守らなくてはいけない」と感じてくれるはずです。
そして、計画通り学習できた時は、それ以外の時間を自由に過ごさせてあげましょう。ここで、「まだ時間があるから、やり残していた復習をやりましょう」となっては、約束違反です。

また、学校行事などで予定通りに時間が確保できなかったり、苦手な単元の復習を加えたかったりすることがありますので、必ず毎週スケジュールを立てるようにしましょう。

スケジュールが上手く立てられない場合には、ドクター講師陣にご相談ください。三者面談のような形式で、上記のようなプロセスで学習に充てられる時間を割り出し、ご家庭で実践できる計画を一緒に作り上げていきましょう。


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