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新年度授業開始!寒さに負けない熱い授業を

皆様こんにちは。東京校校長の澤田重治です。
今年も中学受験シーズンが終わり、塾では新年度としての授業が始まりました。

冬季オリンピックも後半に入り、毎日熱戦が続いていますが、
東京校も平昌に負けないくらい熱い授業を展開していきたいと思います。

さて、とは言え、今年の冬は寒いですね!
寒波の正体である「シベリア気団」が活発なことが直接の原因なのですが、
そこに南米ペルー沖の風が関係していると言ったら意外に感じるでしょうか?

今年の冬は、「ラ・ニーニャ現象」が発生しているのだそうです。
そして、ラ・ニーニャ現象が発生すると、日本では暑夏・寒冬になると言われています。

おかげで、ずいぶん寒い日も続きました。
直接はラ・ニーニャ現象に関係しないとは思いますが、大雪まで降りましたね。

東京校でも、渋谷幕張の入試が行われた1月22日には、教室の窓からこんな景色が見えました。
2月25日には東京マラソンのコースにもなる清杉通りの様子です。

tokyo_february

では、「エル・ニーニョ現象」や「ラ・ニーニャ現象」って、いったい何なのでしょうか?
入試でも聞かれることがありますので、少し解説してみたいと思います。

元々は、クリスマスごろにペルー沖の海水温が高くなる現象のことを、
「神の子(=イエス・キリスト)」を意味する言葉で「エル・ニーニョ現象」と言ったのだそうです。

やがて、この海水温の変化は、一時的なものだけではないことが分かってきました。
また、長期的に海水温の上昇が続いているとき、いつも異常気象が起きていることに気づいたのです。
そこで、これらの異常気象現象のことを「エル・ニーニョ現象」と呼ぶようになりました。

また、さらに海水温の観測と気象との関係を調べていくと、
ペルー沖の海水温が例年より低くなったときには、別の異常気象が起きていることが分かりました。

そこで、「エル・ニーニョ」という言葉には「男の子」という意味もあったため、
その逆の現象として、「女の子」を意味する「ラ・ニーニャ現象」という名前がつけられました。

では、なぜペルー沖の海水温が、日本の気候にまで影響を与えるのでしょうか?

実は、海水温が気象に影響を与えているのではなく、貿易風の強さが問題なのでした。
貿易風が強いと、それによって海面付近の暖かい海水が西に移動します。
そうするとそこに、海底から冷たい水が上がってくるので海水温が下がります。
これが「ラ・ニーニャ現象」というわけです。

つまり、ラ・ニーニャ現象が発生したときには、温かい海水は例年よりも西側に移動しています。
その海域には強い上昇気流が起こり、積乱雲も活発に発生します。
そのため、例年とは異なる気圧配置になるのです。

現在のラ・ニーニャ現象は、春ごろには解消する見込みだと言います。
寒さ厳しい冬が終わり、あたたかな春を迎えるころには、
入学式を終えたばかりの卒塾生たちが、何人も新しい制服を来て顔を出してくれることでしょう。

その日を今から楽しみにしています。


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