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「褒める」と「叱る」のバランス

皆さん、こんにちは。
東京校校長の澤田重治です。

ゴールデンウイークも終わり、次のお休みは「夏休み」という方も多いのではないでしょうか。
私たち講師も、「天王山」と言われる夏期講習会に向けて、着々と準備を始めています。

桜前線や夏日の記録など、気象関係のいろいろなことが前倒しになっている感のある今年は、もしかしたら、梅雨や本格的な夏の到来も早いかもしれませんね。

今年の夏は、一部には猛暑の予想もあるようです。
こまめな水分補給などを心掛けて、熱中症にはくれぐれもご注意ください。
東京校でも、皆様にお飲みいただけるようにウォーターサーバーをご用意しております。
おいしいと評判ですし、水分を摂ると脳が活性化するというデータもあるようですので、ぜひ授業前などにもご利用ください。

水

なお、受験ドクターでは、5月1日から9月30日までを「クールビズ期間」として、通常授業時のネクタイ・上着の着用を省かせていただいております。
皆様のご理解とご協力をお願い致します。

さて、先日、通勤の電車内で、ちょっと考えさせられる光景を目にしました。
お父様、お母様に、小学校低学年とおぼしきお子さんの3人連れで、おそらくディズニーランドにでも行くところだったのでしょう。
とてもテンションの高いお子さんに対するご両親の接し方が真逆で、とても印象的でした。

まずはお母様。
かなり心配症のようで、落ち着きのないお子さんの腕をつかみながら、
「ほら、危ないからじっとしていなさい!」
「棒から手を放しちゃダメって言ってるでしょ!」
などと、ずっと小言を浴びせ続けています。

一方のお父様。
お母様がマシンガンのように話し続けているのが聞こえないかのように、お子さんに向かって
「おっ、今、結構揺れたのに、よく倒れなかったなぁ!」
「荷物持ってくれるの? 偉いねぇ。」
という調子で、ニコニコしながらずっと褒めています。

この二人の様子をお読みになって、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?
お母様は叱りすぎ? お父様は甘すぎ?
いろいろなご意見があるかと思いますし、きっとこれは子育てにおける永遠の課題なのでしょう。

しかし、それでもあえて意見を言うなら――私は、「褒める」と「叱る」は両方必要なのだと思います。
そして、本当に重要なのは、そのバランスだと考えています。

昔、ある心理学者が、親御さんがお子さんを褒めた時、叱った時に、お子さんの感情にどの程度影響が出るかを得点化したことがあります。
もちろん、数値化できないものを数値化していたわけですから、その数字自体にどこまで信憑性があるかは分かりませんし、外国人と日本人では違うかもしれません。
しかし、あくまで参考程度とはいえ、同じくらいの強度で接した時に、「叱る」のマイナスポイントは、「褒める」のプラスポイントの10倍くらい大きな数値になっていました。
つまり、1回叱ったら、10回褒めるか、10倍の強度(感情表現)で褒めるかして、ようやくプラスマイナスゼロということになります。

しつけ上での必要性はまったく考慮されていませんから、必ずしもプラスにしなければならないものではないのかもしれませんが……「褒める」と「叱る」のバランスを考える一助としていただけたら幸いです。


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