「多忙な秋」こそ「実りの秋」に! | 中学受験 個別指導塾なら受験Dr.(受験ドクター)|中学受験専門プロ講師による個別指導塾 通塾・オンライン指導が選べる

「多忙な秋」こそ「実りの秋」に!

皆様こんにちは。受験ドクターの長門 明です。

10月に入り、涼しく過ごしやすい日が増えてきましたね。
一方で、昼夜の気温差が大きくなりやすい時期でもありますので
受験生の皆さんは、体調管理には十分注意してください。

天王山である「夏」と入試直前期の「冬」ですが、
その真ん中に位置するのが「秋」となります。
そんな「秋」の学習、皆さんは順調に取り組めていますか。

秋になると、塾の特別授業や過去問がスタートし、
毎月いろんな模試を受け、学校行事や説明会に足を運ぶ。
受験生の秋は、まさに「多忙の極み」となります。

そのため、受験生にとっては疲れもたまりやすくなり、
学習のペースが乱れてしまうことで、
模試の成績が大きく変動することも少なくありません。

そこで、今月のブログではそんな「多忙な秋」の
効果的な「学習法」をいくつか紹介させていただきます。
何か1つでも参考にしていただければ幸いです。

tokyo_october1

1日の勉強の成果を表す「数字」とは?

さて、1日の学習の取り組みを「数字」で表すとしたら、
皆さんは、「どんな数字」を使って表そうと思いますか。

おそらく、1日の「学習時間数」で表すのではないでしょうか。
「2時間の勉強よりも、4時間勉強した方が、ずっと力がつく!」
「A君は自分より毎日2時間多く勉強しているからすごい!」
きっとこう考えますよね。でも、本当にそうでしょうか?

ここで、もう1つ考えたい「数字」があります。
それは、その学習時間中の「集中力」や「真剣さ」、
どんな「学習内容」だったかなど、
その学習時間の「」を表す数字です。

たとえば、3人の生徒の取り組みを比べてみます。

A君   3 時間の学習を、集中力 0.3で行った
B君   2 時間の学習を、集中力 0.6で行った
C君   1 時間の学習を、集中力 1.3で行った     ※通常の集中力を「1.0」として計算

学習時間だけに注目すれば、「最も勉強している生徒」はA君になります。
つまり、学習時間という「」だけで「優劣」を考えてしまっています。
しかし、「」と「」の掛け算で「学習成果」を考えると、結果は全く異なります。

A君  「量」 3 時間  × 「質」 0.3 =  「学習成果」 0.9
B君  「量」 2 時間  × 「質」 0.6 =  「学習成果」 1.2
C君  「量」 1 時間  × 「質」 1.4 =  「学習効果」 1.4

いかがでしょうか。
この考え方では、最も学習時間が短かったC君が、
最も「学習成果のあった生徒」であることが、はっきり数字で分かります。
実は勉強で大切なのは、この「学習成果」なのです。

tokyo_octorber2

「多忙の秋」こそ、学習の「質」を意識する!

ここで大切なことは、学習時間の確保が難しくなった場合でも、
学習の「質」を高めることで十分カバーできる!ということです。

これにより、時間がしっかり取れない時の学習の取り組み方を確立でき、
入試本番まで慌てることなく「効果的な学習」に取り組むことができます。
参考にしてみてください。

それでは、最後に、「多忙な秋」に、学習の「質」を高めるための
効果的な取り組みについて、いくつか例を紹介してみたいと思います。

□学習の「質」を高める効果的な取り組みの例

・集中力    今すぐ覚える、今回で身につける、次は絶対間違えない!と意識する
・前進率    「できなかった問題」をどれだけ「できる問題」に変えたか
・反復確認   すでに覚えている知識を「忘れない」ための学習
・ノート音読   身体を横にしてもできる学習の一例、「耳」と「口」も学習に利用します
また「音読」は、解法の流れのポイントの理解や国語のスピードアップ
さらに「音読」するので、眠れない(眠くなりにくい)意味でも有効です(笑)
・細切れ時間 「1時間」を「15分×4」で学習、短い分、高い集中力で取り組む

いかがでしょうか。
秋は忙しく、体力的にも時間的にも何かとハードだと思いますが、
「短い時間」でも、効果的な「勉強」はできる!ということを
受験生の皆さんには、是非覚えておいてほしいと思っています。
それが分かっていれば、たまにはゆっくり休んで、
自分の好きなことに時間を使う余裕も出てくると思います。
頑張って下さいね!

自分なりにそれぞれ工夫をして学習に取り組み、力をつけることで
「多忙な秋」が大いなる「実りの秋」となることを、心より願っています。

tokyo_october3

以上、長門でした。


その他の『校舎ブログ』の項目一覧