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「改元」と「中学受験」と「時事問題」

皆さん、こんにちは。
東京校校長の澤田重治です。

いよいよ「平成」も残り半月ですね。
考えてみれば、今年が29年目となる私の塾講師人生は、ほぼ平成と共にあったと言えます。

初めて、担当する生徒の中に「平成生まれ」が出現したときには、
少なからず衝撃を受けたものですが――気づけば、あの子たちももう30歳!?
場合によっては、その生徒たちの子どもが通ってきてもおかしくないということですよね。
どうりで私は年を取るわけだ……。

そして、あと10年もしたら、確実に「令和生まれ」のお子さんを担当する日がやってきます。
ああ恐ろしい!
でも、その頃になってもまだ、子どもたちに年齢を聞かれた私は、
きっと「永遠の22歳」と答えていることでしょう。
――さて、気を取り直して本題です。

これだけ社会をにぎわせている「改元」ですから、当然、入試問題にも影響を与えます。
そう、いわゆる「時事問題」ですね。

「大化の改新」でおなじみの「大化」が、日本で最初の元号であることをはじめ、
「応仁の乱」「天保の改革」などのように、元号を含んだ名称が多い歴史分野を中心に、
やはり社会科では関連する問題が出ると思った方が良いでしょう。
どの学校の先生も、オリジナリティーを出そうとして、きっと手の込んだ問題を考えてきますよ。

何でも入試に関連させて考えてしまうという職業病を持つ私は、
「令和の出典が万葉集であることから、書店で万葉集関連の書籍がバカ売れしている」
というニュースを見ながら、
「その中には入試問題を作っている国語の先生もたくさんいるんだろうなぁ」
などと思っていました。
古典だけに中学受験では出題しづらいかもしれませんが、説明文としてなら十分成り立ちます。
そんな文章を引っ張ってくる学校もあるでしょうね。

また、時事問題が作りにくい算数でも、いわゆる「日暦算」の形での出題はありそうです。
昭和12年生まれの人が、令和12年には何歳になるか……なんて聞かれたら、結構難しそうですし、
ここに「うるう年」も絡めて日数を計算させたら、ちょっとした難問になりますね。

理科では……あら?
私、理科は専門科目ですが、改元に絡めた問題って作るのが難しいですね!

ピンホールカメラに「令和」の文字を映してみるとか、
鏡に映った人が「令和」と書かれた額をもっているとか……。

さらに無理やり問題を作るなら、
今上天皇が研究されていた「ハゼ」や「タヌキ」の生態についてでしょうか?
陛下の論文からリード文問題を作ったら面白いかもしれないですけどね。

他にも、陛下が毎年作られていたイネを、今後は皇太子様が引き継がれるという話から、
イネの育て方についての問題とか?

せっかくなので令和フィーバーにはあやかりたいところですが、いずれも無理がありますね。

正直、私が作問者なら、「はやぶさ2」や「ブラックホール」、
「新紙幣」に描かれる「藤の花」や、「北里柴三郎」関連で問題を作った方が楽しそうです。
最後にお知らせです。
改元に伴い、世間ではゴールデンウイークが大型になっていますが、
受験ドクターではいつも通り授業を行っています。
せっかくのお休みですから、特に受験生の皆さんは、ここで苦手分野を克服しましょう!

tokyo_april


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