神奈川県にあるミッション校
こんにちは。このところ寒さが厳しくなってきましたが、風邪などはひいていませんか?
今月の横浜校校舎ブログは、I(国語科・社会科講師)が担当いたします。
神奈川は、東京だけでなく埼玉・千葉にもアクセスしやすい!
横浜校に通う生徒さんは横浜周辺に在住の方が多いのですが、神奈川の受験生は、県内の中学校はもちろん東京や千葉、埼玉方面の学校もアクセスがしやすいため、1月校から受験ラインに組み入れることができ、非常に有利な条件だと思います。
今年(2015年)からはJR東海道線の上野東京ラインも開通し、ますます便利になってきているため、以前なら「遠くて通えない」と思っていた学校も、意外と通学時間がかからないこともあります。是非、インターネットの検索などを利用して、気になった学校までの所要時間を調べてみてください。
神奈川県に多いミッション校
神奈川県には数多くの私立校がありますが、ミッション校とよばれるキリスト教教育を掲げた中高一貫校が多いのも特徴的ですね。一説によると、全国でもっともミッション校が集中するのが横浜だとか…。
たとえば、女子校ならフェリス女学院、横浜雙葉、横浜共立、湘南白百合、清泉女学院、カリタス女子、横浜英和など。男子校でも、栄光学園、聖光学院、サレジオ学院など、共学校なら関東学院や横須賀学院などが知られています。他にも挙げ始めたら、かなりの数になると思います。
では、そもそもミッション校はどういう沿革を持っているのでしょうか?
明治時代以降に宣教師が創設した学校
日本で最古のミッション校の一つであるフェリス女学院(東京・市ヶ谷の女子学院とほぼ同時期)は、学校のホームページによると、1869年に宣教師であるメアリー・E・キダ―さんが横浜で女子教育を初めて行ったそうです。
また、神奈川男子御三家の栄光学園は、戦後間もなくして、イエズス会により、民主的な教育を行うために、横須賀の地に設置されました(現在は大船にあります)。こちらも70年近くの歴史を持つ屈指の名門校です。
このように、ミッション校とは、キリスト教の宣教師や団体が、単に宗教教育だけでなく、西欧の進んだ学問などを教える教育機関として設置した‘学び舎’がルーツとなっていることが多いのです。
ミッション校はキリスト教信者のほうが有利?
よく保護者の方に聞かれることの一つとして、「ミッション校は、本人及び家族がキリスト教信者であるほうが合格しやすいですか?」というものがあります。その質問に対する答えですが、そんなことは一切ございません。ただし、面接試験が課せられている学校で、保護者や生徒さんにキリスト教のことを尋ねられるケースがあります。その際には、キリスト教について詳しく知らないのであれば、「キリスト教に興味はあるので、これから勉強していきたいです」という‘無難な’受け答えをすればよいと思います。間違っても、キリスト教教育に対して批判的なことを答えないように注意しましょう(特に、正直に答えてしまうお子さんは、毎年、受験ドクターが行う『面接対策プライベートレッスン』に参加されることをお勧めします)。
青山学院大学や上智大学との提携
中高一貫校が有名私立大学と提携するケースは、近年、全国的によく見られる現象です。もともとキリスト教教育を行う学校同士の提携というものはあったのですが(大学の指定校推薦に加えてミッション校推薦など)、それがさらに強固になるというわけです。
例を挙げると、横浜英和女学院は青山学院大学の系属校となり、名称も「青山学院横浜英和」に変更になります。さらには、2018年には共学化の予定ですので、男子も要チェックです。
また、横須賀学院も2009年から青山学院大学と提携して、人気を集めています。
他にも、上智大学は、同じカトリック系(イエズス会)の栄光学園や六甲学院など中高一貫校と法人合併しましたので、今後、提携校の推薦枠が拡充される可能性があります。
こういった動きも視野に入れて、受験校選びを行う必要があります。
以上、今回は神奈川県にあるミッション校について、とりあげてみました。
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