秋の学習の重要性
少し前まで夏期講習だったのに、あっという間に10月に入り、すっかり街も秋の雰囲気となりました。
このところは吹く風もひんやりとしていて、心地よいです。まさに「光陰矢の如し」ですね。
秋といえば季節の変わり目ですが、皆さん、体調管理は万全でしょうか?
私も決して若くはありませんので(気持ちはフレッシュでありたいと思いますが!)、風邪などに気をつけて頑張りたいと思います。
さて、今月の横浜校のブログは「秋の学習の重要性」について綴りたいと思います。しばし、お付き合いください。
6年生にとっての秋
〈模試の結果が「すべて」ではない〉
前回の横浜校ブログでもお伝えしましたが、秋以降は公開模試を受験する頻度はぐっと増えることと思います。
公開模試の種類も、いわゆる全受験生が対象のもの(四谷大塚の合不合判定テスト、合格力判定サピックスオープン、日能研全国公開模試、統一合判など)総合模試タイプから、学校別模試(○○中学模試など)まで様々です。
受験校の合否の判断材料としては、総合模試よりも学校別模試のほうが参考にはなるでしょう。
なぜなら、問題形式が変わると受験者と問題の相性などから、点数や偏差値、合格可能性の数値も変動するからです。
ただし、「学校別模試や特定の学校の過去問だけがとびぬけて良い点数で、総合模試は点数がとれない」というケースは稀(まれ)です。基礎学力の上に、学校に特化した学習があると考えた方がよいでしょう。
そう考えると、6年生の直前期といえども、志望校に特化した勉強だけを行う戦略は得策ではないことがご理解いただけると思います。
バランスよく学習を進めることが大切です。
とはいっても、「模擬試験の結果が良かった人は喜び、悪かった人は落ち込む」という光景は毎年見られることです。
もちろん、それがいけないというわけではありません。
夏期講習でしっかりと勉強した成果が模試に表われた場合は、素直に喜んで良いと思いますし、逆に結果に結びつかなかった人は、その原因をきちんと究明して欲しいと思います。
ここからが、私がもっとも言いたいことなのですが、9~12月実施の模試の成績があまり芳しくなかった人が、入試本番では見事合格を勝ち取るというケースが少なからず見られます。
これはいったいなぜなのでしょうか?
たとえば「公開模試で合格可能性30%だった中学校に合格した!」という事実は、内情を知らない人から見ると「すごい! 奇跡だ!」と驚愕するかもしれません。
ところが、実際に指導にあたっている講師からすると決してミラクルではないのです。
そのからくりとは、いたってシンプルなものです。
すなわち、「入試の直前まで苦手な分野に取り組み、修正し続けていた」ということです。
これは非常に大切なことです。
これとは逆に、学校別模試などで高い合格可能性が出て安心(過信)し、減速してしまう子もいます。とてももったいないですね。
結論としては、「模試は模試であり、本番とは違う(=4教科の難易度のバランスが少し違うだけでも合格可能性は変わってきます)」
「テストは悪い結果ほど、見直しをすれば効果がある(=できなかった答案を見返すのは辛いのですが…)」ということです。
受験生にとっての秋が大切なのはお分かりいただけたかと思います。
では、4・5年生にとっての秋とはどういうものでしょうか?
私は非常に大切な時期だと位置づけています。
4・5年生にとっての秋
〈学年前半に比べて学習内容が難化〉
秋以降が4・5年生にとって鬼門であるのは、その学年における学習単元の山場が後半にくるからです。
簡単に言ってしまえば、「学習内容が難しくなる」ということです。
学年前半で授業についていくのに「いっぱいいっぱいだった」子は後半でつまずいてしまうケースが多いようです。
では、これを防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
大切なことは、「分からないものをそのまま放置しない」ということです。
「分からなかったものを放っておいたら、自然に分かるようになる」ということは普通はありません。
それどころか、理解不足によって「傷口が広がる」、つまり、余計に分からなくなる可能性が大きいのです。
「分からなかったところまで戻ってやり直す勇気」を持ちましょう。
ただし、実際問題としては、既習単元の振り返りと新単元の習得を並行するのは、それなりの覚悟、意気込みが必要です。
そういった意味でも4・5年生にとっては、秋こそが正念場といえましょう。
ご相談希望者回収BOXを設置しました
受験ドクター横浜校には、これまで多くの生徒さんを指導してきた由緒正しきベテラン講師が在籍しております。
「この学年のこの時期は、こういった悩みがあるのでは?」「ここでつまずく子は、この単元も苦手なのでは?」というようなことを熟知しています。
もちろん、その子に合ったオーダーメードの学習プランもご提案いたします。
お子様の勉強に関する悩みの多くなるこの時期に、講師とじっくり面談をしてみませんか?
「面談」とはいっても堅苦しくお考えなさらずに、お気軽にご利用いただければと思います。
また、何か気になることやご要望などがありましたら、いつでもご相談ください。
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