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中学受験シーズンを終えて


さて、3月のこの時期は中学受験シーズンを終えてまだ1か月ほどで、受験後の余韻が残っていますね。

 

受験ドクター生は、その雰囲気を是非とも受験勉強に上手にいかしてほしいものです。そして、先輩たちに続いて後輩のみなさんも合格を勝ち取ってほしいと思います。

 

先日、今年受験ドクターを卒業した生徒さんたちに「後輩のみなさんへ」というお題でメッセージを書いてもらいました。横浜校のエントランス付近に掲示しています。先生からのアドバイスとは一味違った「生の声」をぜひ読んでみてください。きっと良い刺激を受けると思いますよ。

 

さて、神奈川県、特に横浜周辺には首都東京に負けないくらい多くの魅力的な私立中学があります。受験ドクター横浜校に通う生徒さんに人気の高い中学校の中から、今回は男女共学合わせて6校を、簡単にご紹介しましょう。

 

なお、詳しいデータなどは各学校のHPや学校案内パンフレットなどを参照いただければと思います。

 

 

[男子校]

 

①     サレジオ学院

本校は1960年にカトリックの修道会により創設されました。1995年に現在の地(横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅から徒歩5分)に校舎を移転してからは、教育環境の良さから人気がますます上昇しています。特に神奈川男子のトップ層は「サレジオ‐聖光・栄光‐浅野」と受験ラインを組むことが多く見られます。

 

サレジオは、中高時代に勉強だけをさせるのではなく「知・徳・体」のバランスのとれた教育を目指しています。たしかに、サレジオに入学した生徒の様子を見ていると、おっとりとした中にも芯の強い子が多いような気がします(私の勝手な主観ですが)。

 

入試問題はオーソドックスタイプに思えますが、意外とクセのある問題なので早めに過去問の対策をしておきましょう。

 

受験日は2/1と2/4の二回ありますが、第一志望とする人は、2/1のA日程で受験することをお勧めします。

 

②     逗子開成

 

1903年に東京の開成中学の分校として創設されました(校章も両校は似ていますよね)。JR横須賀線の逗子駅から徒歩12分という立地から、マリンスポーツ系の部活動(ヨット部)や海洋教育がさかんです。

 

近年は東大や早慶をはじめとした難関大学への進学実績も好調で、以前はどちらかというと併願校としてのイメージがあった本校を第一志望とする受験生が増加しています。

 

2/1・2/3・2/5と三回受験が行われますので、第一志望にしている人はセットで受験するとよいでしょう(ただし、複数回受験の優遇措置はありません)。特に2/3は浅野と競合するので、第一志望の人はねらい目になります。

 

入試問題は塾のテキストに収録されている基本事項に加えて、グラフや表を読み解く思考力を試す問題が増えてきています。これは上位校全般の特徴ともいえます。「なぜそうなるのか?」という視点で学習に取り組みましょう。

 

③     鎌倉学園

 

JR横須賀線の北鎌倉駅から徒歩13分のところにあります。建長寺に隣接する立地からもお分かりのように、本校の前身は建長寺が宗派の子弟教育のために1885年に設立した「宗学林」です。大正10年から続く、神奈川の男子校では歴史のある伝統校の一つです。

 

大学進学実績は安定していますが、国公立大よりも難関私大の合格者数が多いようです。

 

受験日は2/2、2/4、2/5の三回に加えて、2/1の午後に算数のみの試験が行われます。算数に自信がある人はチャレンジする価値があると思います。

 

入試問題はオーソドックスなタイプで(塾が主催する公開模試に近いタイプ)、問題数が多く処理能力が求められるのが特徴です。スピーディに問題を解く訓練をしましょう。

 

ちなみに歴史のある本校は著名な卒業生も多く、サザンオールスターズの桑田佳祐(ミュージシャン)や堺正章(タレント)もOBです。

 

[女子校]

 

①    鎌倉女学院

 

1904年に創立された歴史のある伝統校です(創立者は前述した逗子開成と同じで、田邊新之助です)。校名の通り、JR横須賀線の鎌倉駅から徒歩7分、鶴岡八幡宮の鳥居の近くにあります。

 

英語教育には特に力を入れていて、ネイティブスピーカーによる英会話授業を取り入れたり、海外への英語研修もあります。

 

入試日は2/2と2/4の二回ですが、フェリス女学院、横浜雙葉、横浜共立という神奈川女子御三家との併願が可能なため、毎年激戦となっています。

 

入試問題自体はこのレベルとしては基本的な事柄が中心に出題されるため、高得点勝負となります。「とるべきところをしっかりととる」ということが大切です。

 

[共学校]

 

① 神奈川大学附属

 

本校はJR横浜線、地下鉄グリーンライン中山駅から徒歩15分のところにあり、1985年に開校した比較的新しい学校と言えます。駅から少し離れていますが、ここまで広いキャンパスは東京の学校ではなかなか見られないでしょう。

 

校名は「附属」となっていますが、実際は神奈川大学に進学する生徒は少なく(10%以下)、多くの生徒が難関私立大学に進みます。近年、大学進学実績が好調で、共学の明るい雰囲気に加え、教育環境も良いことから、人気校の一つとなりました。

 

入試日は2/2、2/3、2/5と三回ありますが、募集定員が2/2に集中しているので、第一志望とする人は2/2でしっかりと合格をとりたいところです。入試問題はよく練られた良問が多く、学校難易度よりも若干難しめです(ただし、合格最低点はさほど低くはありません)。早めの過去問対策を心がけましょう。

 

②     山手学院

JR根岸線・京浜東北線の港南台駅より徒歩12分にあります。1966年の創立以来、当時はまだ珍しかった海外研修プログラムを取り入れるなど、国際交流に力を注いできたことでも知られています。

 

山手学院の特徴としては、高校募集も広く行っているということです(前述した鎌倉学園も高校募集があります)。そのため、開放的な雰囲気と称されることが多く、いろいろなタイプの人と出会うことができるでしょう。

 

大学進学実績も好調で、早慶からGMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)といった有名私大に進学する人が多いようです。

 

一方、クラブ活動もさかんで、チアリーダー部やラグビー部など全国レベルの部も多いとのことです。クラブ活動も頑張りたい人には最適な学校だと思います。

 

他にも魅力的な学校がたくさんありますので、学園祭やオープンキャンパスなどに是非、足を運んでくださいね。


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