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栄光学園中学校の入試の特徴

皆さんこんにちは。受験ドクター横浜校の久米です。
今回は神奈川県最難関中学校の一つ、
栄光学園中学校の入試についてお話しいたします。

栄光学園の入試問題は特徴的です。
一般的な模試に出てくるような典型題は少なめで、
今まで受験生が見たことがないような問題が
出題されることが多くあります。

例として、今年2019年度の理科を挙げます。
大問は石積みに関する総合問題1題のみでした。
石積みに生える植物が生物分野、
石積みにかかる力のバランスが物理分野、
石の形やすきまのでき方が地学分野の出題です。

このような奇抜とも思える問題に対し、
「見たことないけど面白い!」と
知的好奇心を刺激されるお子さんを
栄光学園は求めているのだと思います。

それでは、科目別に見ていきましょう、

国語の設問は30字から60字くらいの
中型記述がほとんどを占めます。
出題は論説文・説明文から一題、物語文から一題、
漢字15問の構成です。
近年は自然科学系の説明文が出題されています。
物語文では、外国文学を日本語に
翻訳したものが比較的多く出題されています。
設問自体はそれほど難しくはないのですが、
正解に必要な条件が抜け落ちないような、
丁寧な記述が求められます。

算数は大問が4~5題です。
60分の時間の割に問題数は少なめで、
じっくり問題に取り組めるので、
計算力や処理能力より思考力が問われます。
男子難関校の例にもれず、
正解が複数ある問題が多いので、
特に数の性質や場合の数の問題では、
場合分けをして問題の条件を整理することが必須です。
展開図や見取り図・作図の問題では、
受験生にとって初見となるであろう
新奇な問題が多数出題されます。
典型題の解き方を暗記しただけでは解けないので、
粘り強く思考することが求められます。

理科の出題形式は先に述べたように、
他に類を見ない独創的なものです。
物理・化学・生物・地学の各分野の出題が均等ではなく、
年度によって生物分野や物理分野が
全く出題されないことすらあります。
与えられた資料やグラフを読み取って、
科学的に思考する練習をしておきましょう。

社会ではグラフや写真・絵などの資料を読み取る
記述問題や選択肢問題が多く出題されますが、
難問・奇問の割合は他教科に比べれば少ないです。
基本となる知識を身につけた上で、
代表的な用語の意味を覚えるだけでなく、
用語の説明が記述できるように練習しておけば、
十分に入試問題にも対応できます。

4教科通じての栄光学園の入試の特徴として、
難しい問題と簡単な問題の差が激しいので、
出来なさそうな問題はどんどん飛ばして先に行き、
解けそうな問題を確実に取ることが大切です。

梅雨の季節となり、横浜校の近くでも
紫陽花の花が咲いていました。

yokohama_june

と言いたいところですが、本当はまだ花は咲いていないんです。
紫陽花は、外側の花のように見える部分はがくで、
内側の小さい部分が花です。
内側の部分はまだつぼみです。
受験生の皆さんの花が2月に咲くように
お手伝いしていきたいと思っております。

それではまた。受験ドクター、久米でした。


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