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「距離感」が大事

「距離感」って大事だなあと思います。
 いつも隣で見ていると、いつも近くで見ていると、いろんなことが見えてきます。
 皮膚感覚でわかるんです。「あ、この子はすました顔をしてるけど、実は不安でたまらないんだな。」「なんだか自信なさそうにも見えるけど、この分だといけそうだな!」
 こういう感覚は集団塾でもあるでしょうが、でも、講師一人に対して10人20人の集団だと、限界があるはずです。
 「距離感」って大事だなあと思うのは、そういうことなんです。
 大人子ども関係なく、生身の人間どうしで発している「気」のようなものがある。それがいま、最大限になっているんじゃないか。その微細に変動するものを受け止めて、その一人の子に合った最大のエールを送る。檄を飛ばすのか、笑って肩を叩くのか、あるいは不安な気持ちを吐き出させるのか。
集団相手だと、それを最大公約数的なものに求めざるを得ません。だからいきおい形式儀礼的な対応で「えいえいオー」という感じになるわけです。それはそれでもいいんですが、子どもからすれば「いつも通りに」応援してくれるほうがいいみたいですね。だから、ムダに熱くならない。静かに胸に秘めた思いを、お互いさらりと交わし合う。
 悔いのない受験を。もうすぐフィナーレですね。みんないい顔して頑張っています。
祝賀会で「笑顔」でお会いしましょう。


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