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身近なものから広げよう!

こんにちは。
受験ドクター代々木校で国語と社会を担当している清水栄太です。

11月に入り一段と増して寒くなりましたね。
11月は旧暦で「霜月」といいますが、その名の通り「霜が降る月」であることからこの名が付きました。
霜月という名称の他に「霜降月」「霜見月」「雪待ち月」など、冬に向かって寒さがより一層強まっていくことを表す名前が付いています。

私は寒がりで体温も低いので「霜」や「雪」という名前を聞くと手足がすっと寒くなってきます…

そんな11月の寒さに耐えかねて、最近は自動販売機の缶コーヒーが私の相棒です(笑)

缶コーヒー、自動販売機といえば、代々木校にも自動販売機が設置されています。

我々講師、スタッフは大変お世話になっています。

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最近ではフードベンダーのようにパンやスナック菓子を販売している自販機もよく見かけますね。

食べ物や飲み物以外にも色々なものが自動販売機で販売されていて本当に便利になりましたよね。
しかも最近の自動販売機はディスプレイが液晶になっていたり、AEDがついていたりと自動販売機自体も進化しています。

私が子供の頃はこんな自動販売機はありませんでした。自販機も日々進化しているんですね。
ところで、自動販売機ってどんな歴史を持っているのでしょうか?

自動販売機の歴史

世界初の自動販売機は、古代エジプトの寺院に設置された聖水を販売するためのものだったそうです。
古代エジプトですから今から…紀元前3000から紀元前30年くらい、つまり今から約5000年前から約2000年ってことです。
日本では弥生時代あたり…やっと日本に稲作が普及しはじめた頃…

そんな時代に自動販売機なるものがあったなんて驚きですね!
ちなみ、硬化の重さを使って聖水を出す仕組みだったそうです。

現存する最古の自動販売機

日本最古の現存する自動販売機は、1890年に郵便局からの依頼によって俵谷高七が作成したハガキを販売するものでした。

その後、しばらくは下火になっていたものの、昭和42年に新100円、50円硬貨が発行されたことによって急速な普及を果たしました。また、1967年にJR(当時の国鉄)が切符の購入に自動券売機を導入したことでさらに定着していきました。

自動販売機の生産台数日本一位は?

日本で最も多く自動販売機を生産しているのは三重県です。
三重県は主に四日市市で生産されています。

自動販売機をテーマとした出題例

これだけ多くの興味深い点があると社会科の講師としては「これで問題が作れる!」と考えてしまいます(笑)

一見すると、普段見慣れている自動販売機が中学受験とは全く関係ないようにみえます。
しかし、身近なものに関連付けて出題されることは非常に多いのです。

社会科の入試問題では「鉄道」「神社」「観光」などある1つのテーマに沿って出題してくる学校が多くあります。

そこで!
今回の「自動販売機」をテーマとした場合、どのように問題として広がって行くかという「つながり」を簡単にご紹介したいと思います。

・歴史分野
自動販売機の歴史の始まりが古代エジプト。
日本で考えると、弥生時代と重なる部分がありますから弥生時代に関して出題できます。

また、日本に現存する最古の自動販売機が「はがき」の自動販売機であったことから
郵便制度」に関しても出題できますね。

さらに、1967年(昭和42年)ですから、この歳に起きた出来事(公害対策基本法の制定など)や戦後の昭和に関する並べ替えにもつながります。
そして、日本国有鉄道(国鉄)がJRになったという「民営化」にも広げられますね。

なんだかわくわくしてきました♪

・地理分野
自動販売機の生産台数日本一が三重県です。
三重県に関する産業や気候に関しても出題できます。
都道府県ごとの表を用いて出題することもできます。

・記述式問題
思考型の記述式問題では、今回取り上げているような身近なものに対する視点が大切です。
自動販売機設置のメリット・デメリットを踏まえて、今後社会に役立つ自動販売機のアイディア答えさせるなど、様々なパターンが考えられます。

あたり前のように設置されている自動販売機ですが、社会科の視点を通して見て行くと「単に便利な機械」ではなくなりますね。

このように身近なものに興味・関心を持って日々の生活を送ることが社会科においてはとても重要です。

皆さんも、代々木校周辺でよく目にするものを調べてみてはいかがでしょうか。


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