長年の指導経験がある中学受験専門プロには、確実に、「中学受験を合格させる秘訣」というものがあります。この秘訣というのは、実績があるプロにとっては共通する部分が多いのですが、親御様は、なかなかご存じないことかも知れません。それを、そっとお教えいたします。
遊びの一つとして、勉強で遊ばせろ!!
- 中学受験の場合、親御様がイメージされている大学受験的な学習方法は「百害あって一利なし」ということを知ってください。
- 中学受験の場合、むやみやたらに「問題演習」をしても効果が上がらない場合がほとんどだということを知ってください。
- それなりの塾に通っていて、なかなか成果が出ない場合、塾を変えたがるが、原因は他にある場合が多いことを知ってください。
1. 中学受験の場合、親御様がイメージされている大学受験的な学習方法は「百害あって一利なし」ということを知ってください。
高校受験・大学受験の場合は、お子様自身にある程度「学習する意欲」があります。しかし、中学受験の場合は、10歳前後の小学生ですから、「勉強への興味」や「意欲」そのものがまだ芽生えていない場合がほとんどです。そのため、やる気があることを前提とした大学受験的な問題演習中心の学習をさせても効果が出ないのです。単純に「勉強をヤレヤレ」とか「塾から帰ったら復習をしろ」「解答を覚えろ」とか、解説書通りに解説するなど、あまりにも「学習、学習」した抽象的な指導方法では効果が期待できません。
中学受験生の場合、いかに親御さん・指導者が「興味を持たせ」「感動させられるか」という点が重要です。そのためには、親御さん・指導者自身も学習して、指導方法を工夫しなければなりません。工夫もせず、ただ親のエゴだけで、「勉強ヤレヤレ」的な誘導は、「百害あって一利なし」ですので、絶対するべきではありません。
中学受験家庭教師ドクターは、
中学受験勉強を『頭の体操のようにゲーム性を持たせて面白く勉強しよう!』という方針を立てています。
2. 中学受験の場合、むやみやたらに「問題演習」をしても効果が上がらない場合がほとんどだということを知ってください。
中学受験の場合、我々プロ家庭教師がするように、まず「勉強そのものに興味を持たせる」ことからはじめなければなりません。そこで、中学受験の学習で効果の出やすい「学習の流れ」を以下に示します。
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お遊び的に導入として根本原則を指導する
高校受験のように「勉強、勉強」せず、まずは「興味を持たせる」ことが重要です。各テーマの「根本原則」を指導する際、子供でも理解可能なイメージ(アニメ・映像)を見せたり、ゲーム性を持たせて遊ばせるなどの工夫をした「導入部分」を設けて、興味を持たせることが必要です。 -
根本原則の応用方法を学ばせる
各テーマの「根本原則」がある程度マスターできたら、次に問題を使って、どのようにそれが応用され、問われるのかを指導します。ここで、注意していただきたいことは、「単なる問題解き」をして、一問一答式の「答えを覚える」ような勉強であってはならないということです。各テーマの「根本原則」は、そのテーマの全問題に共通して問われているはずです。そのテーマに共通する「根本原則がどのように応用され、問われているか」を確認するための問題演習でなければ、成績は上がりません。 -
あとは問題演習量です
各テーマの「根本原則」の応用のされ方がある程度マスターできて初めて、問題を解く量が重要となります。ここでいろんな問題に接して、様々な応用の仕方を学ばせるのです。
3. 塾に通っているのに、なかなか成果が出ない場合、塾を変えたがるが、原因は他にある場合が多いことを知ってください
大手の集団塾など、それなりの定評がある塾に通っていても成績があまりあがらない場合、「塾が合っていないのでは?」と考えがちではないでしょうか。勉強をコツコツやるタイプのお子さんであるなら、塾を変えることによって好転する場合もあるでしょう。しかし、お子さん自身に「勉強に対して興味そのものがあまりなく」「勉強する習慣がついていない」場合、どこの塾へ行ってもあまり効果は期待できないでしょう。重要なのは、塾の選択を考えるよりも、「いかに子供に興味を持たせる体制をとるか」ということです。(1) 興味を持って → (2) 学習するから → (3) 成績が上がるのです。
一部の親御さんの中には、「苦しいことにも耐える力を身につける必要があるから、勉強が嫌でも我慢して頑張らなければならないんだ!」という考えもあると思います。この考え方は大人社会では一理あると思います。しかし、小学生にはやはり無理があり、子供の心にはなかなか響きにくいでしょう。中学受験の場合は、(1) 興味を持たせることが非常に重要となるのです。
これを塾に求めても、現状でうまくいっていないわけですから、今後も難しいでしょう。やはり、よりマンツーマンに近い形で指導者がその子の傾向を分析して「興味を持たせ、確実に理解させる工夫」をする必要があるでしょう。