前回、中学受験算数の中で、図形が一番重要で、「点の取れる効率的な学習方法というものが確実にあります。」と述べました。
図形の場合、実際に図形を示しながら講義をしなければ、本質的なところは分かっていただけないとは思いますが、簡単にこの場で説明できる1例を挙げてみます。
例えば角度の問題の場合、ほとんどの子の解き方として、むやみやたらに分かる角度から求めていき、結果として求めるべき角度が求まる場合もあれば、求まらない場合もあるという解き方をよく見かけます。実は、中学受験の角度の問題のうちのほとんど8割がたは、「1 外角、2 錯角、3 二等辺三角形」が聞かれます。これを知った上で、日々の問題演習をするのです。このことを知っているのと知らないのとでは、半年もすれば、私が言うように、偏差値で10~20くらい簡単に違ってくるものなのです。