すでに受験直前の2学期です。6年生の親御さんが、そろそろ、そわそわ、ピリピリしてくる時期ですので、「中学受験生を持つ親御さんは知らないうちに情報に振り回されている」というテーマについて述べたいと思います。
よく、1 「親御さんも受験生になり子供と一緒に勉強しろ!」とか、2 「御三家レベルを狙う子は、夜中まで勉強している。」とかこの時期になると、色々な「怪情報」がまことしやかに流されます。中には、「塾側が意図的に流しているのではないか?」と思われるような、全くナンセンスなものまで流されます。親御さんは、情報をよく吟味して振り回されないようにしてください。
例えば 1 の「中学受験生を持つ親御さんも受験生になり子供と一緒に勉強しろ!」と言われますが、この場合、この把握の仕方によって、お子さんの将来の方向性が決まってしまうと言っても過言ではありません。ほとんどの親御さんは、これを、「中学受験生を持つ親も一緒に勉強して、子供に教しえなければ!」と考えるのではないでしょうか。我々プロからすると、このような親御さんが多いからこそ、中学受験は「伸ばしやすく、ゴボウ抜きができ、楽勝?(笑)」なのです。親御さんが考える「効率的な学習方法」とは、ご自身の大学受験などの経験に影響されるため、「大人の学習方法」であり、「元々学習意欲があること前提の方法」なのです。
小学生には、まだ中学受験経験も失敗経験も少なく、「効率的な勉強」とか「上手な学習方法そのもの」自体ピンとこないのです。 ですからこの場合は、「中学受験生を持つ親御さんも受験生になり子供と一緒に勉強しろ!」とは、子供と一緒に楽しくケーキを焼いたり、スポーツをしたりするように、「親も一緒に勉強をして、一緒に楽しんでください。」と把握すべきです。別に教えなくてもいいのです。逆に教えてもらい優越感を植え付ける作戦もいいでしょう。これが出来る親と出来ない親で、子供の人生は大きく変わるのです。中学受験生を持つ親御さんはくれぐれも、情報には振り回されないで下さい。