みなさん、こんにちは。受験ドクターのAです。
受験ドクターで算、国、理、社の四科目を指導させていただいている幸せな講師です。
今日は、少し理科の話をしてみたいと思います。
気づけば、もう5月も半ば。
夜空を見上げれば、「かみのけ座」が美しく輝く季節です。
ここで、ほとんどの方は「えっ?!かみのけ座ってなに?見たことも、聞いたこともないぞ!」となるのではないでしょうか?
お子様にもぜひ質問してみてください。
面白いほど同じような反応が返ってくると思います。
でも、あるんです。「かみのけ座」。春の代表的な星座、うしかい座としし座の真ん中に!
ただ、「かみのけ座」は四等星4個、五等星20個、6等星43個で構成されているため、
東京での観測はかなり難しいかとは思います。
ちなみに、観測できたとしても、髪の毛を連想することはとても難しいので、ここは古代ギリシア人の想像力に敬意を表しておきましょう。
子どもたちが知っている星座は、やはり「黄道12星座」と呼ばれる星座でしょう。
生年月日によって異なる星座です。星座占いなんかで有名ですよね。
<大切なのは、「知りたい」と思わせること>
「かみのけ座」で、もし子供が興味をそそらなければ、「きりん座」もあるらしいよ・・・
と、つぶやいてください。
そうすると、「ぞう座」はないの?となるはずです。
残念ながら「ぞう座」はありません。
でもでも、面白い星座はまだまだあります。
カメレオン座にインディアン座、コップ座なんていうのもあります。
終いには、さんかく座なんていうのもあるんです(星が3つあれば全部さんかく座じゃないかと思うのですが・・・)
いったい、いくつの星座があるのか聞いてくるようになったら、「理科好き」目前です!
正式に認められている星座は88個です。
これを多いと思うか、少ないと思うかは、生徒次第でしょう。
<興味が湧いたら、外へでよう!>
88個の星座があることを知ったら、天気の良い日の夜に星座探しをしてみましょう。
受験に必要な星座は限られています。
それは、明るい星を含む星座です(こぐま座、おおぐま座、カシオペア座を除く←北極星を探すのに使うので)。
明るい星とは、具体的には一等星です。
全天には21個の一等星がありますが、日本から観測できる一等星は15個ほどです。
春に観測できる一等星は、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のレグルス。
夏に観測できる一等星は、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ、さそり座のアンタレス。
秋に観測できる一等星は、みなみのうお座のフォーマルハウト(ちょっとマイナーですね)。
冬に観測できる一等星は、ぎょしゃ座のカペラ、こいぬ座のプロキオン、おうし座のアルデバラン、ふたご座のポルックス、そして、そして、星座の代表オリオン座のベテルギウスとリゲル。
そして最後は全天で最も明るいおおいぬ座のシリウス。
<たくさん質問してあげること>
オリオン座のベテルギウスやさそり座のアンタレスは赤色ですが、
全天で一番明るい、おおいぬ座のシリウスは青白です。
色の違いが気になりだしたら、もう「理科好き」です!
とどめにシリウスがなぜ、全天で一番明るいのか聞いてあげてください。
答えは、太陽以外で最も地球に近い恒星(みずから光を放つ星)だからですが、
どのくらいの距離か!?
なんと8光年
光が8年かかって進む距離です。
想像を絶する距離です。
<まとめ>
子どもは、大人が気にしないようなことに興味を持ったり、疑問を持ったりします。
そこに、ちょこっと親御様が手助けしてあげてください。
きっと理科好きの受験生になると思います。
次回は社会好きになる方法をおおくりいたします。