みなさんこんにちは。
理科・算数担当のT.H.です。
今日は理系少年の天敵、記述問題の対策をしていこうと思います。
文章を書くのが苦手だと、「記述が出たら飛ばす!」と決意してしまう場合があります。
しかし最近の入試問題を見ると、知識だけでなく資料から読み取り考える問題が増えています。
当然記述問題のも増加傾向になるので、対策が必須になってきます。
今回と次回で、記述のコツを4段階に分けてお伝えしていきます。
その① 文末表現に注意
当然ですが、理由なのか性質なのか、きかれているものよって文末の答え方を変えましょう。
「〇〇なのはなぜですか?⇒□□だから。
「どのようなことがわかりますか?」⇒□□ということ。
国語の記述でも学んでいるはずなので、これは大丈夫ですよね。
その② 字数制限に注意
理科の記述でも、「○○文字以内で答えよ」と字数制限つきで出題されることがあります。
理科においては最大文字数の7割程度が目安となります。(20文字以内→14文字以上書く)
ここでのポイントは、文字数を気にしないことです。
さきほどの7割というのは、あくまで目安の話で、実は採点には関係ありません。
最大文字数以内で、内容をとらえている文章であれば、どんなに短くても正解となります。
作文が苦手な人にとっては朗報ですね♪
最大文字数を超えてしまう場合は、絶対必要なキーワード以外の部分をけずりましょう。
その③ 原因→結果が大原則
理科の根本にある考え方は、「何か起きたら、その原因をつきとめる」ことです。
実験の際に必ず対照実験で比較するのも原因を特定するためですね。
それだけ理科では原因を重視しているということです。
記述問題においても原因→結果の2段階で書くことに慣れましょう。
良く出る問題で説明すると
【問】
「小腸の内側にたくさんの柔毛があります。このようなつくりの利点を答えなさい。」
【答】
「食物とふれる表面積を大きくして、効率よく栄養を吸収できる点。」
この文章で重要なのは「効率よく栄養を吸収できる」という結果の部分ですが、
これだけではなぜ効率がよくなったのか説明できていません。
「なぜ効率よくなったの?」←「表面積が大きくなったから」と、必ず原因もセットで説明しましょう。
基本的にはこの2段階が必要なのですが、もっと短く済む問題も多いです。
【問】
「柔毛があることによって、なぜ効率よく栄養吸収できる(結果)のか答えなさい。」
さきほどの問題との違いは、結果がすでに書いてあることです。
「なぜ」で始まるような理由を問われる問題では、問題文に結果が書かれていることが多いです。
このような場合には、原因の部分だけ答えれば良いということです。
【答】
「食物とふれる表面積が大きくなるから。」
問題文に結果が、回答には原因が書かれるわけですから、
このような問題でも必ず原因と結果のセットができているということですね。
原因・結果のセットを常に意識しながら、今後の記述問題に臨みましょう。
それでは続きは次の機会に。
次回はさらに難しい記述問題で高得点をとるための コツその④ と、対策の学習法を扱います。