こんにちは。
理科・社会科担当のDです。
みなさん、理社の学習は順調に進んでいますか?
最近の理社の中学受験の出題は、身の周りの生活と関連することがらを取り上げる傾向があります。
そこで、今回はわたしたちが毎日食べている「お米」についてお話しいたします。
お米の理科的側面と社会的側面についてお話ししたいと思います。
<お米の理科的側面>
「お米」には、「もみ米」、「玄米」、「精米」の3種類があります。
「もみ米」と「玄米」の違いは、「もみ殻」がついているかどうかです。
もみ米とは脱穀しただけのお米です。
これはイネの果実に相当します。
もみ米の表面についているもみ殻は、お米を乾燥や寒さから守っています。
もみ米は「種米(たねごめ)」とも言われるように、もみ米を植えればイネは発芽します。
苗代(なわしろ)にまくのがもみ米です。
もみ米からもみ殻を取り除く作業を「もみすり」といいます。
もみすりしたお米が「玄米」です。
「玄米」と「精米」の違いは、お米に「種皮」と「胚」がついているかどうかです。
玄米はイネの種子に相当します。
玄米には普通の植物の種子と同様に、表面に表皮と植物のからだになる部分である「はい(胚)」があります。
玄米も植えれば発芽すること場合があります。
玄米から「表皮」と「胚」を取り除くことを精米といいます。
また、精米した白米じたいも精米といいます。
精米はイネの種子の「胚乳」です。
つまり、わたしたちが毎日食べているごはんはイネの胚乳なのです。
精米の過程で取り除かれた表皮と杯をまとめて「ぬか」といいます。
「ぬか」にはビタミンなどの栄養が含まれています。
ぬかは漬物などの「ぬか床」として利用されます。
<お米の社会的側面>
お米や稲作は社会の地理の定番の問題です。
まず、米作りの作業の順番に気をつけてください。
田おこし→代かき→田植え→中干→稲刈り
中干はイネの根を深くしっかり伸ばし、田に十分な酸素(空気)を補給するためです。
また、稲刈りと脱穀を同時に行う機械をコンバインといいます。
イネの品種も注意してください。
コシヒカリは新潟県。
あきたこまち秋田県。
ひとめぼれは宮城県。
はえぬきは山形県。
きらら397は北海道です。
一定量の米の輸入を約束することを「ミニマムアクセス」といいます。
日本の米の輸入の最大の国は長い間アメリカでしたが、昨年はタイでした。
順位は年によって変動しますが、アメリカとタイが輸入先上位の農産物は米だと判断できます。
<まとめ>
最近の中学入試の理社の問題には、わたしたちの日常生活と関連した事物が出題される傾向があります。今回は、毎日わたしたちが食べている「お米」を取り上げました。中学入試の理社の題材は、わたしたちの身の周りにゴロゴロしているといっても過言ではありません。理社の学習の中核にあるのが「好奇心」です。好奇心は理社の学習のエンジンにもなってくれます。ぜひ、好奇心一杯で理社の学習に取り組んで行きましょう!