皆さんこんにちは。
受験Dr.講師の勝山利信です。
今回は、生物の分野からセキツイ動物の分類と特徴についての知識をよく定着させるためのお話をします。
目指すのは、問題で問われた特徴がその生物にあてはまるかどうかを正しく判断できること、少し踏み込んで別の生物と比較しながら記述解答ができることです。
セキツイ動物の分類
まずセキツイ動物とはどのような生物なのかについては、簡単に「セキツイ動物=背骨がある生物」と押さえておきましょう。骨が体の内部にあり内骨格というつくりをしています。セキツイ動物は特徴からさらに5つの分類に分かれます。
すでにこの分野について学んだことがあるお子さんには、セキツイ動物の5つの分類が言えるか質問してみてください。このとき、返答が3つパターンに分かれます。
1 5つの分類の名称がまだ定着していない
2 名称は定着しているが、思い出したものから答える
3 順番に整理されておりスラスラと答えられる
3番以外の状況であれば、まずは5つの名称を順番通りに言えることを目指しましょう。例えばカエルは両生類、トカゲはハチュウ類というように身近な動物と結びつけながら覚えると良いでしょう。
そして覚えるときは、
①魚類 ②両生類 ③ハチュウ類 ④鳥類 ⑤ホニュウ類
という順番で覚えると、それぞれの生物の特徴を覚えるときも知識を整頓しやすくなるのでお勧めです。
比較しながらまとめて覚える
この順番で覚えていると、生物の特徴を覚えるときにまとめて覚えることができて便利です。
例えば、その生物の子の増やし方を考えてみると、①~④の生物は卵を産む卵生、⑤のホニュウ類のみ母親の胎内で子どもを育ててから産む胎生、という2つに分けることができます。
さらに卵生の生物は水中と陸上のどちらに卵を産むかで特徴が異なります。
①魚類と②両生類は柔らかい膜で覆われた卵を水中に産み体外受精をします。
③ハチュウ類と④鳥類は体内受精をして陸上に固い殻のある卵を産みます。
また、心臓の作りは④鳥類と⑤ホニュウ類が最も進化しており、心室がしっかりと左右に分かれています。
そのつくりを2心房2心室と言います。
酸素の多い血液と少ない血液が混ざること無く循環するため、酸素を効率よく運ぶことができます。
そのため、体温を一定に保つことができ、陸上でも活発な動きができるようになります。
③両生類は2心房1心室、④ハチュウ類は不完全な2心房2心室であるため、体温を一定に保つことは難しく、周りの温度に体温が左右されることになります。
①魚類は他の生物とは異なりえら呼吸をし、心臓も1心室1心房というつくりになっています。セキツイ動物の進化は魚類からはじまり、他の生物は肺の獲得とともに心臓の作りも進化させていきました。
問題として問われるときは一問一答式やあてはまるものを記号で選ぶことが多いです。
しかし、知識としてその特徴を覚えるときは他のグループの生物と比較しながら、まとめられるところは共通点として整理していくと効率が良くなり記憶にも定着しやすくなります。
また、覚える際に比較するという目線で見ているので、生物の違いについて記述形式で問われたときにも対応しやすくなります。
解答としてのアウトプットを見越した知識のインプットを行いましょう。
目指せ知識定着力UP!
それでは、またお会いしましょう!