みなさんこんにちは。受験ドクターの久米です。
今回は火山の覚え方について説明します。
火山は塾のテキストで軽視されやすい分野です。
同じ地学分野でも、流水のはたらきや地層に比べ、
授業時間数もテキストのページ数も少なくなっています。
それでは中学入試で出題されないのかというと、そんなことはありません。
神奈川御三家の聖光学院では2019年2回と2018年の1回、
浅野中では2020年、栄光学園では2009年に出題されています。
今回のコラムで基礎的事項をしっかり覚えて入試に備えましょう!
火山のタイプは大きく分けて以下の3種類です。
②普通の火山
③コーヒー火山
それぞれについて見ていきましょう。
マヨネーズ火山の正式名称は鐘状火山、またはドーム状火山といいます。
代表例として有珠山、昭和新山、雲仙普賢岳などが挙げられます。
マヨネーズ火山は、このイラストのように、真ん中がぼっこり盛り上がった形をしています。
マヨネーズ容器の口を上にして持ち、真ん中をぎゅっと押した感じをイメージしてください。
マヨネーズは勢いよくピュッと出てきます(噴火のようすが激しいということです)。
マヨネーズなので色は白、白色の火山岩なのでリュウモン岩です。
そして粘り気は強く、温度は低いということになります。
次にコーヒー火山について説明します。
コーヒー火山の正式名称は盾状火山といいます。
地面に置いた盾のイメージ通り、なだらかな火山になります。
代表例として。マウナロア、キラウェア(ともにハワイ)が挙げられます。
アメリカ人はコーヒー好きなんだよと教えています。
机に置いたホットコーヒーをこぼしてしまったところをイメージしてください。
こぼしたコーヒーなので噴火の勢いは弱いです。
コーヒーなので色は黒、黒っぽい火山岩なのでゲンブ岩です。
粘り気は弱く、温度は高いということになります。
最後に普通の火山について説明します。
正式名称は成層火山です。
一般的な火山のイメージ通り、円すい形に近い形をしています。
代表例としては富士山、桜島、浅間山などが挙げられます。
噴火の激しさは中くらいです。
色は黒と白の中間ですからアンザン岩です。
粘り気も温度も中間です。
上の表に火山の知識をまとめました。
それぞれの性質を対照して覚えましょう。
それではまた。受験ドクター、久米でした。