みなさんこんにちは。受験Dr.の久米です。
今回は前回に引き続き、算数でよく出てくる、面積の単位についてお話しします。
面積の単位を覚えるときの根本原理は以下の2つです。
①大きさのイメージ
②単位の規則性(長さ10倍、面積100倍)
まずは①大きさのイメージについてお話しします。
中学入試で覚えてほしい面積の単位は4つあります。
㎡(平方メートル)、a(アール)、ha(ヘクタール)、㎢(平方キロメートル)
これらの面積の単位は、体積の単位よりもお子さんたちには分かりづらくなっています。
体積はペットボトルや牛乳パックなど、生活に身近なものにLやmLの表記がありますが、
面積の単位を生活の中で実感することはほとんどないからです。
ですから、以下のような大きさのイメージを持ってくと、一気に面積の単位が覚えやすくなります。
1㎡=机、1a=教室、1ha=校庭、1㎢=大きな公園
1㎡(平方メートル)=机
ちょっと大きめの机をイメージしましょう。
1a(アール)=教室
1ha(ヘクタール)=校庭
1㎢(平方キロメートル)=大きな公園
噴水や森がある大きめの公園をイメージしてください。
そしてこの4つの単位の順番を覚えましょう。
1㎡⇒1a⇒1ha⇒1㎢
「平方」をつけると言いにくいので、
「メートル・アール・ヘクタール・キロメートル」と3回唱えましょう。
メートル・アール・ヘクタール・キロメートル
メートル・アール・ヘクタール・キロメートル
メートル・アール・ヘクタール・キロメートル
…
これでバッチリ覚えましたね。
次に、面積の単位の規則について説明します。
そもそも、「平方」メートルの平方とは、何でしょうか?
平方とは、同じ数を2回かけることです。
面積の場合は、たてのmと横のmでmを2回かけているので、㎡と表しているのです。
下の図を見てください。
㎡からaになると、たての長さと横の長さがともに10倍になっています。
aからha、haから㎢も同様です。
たて×横=面積 ですから、長さが10倍になると、面積は10×10=100倍になります。
単位が一つ大きくなると、長さが10倍、面積が100倍になると覚えましょう。
㎡に合わせて大きさを考えると、以下のようになります。
1m×1m=1㎡
10m×10m=100㎡=1a
100m×100m=10000㎡=1ha
1000m×1000m=1000000㎡=1㎢
また、単位の大きさを考えると、以下のようにも書けます。
1a=100㎡
1ha=100a
1㎢=100ha
①1㎡=机、1a=教室、1ha=校庭、1㎢=大きな公園
②単位が一つ大きくなると、長さが10倍、面積が100倍になる
この2つの根本原理をおさえて、面積の単位の問題を得意分野にしてしまいましょう。
それではまた。受験Dr.久米でした。