皆様こんにちは。算数・理科担当の大木快です。
4月。入学式シーズンを迎えました。もうすぐピッカピカの制服を着た一年生が街にあふれるのも、もうすぐです。
ところで皆さんは、春の花というと何を想像しますか?
サクラ、アブラナ、タンポポ、…
今回のお話は、このお花↓↓
ズバリ、何の花でしょう?
わからない? では、もう一枚。
どうでしょう…かわいい花です。チューリップみたいじゃないですか?
そう、チューリップ、正解です。
もっと引いた写真が、こちら。
何か見慣れた形と違うって?
チューリップってそんなに開くの?
と意外に思われた方、そうなんです。そんなに開くんです!!
実際にチューリップの切り花や鉢植えを買ってきたことがある人なら、ご存知だと思いますが、チューリップの花は閉じたり開いたりします。暖かい日の日中はそれこそ全開!と言わんばかりに、パッと花を開きます。
そして、最後はだらんと開いて、花びらが落ちていきます。
さて、次の4枚の写真のうち、どれが最もチューリップらしい、ですか?
3枚目?それとも4枚目でしょうか?あ、4枚とも同じ花の写真ですよ。念のため。
閉じている方が、チューリップらしいですかね。やっぱり閉じ気味の方がかわいい、と感じた方もいらっしゃるでしょう。
閉じたチューリップのイメージが私たちにあまりにも強くインプットされているために、一番最初の写真だとすぐにチューリップとは思えないかも。
注意深く見ていれば、パッと開いた姿は決して珍しくないのに、です。
ところで、このチューリップ、買ってきたときはこんな姿。
それがみるみる成長して、2週間でこんな姿。
そしてついに、開花!!
観察していると、本当に成長が早い!!
わずか数時間で、葉が伸びていたり、つぼみの色が変化したり。ものすごい勢いで細胞分裂が起こっているのを実感します。
こうしてみると、咲いた花を買ってくるよりも、成長を見守り、咲くのを心待ちにする方が断然楽しいです。
最後に、チューリップってどんな花でしょうか。
勉強しているお子様なら、
単子葉類。ユリ科。花びらのように見える6枚のうち3枚はがくで、残りの3枚が花びら。
と、ここまでスラスラ答えてくれます。感心、感心。
でも、それで終わらせてはいけません。チューリップという花は、誰もが知っている、ありふれた花です。
では、本当によく見ていますか?
そういうありふれた花であるからこそ、常識にとらわれず、実物をよく見ているか、注意深く観察しているいか、が問われるのです。
ではそうした学習姿勢が、入試問題ではどのように問われるのか。
その答えは…次回お伝えします。乞うご期待。