皆様こんにちは。大木快です。
10月に咲いた、季節外れのアサガオです。
咲き終わって実が熟したころ、どういうわけか再び活発になり、ついには花が咲きました。
一年を通して昼の長さ、夜の長さは変化していくのですが、植物の中には、その変化に合わせて一定の時期に花を咲かせる仲間があります。
1日のうち光の当たる時間=昼が短くなる時期に咲く仲間を「短日植物」といい、昼の長さが長くなる時期に咲く仲間を「長日植物」といいます。
アサガオは…
短日植物です。
代表的なものをまとめておきます。
【長日植物と短日植物】
長日植物の例: アブラナ、コムギ
アサガオに関する出題を紹介します。
【問題】
中には、ふたばが出たあと本葉がまだ1〜2枚なのに、大きな花が咲いているものもあります。
これはどのようにして育てたと考えられますか。ア〜オの中から1つ選んで、記号で答えなさい。
なお、以下の処理は本葉が1〜2枚程度のところで行います。
また、アサガオもイネと同じように、夏至より前に咲くことはありませんが、
このようにして育てられたものは大体もっと早い時期から開花しているようです。 (芝浦工大柏中)
ア.夏の気温程度の温室に入れ、そのまま置く。
イ.気温より5℃程低くした低音室に数日入れる。
ウ.日没より前に箱をかぶせ、日長時間を数日間人工的に短くする。
エ.大量の水を毎日与え続ける。
オ.肥料を大量に与える。
夏至より前に、「人工的に」咲かせる方法を選びます。
アサガオは短日植物だから、ウだ。
と決めることもできます。
ここでは、問題文中に解答の手掛かりが配置されていますので、しっかり読めば正解を出すことができます。
「夏至より前に咲かない」とありますので、夏至を過ぎた環境に当てはまるものを選びます。
夏至は昼の長さが最長の日ですから、
夏至を過ぎる→昼が短くなり始める と考えて、
ウ.日没より前に箱をかぶせ、日長時間を数日間人工的に短くする。
にたどりつくことができます。
再びアサガオの写真です。よく見ると支柱がありません。
小さいまま花をつけていることがわかるでしょう。
実はこのアサガオ、今回の問題で取り上げられている方法を用いていたのです。
詳しくは次回お話しします。