皆様こんにちは。大木快です。
今回は、本当にアサガオが咲きますよ。
まずは前回ご紹介した、アサガオに関する出題です。
【問題】
中には、ふたばが出たあと本葉がまだ1〜2枚なのに、大きな花が咲いているものもあります。
これはどのようにして育てたと考えられますか。
ア.夏の気温程度の温室に入れ、そのまま置く。
イ.気温より5℃程低くした低音室に数日入れる。
ウ.日没より前に箱をかぶせ、日長時間を数日間人工的に短くする。
エ.大量の水を毎日与え続ける。
オ.肥料を大量に与える。
正解は ウの
日没より前に箱をかぶせ、日長時間を数日間人工的に短くする。
でした。実は、この夏育てたアサガオに対してこの方法を実践してみました。
ご紹介いたします。
1.発芽直後のアサガオ(6/24)
種をまいて数日で、あっという間に発芽しました。
本葉と茎には毛のようなものが生えていますが、子葉(双葉)は表面がツルツルです。
2.順調に成長してきましたが…(7/31)
すくすくと成長し、本葉も充実してきました。
さて、ここで困りました。支柱がない。
これ以上大きくしたくないので、何とかこのサイズのままで花を咲かせたい!
そこで、アサガオが短日植物であることを利用して、例題にある「日没より前に箱をかぶせ、日長時間を数日間人工的に短くする」ことを実行しました。
3.短日処理中のアサガオ(7/31、8/2)
色々と調べて、簡単な方法があることがわかりました。黒いゴミ箱をすっぽりかぶせ、一切光が入らないようにして、約24時間置きました。
この処理は少し時間を空けて、2回行いました。
この操作を「短日処理」といいます。長い夜がきたと錯覚させて、開花を促すわけです。
光が短時間でも入ってしまうとこの処理はうまくいかないそうです。それだけアサガオの光の感受性は強いのですね。
箱から出すと、根元の茎から、びっしり根が生えていました。暗いせいで土の中にいると錯覚したものと思われます。
4.つぼみが付きました(8/20)
そして処理から19日後
ついに念願のつぼみが出てきました。
アップにしてみると…
5.つぼみのアップ
咲く前日のつぼみです。色づいているのが分かるでしょうか。
最も気分が高揚する瞬間です。
6.そして、感動の開花(8/25)
かくして、写真のような鮮やかな花がつきました。
アサガオは合弁花ですが、花びら何枚の合弁花かというと…
花の輪郭を見ていただければ、5枚であることが容易に見て取れるでしょう。
いかがでしたか。狙い通り、株がコンパクトな状態で花をつけてくれました。
自分で育ててみると、いつもはお勉強として教えている内容以外にもいろいろな発見があります。
また、理屈では知っていることも実感をもって確認できることが面白いですね。
それではまたお会いしましょう。