みなさん、こんにちは。
受験ドクターの坂井です。
もう、8月も残すところ今日1日。
学校の宿題はもう無事に終わったでしょうか。
もう、とお~い昔になりますが、小学生だったころ
夏休み最後の3日くらいはものすご~く
宿題をがんばっていた記憶があります。
みなさんはどうでしょう?
さて、まだまだ暑い日が続きますが、
みなさん、アイスは好きですか?
うん?なぜ突然アイス?
実は私、この夏は2日に1個のペースで食していました。
そしてまだなお継続中です。
夏のアイスは最高です!
冷凍庫の扉はまさに幸せの扉!(ちょっと大げさですが。)
その冷凍庫の扉をあけると何か冷たい白いけむりのような
ものが出てきます。すぐに消えてしまうんですけどね。
今回はこの白いものの正体はいったい何なんだ?
というお話をします。
みなさんは、この白いものの正体、なんだかわかりますか?
観察してみると
① 白い煙みたいな感じ
② とても冷たい
③ 暑い日は冷凍庫に顔を突っ込んで深呼吸
どうやら害はないらしい
などのことに気づきます。
実はこの冷凍庫から出てくる白い煙みたいなものは
水なんです。目に見えないくらい細か~い粒の
水滴なんです。
へぇ~ 水滴なんだ~。というみなさんの声がきこえてくる気がしますが
さぁ もう一歩踏み込んで!!
なんで? なんで水滴なの?というところまで
考えてみてください。
なんで冷凍庫から水滴が出てくるの?
受験生のみなさんなら理屈はもう知っているんですよ。
「雲のでき方」 「水蒸気」 「飽和水蒸気量」・・・なんていう
単元を学習したことと思います。
その際水滴ができる仕組みを学習したことでしょう。
水滴ができる仕組みはこんな感じでした。
簡単にふりかえってみましょう。
下の図の曲線は、温度の違いによる、空気1㎥あたりに含むことが
できる水蒸気の限界量を示すものです。
私たちの周りにある空気には一定量の水蒸気が含まれています。
含むことができる水蒸気量は、気温が上がるほど多く、
気温が下がるほど少なくなります。
空気は何らかの原因で冷却されたとき、空気に含まれていた水蒸気のうち
水蒸気として空気中にいられなくなった分が水滴となって現れてきます。
こんな感じの仕組みですが、思い出しましたか?
冷凍庫のお話もこれと同じ原理で白いけむりみたいに
見えるもの(水滴)ができているのです。
① 冷凍庫の扉を開けると周りの温かい空気が急激に冷やされる。
↓
② 水蒸気が水滴にな
↓
③ この水滴が光を四方八方に反射させ
その光が目に届き、白く見える。
これが、冷凍庫の扉から出てくるように見える白い煙の
正体でした。
ちなみに、こんな質問をよく生徒から受けます。
ドライアイスのもくもくでてくる白い煙みたいなものって
二酸化炭素ではないんですか?
です。
簡単な説明ですが、
まず、二酸化炭素は無色の気体ですから
白い煙のようには見えません。
原理は冷凍庫のお話と同じで、ドライアイスの
すさまじい冷却力によりドライアイス付近の空気が冷やされ
水滴になったものが白い煙みたいに見えているのです。
今回のお話はこれでおしまいですが、
みなさん、身近な現象で「あれ?」と思うことがあったら
ぜひ「なんでだろう?」って考えてみてくださいね。
正体がわかると楽しくなることって意外と多いと思いますよ。
今から楽しみのアイス食べよっと。
それではみなさん、またお会いしましょう。
お~!?
なんと、アイスの表面から煙みたいなものが出てる~!?