皆さんこんにちは。
受験ドクターの理科大好き講師、澤田重治です。
いよいよ2018年も終わろうとしています。
受験生にとってはラストスパートの時期ですね。
ということで、気分転換しながらも学習できるように、
今回は珍しく、漢字のクイズを出してみたいと思います。
皆さんは、何個読めますか?
雷 雲 雹 霰
雪 霙 霧 靄
霞 露 霜
他にも、「電(でん)」や「零(れい)」、「需(じゅ)」、「雰(ふん)」、「雫(しずく)」など、
あめかんむりの漢字は他にもたくさんありますが、
今回は理科クイズということで、気象に関係する文字ばかりを集めてきました。
2018年は、「異常気象」と言えるような現象が数々ありましたから、
時事問題としても気象は狙われやすいところだからです。
もちろん、漢字まで覚える必要がないものがほとんどですが、
似たような言葉の違いがはっきり分かると、少し気象の知識が深くなりますよ。
まずは「雷」ですが、正解は「かみなり」です。
そして、「雲」は「くも」。
これは皆さん、もちろん読めましたよね?
この氷のかたまりが大きくなりすぎて、強い上昇気流でも支えきれなくなると、
「雹(ひょう)」として降ってきます。
正確には、直径5mm以上の粒を雹(ひょう)と呼ぶのだそうです。
同じように氷が降ってくる現象に「霰(あられ)」というのがありますが、
実は、霰(あられ)には、2種類の霰(あられ)があります。
「氷霰(こおりあられ)」と呼ばれるものは、雹(ひょう)と同じ仕組みで発生して、
氷の直径が5mm未満の小さな粒を指します。
そして、冷たい空気の中で育った小さな氷の粒が、通常の雨や「雪(ゆき)」などと
同じように降ってくる現象のことを「雪霰(ゆきあられ)」といいます。
もともと霰(あられ)と言えば、この雪霰(ゆきあられ)のことを意味していたようですね。
その証拠に、雹(ひょう)は夏の季語、霰(あられ)は冬の季語となっています。
また、雨と雪が混ざり合ったもののことを「霙(みぞれ)」と呼びます。
さて、雲と似たものに、「霧(きり)」と「靄(もや)」と「霞(かすみ)」があります。
空気中の水蒸気が冷やされて小さな水の粒となり、空気中に浮かんだものの中で、
地面に接していないものを雲と呼びます。
これに対して、地面に接しているものを霧(きり)または靄(もや)と呼ぶのですが、
その違いは「視程(してい)」と言って、どのくらい遠くのものが見えるかで区別しています。
視程が1km未満(つまり、1km以上離れたものが見えない状態)だったら霧(きり)、
1km以上10km未満なら靄(もや)と呼びます。
では、霞(かすみ)はというと……実はこれ、正確には気象用語ではないのです。
あくまで文学的な表現ということらしいですね。
最後に、「露(つゆ)」と「霜(しも)」ですが、どちらも空気中の水蒸気が冷たいものに
触れてできるものです。
冷たいものの表面に触れて、水滴(液体)になったものが露(つゆ)、
あまりにも冷たすぎて、いきなり氷(固体)になったものを霜(しも)といいます。
いかがでしたか?
たまにはこんな切り口で学習してみるのも楽しいですよね?