こんにちは。
受験Dr.の理科大好き講師、澤田重治です。
突然ですが、今年の1月に「指定野菜」という聞きなれない言葉が
ニュースになったのを皆さんはご存知でしょうか?
「指定野菜」というのは、消費量が多く、国民生活に欠かせない重要な野菜として
農林水産省が指定している次の14種類の野菜のことです。
① キャベツ ② キュウリ ③ サトイモ
④ ダイコン ⑤ タマネギ ⑥ トマト
⑦ ナス ⑧ ニンジン ⑨ ネギ
⑩ ハクサイ ⑪ バレイショ(馬鈴薯/ジャガイモの一種)
⑫ ピーマン ⑬ ホウレンソウ ⑭ レタス
今回ニュースになったのは、その15種類目として、
2026年度から「ブロッコリー」が加えられることになったためです。
現在の14種類の中で最後に指定されたのはバレイショ(ジャガイモ)で、
それも1974年のことらしいですから、
何と52年ぶりに新しい仲間が増えるわけですね。
私自身も、たしかに昔に比べてブロッコリーを食べる機会は多くなった気がします。
皆さんの家庭ではどうでしょうか?
「指定野菜」は何科の植物?
ところで、こんな農林水産省お墨付きの「重要な野菜」について、
皆さんはその分類(科)をどれくらい知っているでしょうか?
こうなると大人でも難しいクイズになってしまいますね。
でも、中学受験の理科では、本で覚えたことだけではなく、
身のまわりのことにどれくらい興味を持っているかを
試すような問題がどんどん多くなってきています。
新たに指定される「ブロッコリー」を含めて、
この機会に「指定野菜」たちの分類を覚えておきましょう!
こちらが正解です。
① キャベツ ⇒ アブラナ科(アブラナ属)
② キュウリ ⇒ ウリ科(キュウリ属)
③ サトイモ ⇒ サトイモ科(サトイモ属)
④ ダイコン ⇒ アブラナ科(ダイコン属)
⑤ タマネギ ⇒ ヒガンバナ科(ネギ属)
⑥ トマト ⇒ ナス科(ナス属)
⑦ ナス ⇒ ナス科(ナス属)
⑧ ニンジン ⇒ セリ科(ニンジン属)
⑨ ネギ ⇒ ヒガンバナ科(ネギ属)
⑩ ハクサイ ⇒ アブラナ科(アブラナ属)
⑪ ジャガイモ ⇒ ナス科(ナス属)
⑫ ピーマン ⇒ ナス科(トウガラシ属)
⑬ ホウレンソウ ⇒ ヒユ科アカザ亜科(ホウレンソウ属)
⑭ レタス ⇒ キク科(アキノノゲシ属)
⑮ ブロッコリー ⇒ アブラナ科(アブラナ属)
こうして見ると、新たに加わったブロッコリーを含めた15種類中では、
「アブラナ科」と「ナス科」が4種類ずつと、とても多いですね。
それに次ぐのが「ヒガンバナ科」の2種類(いずれもネギ類)となっています。
この辺りを軸にして、1種類ずつしかない例外的な野菜を足していくと
覚えやすいかもしれません。
また、話題性を考えるなら、特に今回新たに指定野菜に加わったブロッコリーや、
同じ仲間の「アブラナ科」の植物には注目をしておきたいところですね。
次回もまた、楽しくて中学受験の役に立つ、身近な理科の話をお届けします。
どうぞお楽しみに!