すっかり秋ですね。こんにちは。Y.S.です。
みなさんは二十四節気(にじゅうしせっき、と読みます)をご存知ですか。
本日、10月8日は寒露(かんろ)にあたります。
そうです。夏至とか冬至とか春分、秋分で覚えたやつです。
二十四節気は1年を、天球(地球を中心として見た空を球体としてあらわしたもの)上の
太陽の通り道(黄道。こうどうと読みます)と、天の赤道(地球の赤道を天球まで伸ばしたもの)の交点(春分)を起点に24等分したものです。
ちなみに春分を0度の起点として黄道を360度に分けたものを黄経(こうけい)といいます。
経度0度は本初子午線ですが、黄経0度は春分点といいます。
二十四節気はそれぞれに季節を表す言葉が付けられていますが、もともとは中国の黄河の中下流域の平原で作られたので、日本の季節感や体感とは少し異なるものが多いようです。
ですからニュースなどでは「暦の上では・・・」という前置きが入りますね。
ややこしいのですが、本日の寒露は立春から数えて、二十四節気の第17番目です。
旧暦では立春が一年の始まる日だったからです。
そして春分を0度としたとき、は13番目ですので黄経195度で秋分の次に当たります。
寒露とは露が凍りそうになるころ。だそうです。
この後、霜降(露が凍って霜になって降ってくるころ)を経て、立冬(暦の上では冬の始まる日ですが、実際はまだまだ秋真っただ中)を迎えます。
立冬のあとは小雪(しょうせつ。わずかに雪が降り始まるころ)、大雪(雪が激しく降り始めるころ。といっても今年は12月7日の4:26)を経て、冬至(今年は12月21日22:23。緯度66.6°より北で極夜、南で白夜)となります。
ところで1年と言いましても、約365.242日(365日と5時間48分)あります。だから少しずつずれてしまいます。
そこで、春分と秋分は真東から日が昇り、真西に沈みますし、夏至は最も南から日が昇り、冬至は最も北から日が昇りますから、昔は大きい岩なんかを目印に置いて、日の出、日の入りを見て、暦や季節のずれを直したのでしょう。
現代でも春分と秋分は大切な日だった名残なのか、祝日になっていますね。
祝日法によると春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」
秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」ことを趣旨として制定されたそうです。
現在ではそのずれを修正するために、4年に一度のうるう年がありますね。
うるう年についてはまた次回お話します。それではまた。