指導の「導入」で「根本原理」を解説するには、余分な指導時間が必要ですが、各テーマの根本原理をイメージできれば、個々の問題演習で効率的な学習ができるため、結果的には効率の良い学習が望めます。
小学校では、まず「教科書」で根本原理を学んだ後に、「問題集」を解いています。問題を使っていきなり解説するのは、 初学者には無理があると考えられているからです。塾式の学習ではなく、学校式の学習がそもそもの指導の基本です。
はじめに、「根本原理」をイメージ図を用いて指導すると、子供の記憶にも残りやすく、テストのときにも解法のひらめきが速くなります。
結果として、導入を省略して、問題演習ばかりやらせる指導方法よりも、導入部分の「根本的な考え方」を直観的に理解させる指導方法のほうが、応用力がつき、その結果、やみくもな演習量は不要となり、記憶も長続きして、逆に短時間で実力がつくのです。